師走/12月/DECEMBER
遠くからの贈りもの
子供は思いました。
お父さんでもお母さんでもなく、 いつも可愛がってくれる
近所のおじさんやおばさんでもなく、
もう1人自分を
気にかけてくれる人がこの世にいると。
それは実際に会ったことはないけれど、 クリスマスの夜に贈り物をくれるおじいさんです。
今でもそう信じてる子供がいるかどうかは
分からないけど、 昔はそう信じている子供がけっこういたはずです。
サンタクロース。
多くの家庭でおおかたは父親がサンタを演じた時代。 悟られぬよう気づかれぬよう
子供の枕元に忍び寄った時代が確かにありました。
夢と言うプレゼントは
注意深く、 愛情深く、 そして遠くから与えられた時にしみわたるものだと 青年になった子供は思うのでした。
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、 化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。