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形について
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自然と人工。世界は形に満ちています


 

<自然界の形と必然性>

 

この宇宙の全ての物質は形を持っています。遠大な銀河の形から細胞や原子核に至るまで、私達人間が認知出来る出来ないは別として、全て形があります。それらは一つ一つ固有のもので、この宇宙の必然性から生まれでた形です。

必然的な形には私達を魅了する何かがあります。安心感や不安感。自然が演出する大きな舞台で生きてる私達にとって、自然界の小道具(形)はあまりにも強力で、その存在感は大きいものです。

鋭い稲妻の光跡を見て不安にならない人はいないでしょう。逆に和やかな牧場の風景を見て、安らぎの気持ちが湧かない人もいないでしょう。牧草の一本一本、そして点在する可憐な花とまどろむ牛の姿態が、安堵感を演出してるからです。

このように、形には人の感情を左右する要素が含まれています。そして、同時にあらゆる形には合理性があります。

シンメトリックな形の多い花や結晶体、不規則に見える雲やアメーバ−の形にもその形でなくてはならない、もしくはその形になってしまう理屈があるはずです。

 

これら自然界の形の多くは、何故?と言う疑問に満ちています。しかし、形そのものに必ず意味があるということも分かっています。そして自然界の形は完成しています。

生命体のように変化しつづけるものでも、その時その時で形は完成しています。さなぎも蝶も、形としてはどちらも完成しています。

そして、だからこそ自然界のあらゆる形は、全てのデザインの源泉となるのです。その形がどんなに混沌として見えようが、どんなに無秩序に見えようが、その背後には法則が隠されています。

もちろんそれを探るのは科学者の仕事です。デザイナーはそんな認識を少し持って、自然界の形から自由にヒントを得ればいいと思うのです


 

  素材を自分の手で感じよう

<自然界の形と神秘>

 

風紋や波紋、巻貝や亀の甲羅など、自然界には美しい幾何学模様がいっぱいあります。一つ一つが興味深い形をしています。全ての動物や植物が素晴らしい形をしています。今はやりのロボット工学なんかは、昆虫の形や動きから構造のヒントを得てるぐらいです。

不思議なほどバランスのとれた自然界の形。自然界には人間が計り知れない必然的な比例律とでも言うべき物があるのではないでしょうか。画家は花や果物など身近な静物や、風景をよく写生します。

これはこの自然界に存在する比例律を身につけるためだと思うのです。人間が意識で学べる枠外のニュアンスを身につけるため、何枚も何枚もスケッチを描きます。

でも、私達デザイナーはこの自然界の形の神秘を認識するだけで充分です。完成された形を写し取ったりアレンジするだけでも、ユニークなデザインは生まれます。

もちろんその人独自の考え方、感性から涌き出るアイデアも必要ですが、時間や予算や目的など多くの束縛を受けるデザインの現場では、芸術家の様に感性ばかりに頼るわけには行きません


 

  自然の形の驚くべき多様さ

<自然の形の応用>

 

この地球上の生命の種だけに絞っても、現在150万種以上あると言われています。150万もの形があるのです。

そして実際には3000万種以上1億近くあるだろうと予想されています。驚くべき多様さです。この数は人間の想像力をはるかに超えているように思われます。

そして、そんな目で一本の大樹を見ると、そこには多くの昆虫、そして微生物、鳥やリスなど、多様な世界が形成されていることが分かります。見方によっては一つの都市ぐらいの複雑さがあります。

一本の木の中にどれだけの形があるでしょう。それだけでどれだけのデザインのアイデアソースになるでしょう。グラフィック、インテリア、テキスタイル、建築など、どんな専門書より、一本の木にはアイデアの源が秘められています。

 

蜂の巣の六角構造が、いろんなデザインや、建築に応用されています。本来なら全てのハニカム構造を使った製品は、蜂に使用料を払わなければなりません。僕個人の予想としては、もっと科学技術が発達すれば、自動車、航空機、住宅などは、より自然の形を模したものになるだろうと思います。

直線構造による今のデザインは決して必然的なものではなく、その多くはコストや強度の面で、他にクリアーする方法が見つからないからです。

でもその時にはきっと、ガウディーのサクラダファミリアも、そんなに奇異な建物には見えない時代になっているかも知れません。漫画の未来世界のように、自由な形が私達の身の回りにあふれるのはこれからの時代です。

そして今はそのちょうど過渡期にあるのではないでしょうか。自然界のように変幻自在で多様な形が、これからどんどん現れてくると思います


 

<形の不思議>

 

形には多くのトリックが秘められていることがあります。これは人間の視覚の曖昧さから来るもので、水平線のようにまっすぐな直線に見えるものが実は円弧だったり、まあるく見えている円周が実は短い直線の連続であったりすることがあります。

レンブラントの恐ろしいほどの写実の絵が、近寄ってよく見ると荒いタッチで描かれていたりしてびっくりしたことがあります。まるで魔法です。反対に不自然な精密画に近寄ってみると信じられないほど丁寧に緻密に描かれていたりすることもあります。

おそらくレンブラントとかダヴィンチとかは人間の視覚の原理と習性を熟知していたのだと思います。形を正確にデフォルメすることで人間の想像力に細部を描かせる方法を知っていたのでしょう


 

  独自の発想法を確立しておくと便利です

<形と比例>

 

幅1cm、長さ10cmぐらいに切った短冊状の紙を5枚用意して、それぞれの長さを全部変えて自由にレイアウトしてみて下さい。置き方は放射状でも、扇型でも、平行でも、ランダムでも構いません。

これが直感的に出来てなおかつ形のバランスや長さの比率が美しければ、問題はありません。ただいろいろと配置したり長さを色々と変えてみたりしてもなかなかこれといったレイアウトが出来ない場合はこう考えて下さい。

5枚の短冊の長さの比率を自分の手の5本の指の長さに合わせたらどうかな、と。5本の指の長さは必然的な比例をもっています。

この比例を使うのです。疲れてアイデアが出ないときや今一直感が冴えない時等は、身近な自然の形や比例からヒントを得るのが一番です。

参考にする素材は無限にあります。太陽系の惑星の大きさの比率でもいいですし、猫のヒゲの長さでもいいと思います。

この方法を自分なりに確立しておくとここという時とても役に立ちます。鯛の胸びれと背びれと尾びれの比率でもいいです。

自然界の造型には計算しつくされた比例によって、しかもその一つ一つが無限のバリエーションによって構成されています

 

次は街歩きのすすめです>>>

 

夢と調和
Copyright (C) 2010 Masaki Matsuura. All rights reserved.

1.デザインとは 
2.色彩について
 
3.映画鑑賞のすすめ 
4.形について

5.街歩きのすすめ 
6.山歩きのすすめ 
7.空間について
 
8.ストーリー性について 
9.読書のすすめ
 
10.五感とデザイン
 
11.旅行のすすめ
 
12.イメージについて

 

 

 

 

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