人間は快適さのためにずいぶん自然を壊してきたけれど、
そろそろあらゆる創造は「人と人、人と自然」の調和のためになされなければならない時代ではないでしょうか。
一本の老木はどんな哲学者より命の重さや時間の大切さを教えますし、一羽の鳥はどんな科学者より空気の秘密を知っています。水の音は透き通った旋律を奏で、豊かな森はシンフォニーの奥行きを語ります。イルカは水の抵抗をかわす方法を知っていますし、蝶は光の秘密を知っています。バラの花や蓮の葉から科学者は撥水の方法を学び、昆虫の驚異的な運動能力はロボット工学の遥か彼方を照らします。自然界は究極の科学に包まれ、究極の芸術性と哲学を自ずと身につけています。人間の知性が正しい方向に向けば自然界に備わった無限とも言える叡智に気がつくはずです。目に入るもの耳に聞こえるもの手で触れるもの全てが大いなる啓示を与えてくれます。創造とは自然から学び取る事です。創造とは自然を直視しその裡に秘められたものを想像し再発見しそれを表現する事だと思います。そして自然界の全ての創造物を敬う事が人類の師である自然に対する唯一の恩返しではないだろうかと考えるのです。
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