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(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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2021/06/03sankaku06/12

(ひと)三浦まりさん パリテの考えを広めてフランスの勲章を受けた政治学者(2021年6月12日朝日新聞)
東京都内のフランス大使館に11日招かれ、国家功労勲章シュバリエを受章した。「同数・均等」を意味する仏語「パリテ」の考えを日本に広めたという理由だ。

 きっかけは、2018年に成立した候補者男女均等法の立案に携わったことだった。この法律が必要とわかってもらうためには「男女同数」の理想を堂々と掲げたほうがいい。フランスには、候補者を男女同数にするよう政党に求める「パリテ法」がある。これだ。・・・男女雇用機会均等法が施行された1986年に大学に入った。男性中心にみえた日本企業を直感的に避けて研究者の道を選んだが、妊娠・出産をめぐり、心ない言葉を浴びて涙した経験もある。政治家に女性が少ない理由についての研究が、ライフワークになった。

 日本の国会議員の女性比率はまだ1割に過ぎないが、候補者男女均等法は、セクハラ対策を盛り込んだ改正法が成立し、少しパワーアップした。「日本も少しずつ変化してきたし、あと10年でまた大きく変わるでしょう」。理想は近づいている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14936865.html?_
requesturl=articles%2FDA3S14936865.html&pn=2

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(インタビュー)中途半端な国、日本 社会学者・佐藤俊樹さん(2021年6月12日朝日新聞)
開催か、中止か――。そんな議論がくすぶり続ける中、東京五輪の開幕がひたひたと近づいてくる。開催の意義も、開催した場合に負うリスクも明確に説明されず、政府は「時間切れ」を待っているかのようだ。これがまさに、「中途半端な日本」の映し鏡のようだ、と社会学者の佐藤俊樹さんは指摘する。・・・

――五輪は開催に向かっているような雰囲気ですね。

 「すごく気持ち悪い展開になってきたなあ、と思っています。半月ほど前までは、『開催か中止か』が焦点になっていました。ところが今は、なし崩し的に開催へ動いているように見えます」

 「一番気持ち悪いのは、『なぜ開催するのか』がはっきり説明されないことです。すでに、五輪中止より緊急事態宣言による経済的損失の方が大きいという試算が示され、感染対策によりお祭り騒ぎができないことは明らかです。それなのに菅義偉首相は『平和の祭典』などと言うだけで、具体的な開催意義を示しません」・・・ 

――五輪に突き進む姿は、無謀な作戦を実行して多数の兵が犠牲になった第2次世界大戦中の「インパール作戦」にもしばしばたとえられます。

 「でも、『インパールだ』と主張する側にも同じことが言えると思いますよ。『五輪反対の世論』には2種類あると思っています。一つは、与えられた試算や研究者の意見など科学的根拠をもとに反対する世論。もう一つは、感情的な世論です。感情的に反対する人は、自分が推進する側になればインパールをやってしまいます。日本社会でインパールのようなだめな意思決定が繰り返される理由は、そこにあると思います」

・・・――五輪中止の声が高まっている今の社会は、「もはや二兎を追える大国ではない」と気づいているということでしょうか。

 「コロナ禍のこの1年間で、現実を見ないわけにはいかなくなったのだと思います。ワクチン自体は早期に確保できたのに、接種の態勢の準備なし。IOCからは、日本をバカにするかのような発言が続きます。薄ぼんやりとは、認識せざるを得ないでしょう」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14936871.html

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(多事奏論)スポーツと芸術 まっとうなためらい、今こそ 吉田純子(2021年6月12日朝日新聞)
アンシンアンゼン、カンドウ、キボウ。抑揚を失った声がテレビから流れ、耳をかすめて空気に消える。もはや何かの呪文にしかきこえない。人がそういうものを唱えるのは、万策尽きたと思う時だけだ。

 もう引き返せない。前に進むのみ。本当にそうか。面倒くさくて、聞きたくない言葉に耳を塞いでいるだけではないのか。もし、自分を応援してくれるファンの人々に、ワクチンの整わない途上国の選手たちに、感染が広がることになったら。日本の選手たちが傷つかないわけがない。何の基準も示されぬまま、「感動」の提供を託されている五輪の主役たちがいま、どれほど不安な思いを強いられていることか。

 鍛錬を経て精神を究める。この1点で、スポーツは芸術に連なる。何百年もの歴史を超え、継承されてきた人類の営みを継ぐ選手たちへの敬意が現政府にあれば、彼らの心を、人生を守るという決意が、何らかのためらいの言葉や施策となり、国民の心に届くだろう。空気に消えることなく。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14936873.html?iref=mor_articlelink02

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(書評)『模倣の罠 自由主義の没落』『権威主義の誘惑 民主政治の黄昏』(2021年6月12日朝日新聞)
 冷戦後の30年は、どんな時代だったか。自由民主主義の勝利で、歴史は終わった。冷戦終焉(しゅうえん)直後のそんな楽観論では、この30年を説明できない。自由民主主義は各地で揺らいだ。ポピュリズムや権威主義について議論は絶えず、ディストピア小説も流行している。

 2人の政治学者による『模倣の罠(わな)』は冷戦後の30年を「模倣の時代」と捉える。モデルとして唯一残った西洋の自由民主主義。それを模倣すべきとされた時代だ。しかし、模倣は反逆を生んだ。・・・『権威主義の誘惑』は原題が「民主政治の黄昏(たそがれ)」。複雑さや多様性を嫌う人、異議申し立てや論争に怒りや不安を感じる人は、権威主義に誘(いざな)われる。そして陰謀論が、特権的に真実を知ったとの満足を提供する。それは、かつてのイデオロギーほど壮大でないという意味で「Mサイズのうそ」だ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14937015.html

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世界の新型コロナ感染者(2021/06/10朝日新聞)

               感染者        死者

米国       3339万1092   59万8326

インド      2908万9069   35万3528

ブラジル     1703万7129   47万6792

フランス      578万1556   11万0299

トルコ       530万0236    4万8341

ロシア       508万6386   12万2409

英国        454万4372   12万8118

イタリア      423万5592   12万6690

アルゼンチン    400万8771    8万2667

ドイツ       371万2595    8万9504

…………………………………………………………………………

インドネシア    186万9325    5万1992

フィリピン     128万0773    2万2064

韓国         14万5692      1977

中国         10万3235      4846

シンガポール      6万2219        34

…………………………………………………………………………

日本         76万6193    1万3706

…………………………………………………………………………

世界計    1億7400万8052  374万7927

        (+36万8846) (+1万0480)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14934388.html

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(社説)党首討論 首相の言葉が響かない(2021/06/10朝日新聞)
 質問には直接答えず、一方的に長々と自説を述べる。これでは、到底その言葉は国民に響かない。菅首相が初めて臨んだ党首討論は、与野党のトップが国民の前で、大局的な見地から議論を深めるという、あるべき姿からは程遠いものに終わった。・・・立憲民主党の枝野幸男代表はまず、前回の緊急事態宣言の解除が早すぎたことが、現在の第4波につながったとして、今回は東京で1日あたりの新規感染者が50人程度になるまで続けるべきだと主張。首相に対し、基準を明らかにするよう求めた。

 しかし首相は、ワクチン接種への取り組みを延々と説明しただけで、前回の解除判断への反省や今回の解除基準に触れることはなかった。枝野氏はまた、東京五輪が感染拡大につながるリスクについて、大会参加者だけでなく、競技場の外まで念頭においているかどうか確認を求めたが、首相はこれにも答えず、いきなり枝野氏が掲げる「ゼロコロナ」戦略への疑問を語り始めた。

 お互いが対等な立場で意見を交わす場であり、首相が野党の政策をただすことは当然あっていい。しかし、聞かれたことには全く答えず、自分の言い分ばかり述べたてるのではコミュニケーションは成立しない。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14934365.html

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大谷17号2ラン 野球・大リーグ 8日(2021/06/10朝日新聞)
エンゼルスの大谷がアナハイムでのロイヤルズ戦に「2番・指名打者」でフル出場し、先制の17号2ランを放ち、3打数2安打2打点、2得点で1四球1三振だった。大谷の本塁打の飛距離は470フィート(約143メートル)でメジャー自己最長。(共同)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14934472.html

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(にじいろの議)「男らしさ」にとらわれた人へ 失った己と向き合って 作家・大前粟生(2021/06/09朝日新聞)
「女らしさ」「男らしさ」といった性役割が疑問視されるようになって久しい。旧来的な枠組みから一層抜け出そうとする人たちが増える一方で、その反動のようにして、枠組みにどんどんのめり込んでいく人たちもいるだろう。そこには一様でない理由があるはずだ。
・・・私自身、「男らしさ」から抜け出そうとすることは、自己否定でもあった気がする。東京医大の不正入試問題など、女性蔑視に基づく事件やそれに抗(あらが)う声を知ることで、それまでの自分がいかに男性性から成り立っていたのか徐々に実感していった。目的を達成することや集団内でのポジションを維持することが生活と表裏一体になり、虚(むな)しい状態に慣れ過ぎていて、そこから抜け出そうとしたことで、自分がいかに無感動な状態で生きてきたのかを思い知った。・・・この男性中心社会は、女性蔑視を通じて自らを癒(いや)してくれる都合のいい他者を作ってきた。絶対にそこへと向かわずに、自分たちの傷を癒していくべきだ。そのためにまず、話を聞いて、話をしよう。ただ一個人としての「声」を持つために。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14934192.html

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富を失っても自由を守る 香港の歌手デニス・ホーの闘い(2021/06/09朝日新聞)
中国本土による統制が強まる香港で民主派のデモに参加し、逮捕もされた歌手デニス・ホーさん(44)に密着した映画「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」が公開中だ。当局から「要注意人物」とみなされ、商業的な成功を失ってもなお、民主主義を守ろうとする覚悟が描かれる。スー・ウィリアムズ監督は、歌手でありながら民主活動家としての側面を強める彼女に「芸能活動と、彼女が生活する香港で起きている現実とを切り離すことはできない」と寄り添う。・・・後半では一転、相次ぐ苦難に見舞われる彼女を追う。

 社会的弱者に寄り添う活動に関心を持ち始め、12年にレズビアンであることを公表。14年には香港政府の行政長官選挙をめぐる民主派のデモ「雨傘運動」に参加し、最前線で座り込みを続けたことで逮捕される。所属していたレコード会社からは契約が打ち切られ、スポンサーも撤退。ともにステージに上がってきた演奏家たちも離れていく……。そんな明暗は、民主主義を発展させてきた香港への中国政府による締め付けが強まってきた近年の状況と重なる。
https://digital.asahi.com/articles/ASP68057LP64ULZL002.html

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(評・映画)「田舎司祭の日記」 時宜適った、傑作の初公開(2021年6月4日朝日新聞)
 私にとって映画とは、スペクタクル(見世物〈みせもの〉)ではなく、スクリーン上に配置されたエクリチュール(書かれたもの)である……と本作の監督である、ロベール・ブレッソン(1901〜99)は、その生涯を通じて繰り返し語った。この短い言明から読み取るべきことは多いが、ここでは次のことだけを確認しておこう。彼の映画にいわゆる「美しい映像」や「派手なスペクタクル」を求めてはならない。まさに文字が書き継がれつつある白い紙面にそれを読む主人公の「声」が重なることで始まるこの映画は、誰にも真似(まね)のできないブレッソンの特異な「文体」の確立を告げる記念碑的な傑作である。

 地方の寒村に着任した若い司祭の日々の経験が静謐(せいひつ)ながら強度を秘めたタッチで綴(つづ)られる。司祭の肉体はすでに病魔に蝕(むしば)まれ、その信仰(魂)も、彼の「純粋さ」を奇妙なまでに敬遠し、毛嫌いする村の住人たちを前に、つねに揺れ動く。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14928569.html

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(特派員メモ ヨハネスブルク)ワクチン不安、歴史の傷痕(2021/06/07朝日新聞)
新しいワクチンに不安を抱くのは世界共通かもしれない。ただ、大学を卒業し、いまは会社の部長職だというその友人が、陰謀論めいたうわさを信じるとは。アパルトヘイト(人種隔離)政策が存在した国とはいえ、考えすぎだろうと思った。だが、その後、私の感想は浅はかだったと思い知らされた。1981年から10年余り続いた南アフリカ軍の生物化学兵器計画「プロジェクト・コースト」。その取材で過去の資料を調べていく中で、ワクチンを使って黒人女性を秘密裏に不妊にする構想が実際にあったことを知った。

 この国の黒人がワクチンにおびえる気持ちは決して荒唐無稽ではない。ラマポーザ大統領は1月、国民の信頼を築くため、ワクチンの安全性を実証するとわざわざ訴えた。アパルトヘイトの傷痕に南アフリカは今も苦しめられている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14930386.html

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大谷、菊池から16号 2季ぶり対戦 野球・大リーグ 5日(2021/06/07朝日新聞)
エンゼルスの大谷がアナハイムでのマリナーズ戦で「2番・指名打者」でフル出場し、一回に岩手・花巻東高の先輩の菊池から先制の16号ソロを放ち、5打数2安打2打点、1得点で2三振だった。・・・本塁打は5月25日以来、複数安打は同29日以来。菊池は五回に打球を右足に受けて負傷降板し、勝敗が付かず4勝目はならなかった。大谷とのメジャーで2季ぶりの対決は本塁打と三振だった。(共同)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14930379.html

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(評・映画)「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」 スターの向こうに香港の今(2021/06/07朝日新聞)
香港のトップシンガーであり、ジョニー・トー監督の「奪命金」への出演など俳優活動も印象深いデニス・ホー。本作は、彼女の近年の活動、境遇を通じて、突如様相を変えた香港社会の現在を照射するドキュメンタリーだ。・・・伝説的歌手アニタ・ムイの後継者として期待を一身に担い、広く中華圏で大活躍してきた彼女。しかし変化が訪れる。2012年に同性愛をカミングアウト。14年には雨傘運動でデモの最前線に立つなど、香港の民主化を希求する立場を鮮明にしたことで、状況が大きく変わりはじめた。・・・ 監督のスー・ウィリアムズは、17年にデニス・ホーと出会い、彼女と絶大な信頼関係を構築して、その私的な部分を含めカメラにとらえていった。コンサートの本番前、昔はプロのメイクさんがやってくれていたけど今はお金がないから、と自身の手でメイクをしていく姿が、なんともたくましい。そしてそんな彼女の姿の向こう側に、今の香港を支配する言い知れぬ恐怖がじわりと見えてくるのが、本作の特筆すべき点だ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14928570.html

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漂着マスクが激増、海へ年15億枚? ペンギンの胃にも(2021/06/07朝日新聞)
5月末、記者が大阪府の関西空港近くの海岸を訪ねた。沖方向に向かって突き出た突堤のブロックの隙間をのぞくと、ペットボトルやポリ袋のごみに交じって白い不織布のマスクが流れ着いていた。波にさらされ続けたのか、ぼろぼろになっているものもある。・・・ 不織布マスクやウレタンマスクなどの多くは、ポリプロピレンやポリウレタンといったプラスチックから出来ている。こうした人工的に作られた化学繊維は、自然界で分解されにくい。長い期間、海の中を漂い、分解されるまでには450年ほどかかるとの指摘もある。

 15億6千万枚。香港を拠点とする海洋保護団体「オーシャンズアジア」は昨年末、こんな数字を発表した。新型コロナウイルスが世界中に広がった 2020年の1年間に、適切に処理されず海に流れ出たマスクの推計枚数だという。・・・海洋に流出したマスクは、次第に波や風にさらされバラバラに砕け、回収が難しい「マイクロプラスチック」となっていく。マイクロプラスチックは、海洋生物がプランクトンと間違えて食べてしまうことが問題視されている。食物連鎖を通して様々な生き物に蓄積されていき、人間を含め長期的な生態系への悪影響も及ぼしかねない。
https://digital.asahi.com/articles/ASP6672DWP5NPLBJ008.html

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(後藤正文の朝からロック)「大きな言葉」の暴力性(2021年6月2日朝日新聞)
先日、仲間たちと自分たちの身のうちに潜む暴力について話し合った。そのなかで、スローガンのような語句や、分類を目的とした大きな言葉が、僕たちそれぞれの人生や生活や表情を覆い隠してしまうことの暴力性について話が及んだ。例えば、権力の側が書く正史の裏には、時代を生きた人々の切実な個人史があるが、それらのほとんどは書き記されない。ときには、なかったことにされる。そうした暴力が、市民の側に皆無だとは言えない。僕たちは常日頃から事物だけでなく、人を体系にまとめて考えがちだ。それは彼が言う「複雑で敏感」なものを粗雑に分類して、表情を剥ぎ取る暴力である場合が少なくない。

 表現者として、引用した彼の言葉に共感する。イメージを単純化するために、詩や音楽があるのではないと僕は信じている。自分の生活のなかではどうだろう。大きな言葉で、誰かの尊厳を踏みにじっていないだろうか。無意識に加担している暴力はないだろうか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14924889.html?iref=com_cul_music_list_n

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「論理」見失った先のコロナ禍五輪 論理学者・高橋昌一郎さんに聞く(2021年6月2日朝日新聞)
コロナ下での東京五輪・パラリンピック開催に「理屈に合わない」「非合理だ」といった声が強まるなか、それでも政権の方針は変わらない。論理的な判断や思考が失われたように見えるのは、なぜなのか。論理学者で国学院大教授の高橋昌一郎さんに聞いた。「論理的」とは「筋道が通っている」ということ。古代ギリシャの哲学者アリストテレスが「すべての学問の道具」として論理学を位置付けたのは、筋道が通っていなければ、どんな学問も成立しないからだ。・・・ 

さて、昨年3月、東京五輪・パラリンピックが1年間延期されることに決まった。それ以降、もし日本政府が徹底した入国規制や人の流れの抑制を実施し、さらに今頃までに国民の大半がワクチン接種を終えて新規感染者数がゼロに近付いていたら、五輪はまさに「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」として、世界から称賛されたにちがいない。

 ところが、昨年の夏から冬にかけて政府は「GoToトラベル」と「GoToイート」キャンペーンを行い、感染が拡大した。今春には変異ウイルスの猛威で重症者が急増し、各地で医療態勢の崩壊が迫っているなかで、大会関係者が多くの医療従事者を確保しようとして非難を浴びた。今では国内外で東京オリンピックを中止すべきだという声が高まっている。・・・ 実は、政府が論理を見失っていく兆候は、コロナ禍以前からあった。国会の答弁では、「ご飯論法」などと呼ばれるような、意図的に論点をずらす奇妙な習慣が生まれた。質問に正面から答えず、とにかく時間を稼ぐ。誰も責任を取ることなく、謝りもしない。国会の質疑応答全体が、もはやコントのようにさえ見える。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14924888.html?iref=mor_articlelink01

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キューバでよみがえる米クラシックカー 町工房のアメ車ドクター(2021/06/03時事ドットコム)
【プラセタスAFP=時事】キューバの街中では、かなり年季が入った米国製の車を日常的に見かける。パブロ・マンソさんが生計を立てている極めてニッチな仕事、それは1955〜57年製の米国車シボレーの修理だ。・・・共産主義を掲げる島国の中部にある小さな町、プラセタス。独学で技術を身に付けたマンソさんは、15年前に自宅に建てた工房で仕事に精を出している。
 キューバは米国による経済制裁で、自動車やその部品、修理用機械などの輸入が制限されている。マンソさんは自ら組み立てた機械で、シボレーの部品を再現する。「現代の車には興味はありません」と53歳のマンソさんは肩をすくめる。・・・マンソさんによると、シボレーが「近代的なモデルへと大いなる飛躍」を遂げて「黄金期」を迎えたのは1955年から1957年にかけて。だからこの年代の修理を専門としている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210603041608a&g=afp

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カフカの未発表の手紙や素描、オンラインで公開 イスラエル国立図書館(2021/06/03時事ドットコム)
【エルサレムAFP=時事】イスラエル国立図書館はこのほど、チェコ出身のユダヤ人作家フランツ・カフカの未発表の原稿や書簡、絵などをオンラインで公開した。同図書館が入手したこれらの文書は、所有権をめぐり長年法廷で争われていた。プロジェクトのキュレーター、ステファン・リット氏はAFPに対し、公開されたものには、約120枚の素描や友人マックス・ブロート氏に宛てた手紙200通以上が含まれていると話した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210603041607a&g=afp

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(時時刻刻)コロナ禍、広がる貧困 生活保護「偏見やめて」 派遣20年、職失った50代女性(2021/06/03朝日新聞)
こどもの日の5月5日。東京都千代田区の聖イグナチオ教会では食料配布や相談会を無償で行う「ゴールデンウィーク大人食堂」が開かれていた。小雨で肌寒い中、正午の開始前から長い列ができた。女性や外国人の姿も目立った。この日訪れたのは400人以上。新宿区の50代女性もその一人だった。お米5キロなど食料をもらい、生活相談をした。派遣社員として貸しビルやホテルの清掃の仕事を続けてきたが、昨年6月に「派遣切り」にあった。20年ほど働いてきたものの、貯金はなく、失業手当も3カ月で終わった。

 家賃を払えなくなり、友人宅に泊めてもらうようになった。「最初はどうにかなるだろうと思ったけど、(状況は)どんどん悪くなった」。年末に近づくと1日1食で過ごした。友人の家で過ごすのは肩身が狭い。住所がないと身元の証明が難しく、仕事探しもできなかった。「まさか自分がこうなるとは」と当時を振り返る。食料配布の支援現場で出会ったスタッフの勧めで、今年1月に生活保護の申請をした。1カ月も経たないくらいで申請が認められた。思っていたより早く決まり、安心した。住居が確保できたことで仕事を探すステップに移ることができたという。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14926238.html

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ネタニヤフ首相、瀬戸際 イスラエル、政権交代の見通し 与党内も離反、追い込まれ(2021/06/03朝日新聞)
 1996〜99年に首相を務めたネタニヤフ氏は、2009年に政権に返り咲いた。パレスチナに強硬な極右政党や宗教政党などと連立を組み、イスラエル史上で最も右寄りの政権とされてきた。ネタニヤフ政権で進んだのが、占領下のパレスチナ自治区にユダヤ人を移住させる入植活動だ。国連安全保障理事会は国際法違反と指摘しているが、政権は入植者らを支持基盤とし、入植地の拡大を続けてきた。・・・

新首相候補はさらに右派

 反ネタニヤフ勢力の連立が実現した場合、極右政党ヤミナの党首、ナフタリ・ベネット元国防相(49)がまず首相に就任する見通しだ。その後、ラピド氏と交代するとしている。ベネット氏はネタニヤフ氏以上の右派とも称される。熱心なユダヤ教徒で、パレスチナへの強硬姿勢でも知られ、パレスチナ自治区のイスラエルへの併合やユダヤ人による入植活動の推進を掲げてきた。将来パレスチナが独立国家を樹立する「2国家解決」にも反対を表明してきた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14926265.html

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(交論)五輪開催、海外の視線 ジュールズ・ボイコフさん、エリック・フェルドマンさん(2021/06/03朝日新聞)

■中止こそコロナ禍の希望の光 ジュールズ・ボイコフさん(米パシフィック大学教授)

 ――IOCの傲慢(ごうまん)さを批判し、コロナ禍の東京五輪は中止すべきだと主張していますね。

 「私のように長年、五輪を研究してきた学者ではなくても、誰の目にも明らかでしょう。東京が緊急事態宣言下であっても大会はできると強弁するIOCは、開催都市に暮らす人々、日本国民の健康を最優先に考えていないのです」「五輪貴族は快適なジェット機で飛んできて、五つ星ホテルで優雅に滞在し、祭典が終われば帰るだけなんです。長年、上流社会に生きてきた体質は変わりません」――菅首相が「IOCは東京大会を開催することを既に決定している」と主権国家のリーダーであることを放棄するような発言をして、日本で世論から批判されました。

 「全く驚きません。開催都市契約はそれだけIOCにとって優位な条項になっています。招致が決まった瞬間は優しく抱きしめる。しかし、いったん開催都市契約書を交わすと、財政面の負担を押しつけて羽交い締めにします。しかも、強烈に、です。菅首相の発言は彼をみすぼらしく映し、支持基盤を弱めるかもしれませんが、IOCに委ねることは彼の責任を取りのぞかせる防波堤にもなっています」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14926249.html

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大自然から学ぶ、私たちの姿 本屋大賞・翻訳部門「ザリガニの鳴くところ」(2021/06/03朝日新聞)
物語の舞台は米ノースカロライナ州の湿地帯。家族からこの土地に置き去りにされた少女カイアは、大地を母として自然とともに育つ。物語は孤独のなかで懸命に生きるカイアの成長を描く一方、沼で見つかった男性の遺体をめぐる謎が読者の前に提示される。オーエンズさんは1949年生まれ。50代後半で米国に戻るまで、アフリカの奥地で20年以上、ゾウやライオンなど野生動物の行動を調査してきた。

 「動物たちから、人間社会についてとても多くのことを学んだ。私たちには何百万年も前から続いてきた、生き延びるための本能が残っている」

 恋愛小説でもあり、ミステリーでもあり、法廷ドラマでもあるこの小説も、野生動物たちの行動をつぶさに見つめ続けた生活に深く根ざしているという。「カイアは自然から学び、動物たちのように行動した。同じように、私たちの心のうちにも自然の掟(おきて)は残っている。人間の心に潜む本能について考えることは、私たちの心の動きについて理解を深めることにつながるのです」・・・

『ザリガニ』の読者は世界中に広がり、日本の書店員からも支持された。オーエンズさんは「差別され、拒絶される経験は私たちの誰にでもある」と話す。「人間の女の子が、孤独のなかに取り残されて育ったらどうなるか。差別され、置き去りにされる体験が、人の行動にどう影響するのかを書きたかった」新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に続くなか、「カイアに似た状況に置かれた人たちは多い」とオーエンズさん。「自宅に何週間も何カ月もこもるのは、簡単なことではない。人はふさぎ込み、いらいらするようになる」

 だが、湿地で貝を拾って小銭を稼ぎ、たくましく生きるカイアの姿はまぶしく、力強い。「彼女は何度見捨てられても、誰かとつながろうとすることをやめなかった。だからあきらめないで、手を伸ばし続けてほしい。誰かがあなたを必要としているから」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14926246.html

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製鉄所で2人被曝 体調不良訴え入院 姫路の日本製鉄(2021/06/03朝日新聞)
 兵庫県姫路市の日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区の工場で5月下旬、作業をしていた社員2人が救急搬送される事故があった。検査の結果、エックス線を浴び、被曝(ひばく)していた。同製鉄所によると、2人は2日現在も入院治療を続けているという。工場内の装置から出たものとみられ、原因を県警などが調べている。

 同製鉄所によると、2人は5月29日午前、工場内でエックス線の照射でめっきの厚みを測定する装置を整備していた。作業を終えた後に体調不良を訴え、救急搬送された。病院で検査したところ、エックス線を浴びていることがわかったという。同製鉄所は、2人が整備していた装置から何らかの理由でエックス線が出たとみているが、原因は不明だという。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14926279.html

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(時代の栞)「窓ぎわのトットちゃん」 1981年刊・黒柳徹子 学校教育のあり方(2021/06/03朝日新聞)
東京・JR国立駅からほど近い国立音楽大学付属幼稚園。園庭には小川を巡らせ、メダカを飼うなど自然に触れる機会を大切にしている。

 「はじめにリズムありき」

 初代園長・小林宗作(そうさく)が好きだったこの言葉を園は大切に守り続けてきた。「自然の中にリズムがあるという教え。効率的に育つことが良しとされる時代にあって、ゆっくりでもいい、一人ひとりの子どものリズムを大切にした保育をしているかを確認するのです」と林浩子園長は言う。

 この小林宗作こそ『窓ぎわのトットちゃん』の舞台であるトモエ学園の校長先生だ。「トットちゃん」こと俳優・タレントの黒柳徹子さん(87)は「校長先生に出会っていなかったら今の私はいなかった」と常々語っている。・・・軍国教育の時代に都会の片隅で花開いたトモエ学園の物語が『窓ぎわのトットちゃん』として世に送り出されたのは1981年。翌年には500万部超えという爆発的な売れ行きを見せた。

 朝日新聞は家庭面で連載を構え、戦後最大級のベストセラーの背景を掘り下げた。児童学の専門家は「今の教育は勝つ者と負ける者を選ぶ競争原理のうえに成り立っていて息苦しい。だからこそ、『トットちゃん』の自由な世界にあこがれ、みずみずしい子どもらしさにひかれたのでしょう」と分析した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14925978.html

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