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こだわりは「冷戦」

 

私が小学校に入る前のかすかな記憶、鼻も背も高い、ちょっと違うなぁーと言う感じの人たちにがいた。いわゆる進駐軍。自分は「ギブミーチョコ、チューインガム」と言う世代のもう少し後の世代。いつの間にかこの地、大阪にはアメリカ軍もいなくなりましたが、まだ日本には厚木や沖縄に基地がありアメリカ軍は存在しています。

間違いなく冷戦構造の出来事。第二次世界大戦はアメリカは連合国と共に勝利し、日本に勝利して大きな信頼を勝ち取り、大国なっていきますが、それからの仮想敵国は共産、社会主義国家。 日本列島は太平洋上ではもっとも重要な位置を占める地域となり、防波堤となったのです。

朝鮮戦争では38度線をはさんで南北に分断され、東西ドイツ、南北ベトナムと分断国家は冷戦の産物。いまだに朝鮮半島ではこの問題は解決されず民族の悲劇となっています。

 大きなイデオロギーによる2つの社会。自由主義、資本主義社会と社会主義、共産主義社会。国によっては宗教的な意味合いが深いところもありますが、大きく分けたこの2つの思想が世界、人類を分断していると自分は子供心に感じていました。

子供の時に考えたことですから、難しい細かいことは何も解りませんでしたが、「共産主義者は同じ配給を受け、同じものを食って、同じ服を着て(人民服)つまらない社会だ!」とそう言う大人の言うことを聞いたりして、自由主義国家の優位性を感じ取っていました。

 

「冷戦」。それは人類の習性か?社会学者なんかが猿の習性を研究するときに、猿の社会には、お山の大将ナンバーワンの ボスがいて、ナンバーツーがいて・・・どうのこうのというのがありますが、地球上の人類はもう少し複雑に「冷戦構造」を形成していて半永久的なものなのだと信じていました。

もちろん歴史の流れから見れば、奴隷制度、君主制、カースト制、日本の例で士農工商と人間は習性としていろいろな制度を形成してきました。子供の頃と言っても、低学年の時は月光仮面や鉄腕アトムばかり見ていましたが、父がニュースが好きで、その影響で、比較的早く世界情勢や、社会問題について興味というか・・・、意識させられました。

衝撃的だったのは、世界初の衛星放送でアメリカは皮肉にも、ケネディ大統領の暗殺事件を報道しなければならないと言うニュースでした。自分がちょうど中学一年生の時だと記憶しています。それからケネディ大統領について勉強するわけですが、その冷戦構造の中で最もおぞましい人類滅亡の瞬間、キューバ危機についても知ることと成るわけです。ケネディ大統領の英断によって危機は回避されたようです。さすがにマリリン・モンローやジョー・ディマジオのことなんかを知ったのはずーっと大人になってからです。

宇宙競争なんかも冷戦構造の下、アメリカとソ連の熾烈な争い。1961年、旧ソ連のガガーリン中佐は人類初の宇宙飛行に成功、あせったアメリカは1969年アームストロング飛行士が月面着陸に成功。偉業を成し遂げました。宇宙開発が必ずしも人類にとってプラスか?と言ういろいろな議論もあるようですが、(そんな金があったら地球上のもっと貧しい人々を救え!)人口問題、環境問題のことなんかを考えると良いことだと私は考えています。

私の人生の半世紀はこのように、20世紀は戦争の世紀といわれていますが、武力と危機感の上で、あらゆるものの競争と発展の中で、20世紀の後半、それは戦後の冷戦構造の真っ只中と言う状況の中で生きてきたのです。

                              2003年1月22日 AKIRA・記

 



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