あなたの笑顔の下には
堆積した
たくさんの悲しみがある

考古学者のように
掘り起こしてみても
次の笑顔は見えてこない

 

あなたのやさしさの下には
激しくて
熱いマグマが流れている

さし入れたスコップが
溶けてしまうほどの
熱い流れ
それなのにあなたはやさしい

　

何事もなかったように
全てが終わったように
あなたは歩き続ける

　

あなたの思いやりの下には
傷ついた夢が
枯葉のように舞っている
土に返ることのない秋色の葉
一枚づつに刻まれた言葉は
いつまでも色あせない

　

どうすれば
あなたのようになれるのか
あなたの足跡に歩を重ねながら
ついて行く

　

困惑する僕を見かねて
あなたは立ち止まり振り返る
あなたは黄金の微笑で
いたずらっぽく話しかける

　

何事にも背を向けないで
全てが始まったように
歩いてごらん
全てが今始まったように・・・