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こだわりは「冷戦」2

 

原爆の恐ろしさは、子供心に、小学校5,6年生の時から友達と話題になり、よく話合っていました。「冷戦」と言う言葉はよく分かりませんでしたが、世界は共産圏の旧ソビエト連邦と自由圏のアメリカ合衆国が親分となって覇権争いをしているんだ。と言うようなことは何となく感じていました。

中学生の頃は時々飛行機の音なんかを聞くと、ひょっとしたらソ連の飛行機で原爆積んでいて落とすんじゃねぇか?と心の片隅で恐怖したこともあります。それは、それは、もう人類、人間の理性と英知を信じ、「核戦争だけは起こすなよ!」とひたすら願うばかりです。

 

戦後しばらくして、各国は自分達の核に対する先端技術開発の誇示のためか?脅しのためか?

核実験をあちこちで始めるのでした。「冷戦」、それは西側諸国と東側諸国の睨み合いのけんか。相手がどの程度進んだ開発、研究をしているのか?もうスパイ合戦です。先日、NHKでテレビ放送開始50周年記念やっていましたが、そう言えば私たちはテレビの誕生と同じ頃に生まれた世代ともいえるでしょう。

戦後のテレビの普及は世界の文明社会を180度変えるに十分なメディアなのです。東京、大阪間は、。新幹線が出来てからは、3時間。江戸時代は何日かかったのでしょうか?東京オリンピックを目標に、カラーテレビや新幹線が急ピッチで開発されていきました。まさに高度成長期の真っ只中、巨人、大鵬、卵焼きという言葉が生まれ、自民党政権は変わることなく半永久的、景気はあらゆる経済指標を含め何をやらしても右肩上がりです。

 

アメリカにとって戦略的に、日本は絶対共産化されては成りません。背景にはソ連、中国が驚異となり38度線で死守しなければ成りません。韓国がクイッションとなりましたが、もし朝鮮半島全域が共産化されていたならば、日本海の平和はなかったでしょう。アメリカの「核の傘」とも言いますが、そう言う保護の下、平和的状況の中、戦後の日本は急ピッチで奇跡の復興を成し遂げていくのです。

日本のGNP(国民総生産)の軍備に占める割合は他の国に比べればわずかなものです。自由主義社会こそ国民のために、国民の消費を高めるため、あらゆるものの商品開発と民間企業同士が競争し、その競争が出来の良い商品を生み、すばらしいものを提供するのです。それは社会そのものをレベルアップしていき、成長へと導くのでした。

日本の場合、電電公社がNTTに、国鉄がJRに民営化されましたね。それはすべてレベルアップのため。イギリスも旧サッチャー首相は多くの国営企業を民営化し、もうビートルズやエリザベス女王の王室の話題でしか活性化されなかった英国経済を刺激するものでした。

 

誰の発想でなされたかは分かりませんが、モデルチェンジという考え方も経済活性化と言う意味ではすばらしいシステムです。もう古くデザイン的にも時代遅れになると、機械そのものはしっかりしていても、経済的に余裕のある消費者を対象に、新しい先端技術と流行のデザインで、惜しげもなくニューモデルを提供するのでした。それが自由主義、資本主義社会の競争社会のすばらしさ、なせる技なのです。

後に「日本人はお金儲けをし、お金に固執しすぎだ」と言うように、エコノミックアニマルと皮肉られることもありましたが、資源のない日本は、最先端技術開発で新しいすばらしい商品を世界に提供するという生き方、方法しか有りません。

共産主義社会と言えば、同じものを配給されて、同じものを食べて、一方では、特に官僚達は、うるさくマルクス・レーニン主義を唱え働かず、一方では労働者中心の社会とおだてて重労働を強要する社会では、国民総マルクス、レーニン主義者に成って、世の中に労働者がいなくなり、生産性もなく、発展もありませんでした。

同じ体を動かすにしても、オリンピックを目指して体を鍛えた方が、金メダル目指した方が、プライドと名誉のために生き甲斐があると、東側諸国のメダルの獲得数はなかなかのものでした。そうでなければ労働者たちも、刺激もお金もなければ、強い酒ウオッカにおぼれ、引きこもりとなり、アパートの隅で凍死するという事もよくあったようです。

なぜ東側諸国が崩壊したかうなずけるところです。 世界経済が西側諸国によってグローバル化されると、それはもう東側から見れば西側総ブルジョワジー、進んだ経済社会はうらやむしか有りません。皮肉にもソ連でレーニン像が倒されたのはもう十年前の映像でしたか?「冷戦構造」に決着が付いた瞬間だったでしょう。

 

2003年2月12日 AKIRA・記 



自然エネルギーの時代へ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

 

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