水無月/6月/JUNE
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定点観測(6) |
遠い過去を見通すためにも
時代が進めば進むほどより古い過去が見えて来る。と言うのが考古学の現実です。考古学上の常識や定説が新たな発見により次々と覆るのは致し方ない事ですが、文明の発祥はまだまだ遡れるような気がします。 1995年からトルコで発掘されているギョベクリ・テペ遺跡からは精巧な模様が彫られた巨石や円形の建造物が発掘されましたが、それはまだ農耕が始まっていない1万2000年以上前のものだったそうです。
メキシコのマヤの洞窟遺跡では1万5000年以上も前の神殿が見つかったと言う報告もありますし、この先もっと驚くような発見がなされるのは必至だろうと思われます。 文明の起源はいつなのか、それはどこなのか、それとも同時多発的に発生したのか、などなど興味は尽きません。時代が進んで科学が進めば進むほど過去が見えて来ると誰かが言ってましたが、現代の文明がこのまま存続するのかどうかかが先ず問題です。 人類の未来を無くしてしまうかもしれない核爆弾が何万発もあり、偶発的な核戦争が起らないと言う保証も無く、人間がもっと賢くならなければ未来は怪しげです。遠い過去どころか昨日迄の事すら分からないような事態だけは願い下げです。
ギョベクリ・テペ(ウィキペディア) |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。