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(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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2019/08/07sankaku0809

長崎原爆74年、平和宣言 核廃絶へ、市民連帯促す(2019/08/09東京新聞)
 長崎は9日、被爆から74年を迎え、長崎市松山町の平和公園で令和最初の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。田上富久市長は平和宣言で「核兵器を巡る世界情勢はとても危険な状況」と懸念を示し、核廃絶に向け「声を上げよう」と市民社会に連帯を促した。さらに「日本は核兵器禁止条約に背を向けている」と述べ、広島市の松井一実市長が6日に訴えたのと同様、日本政府に同条約への署名、批准を求めた。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080901001513.html

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NZで体高1メートル オウムの化石 世界最大 体重7キロ(2019/08/09東京新聞)
 【シドニー=共同】オーストラリア・フリンダース大の研究者らは七日、ニュージーランドで見つかった鳥類の骨の化石を分析したところ、絶滅した世界最大のオウムのものと分かったと発表した。体高は約一メートル、体重は約七キロという。発表によると、化石は千九百万年ほど前のもので、ニュージーランド南島の中央オタゴ地方で見つかった。この地方では鳥など多くの動物の化石が見つかっているが、フリンダース大のワージー准教授は「最も目を見張る発見の一つ」としている。

 このオウムは、世界で最も重く唯一飛べないオウムとして知られる絶滅危惧種の「カカポ」の二倍の重さで、インド洋のモーリシャスに生息し、数百年前に絶滅した飛べない鳥「ドードー」と同程度の大きさ。ほぼ全ての食物を割ることができる巨大なくちばしが特徴という。骨の形状から飛ぶことはできなかったとみられる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list
/201908/CK2019080802000283.html

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原発処理水タンク22年夏に限界 東電試算、保管容量増も困難(2019/08/09東京新聞)
東京電力は8日、福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水について、タンクでの保管は2022年夏ごろ限界になるとの試算をまとめた。タンクを大型にするなどして保管容量を増やすのは困難という。9日に開かれる政府小委員会で説明する。処理水を薄めて海洋放出することも検討されているが、漁業関係者の反発は強く、難航が予想される。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080801002038.html?ref=rank

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<つなぐ 戦後74年>核廃絶、誓い受け継ぐ 長崎きょう原爆の日(2019/08/09東京新聞)
 長崎は九日、米国による原爆投下から七十四年を迎えた。長崎市松山町の平和公園で平和祈念式典が営まれ、投下時刻の午前十一時二分に黙とう。田上富久市長が平和宣言で、核兵器を巡る世界情勢への危機感を表明し、日本政府に憲法の平和理念を堅持するよう訴える。八日は市民らによる関連行事が各地であり、平和公園では、手作りキャンドルに灯をともして核兵器廃絶を誓い、平和を願う鐘の音が響いた。

 「せんそうがおきないように」「平和の一歩 自分から」。公園内の「平和の泉」では八日夕、児童らのキャンドル約三千個が辺りを優しく照らし、色とりどりの手書きのメッセージが浮かび上がった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list
/201908/CK2019080902000157.html

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米国の乱射事件 銃なき社会へ踏み出せ(2019/08/09東京新聞)
 銃が氾濫する社会が安全であるはずがない。銃乱射事件が立て続けに起きた米国である。悲劇は相も変わらず繰り返される。米国は抜本的な銃規制に踏み出すべきだ。それが政治の責任である。・・・憲法で武器保有の権利が認められており、規制反対派はこれを後ろ盾にする。政界に強い影響力を持つロビー団体の全米ライフル協会も大きな壁になっている。

 だが、三億二千万余の人口よりも多い銃が出回っているともいわれる米国では、年間に自殺を含めて四万人近い人が銃で命を落とす。非営利団体「銃暴力アーカイブ」によると、今年に入って乱射事件は二百五十五件あり、自殺者を除く犠牲者は八千九百人余に上る。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/
editorial/CK2019080902000173.html

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<社説>辺野古で新たな訴訟 撤回の正当性巡る審理を(2019/08/09琉球新報)
 名護市辺野古の公有水面埋め立て承認の撤回を取り消した国土交通相の決定は違法だとして、県は国の裁決の取り消しを求める抗告訴訟を那覇地裁に提起した。故翁長雄志前知事による承認撤回の適法性が、初めて司法の場で正面から問われる裁判だ。・・・これまでの裁判での国側の主張を踏まえると、県の訴訟資格を争う入り口論に終始することが懸念される。裁判所まで県の訴えを「門前払い」にして実質的な審理を避けるのなら、時の政権への迎合にしか映らない。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-968901.html

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日韓の火種「ホワイト国」 危うい言葉、もう一つの問題(2019/08/08朝日新聞)
なぜ「ホワイト」という言葉?

 ただ、なぜ当時、「ホワイト」という言葉を使ったのでしょうか。この規制を担当する経済産業省安全保障貿易管理課に尋ねても、「はっきりしない」そうです。法律や省令などには「ホワイト国」は明文化されておらず、「経産省か産業界のどちらかが使い始めた言葉が定着した」そうです。・・・「ホワイト国」問題は日韓関係の分岐点となるかもしれません。ただ、日韓や自由貿易のあり方とは異なる視点からも、「問い直す意味がある」との指摘があります。

 日本の英語辞書によると、「ホワイト」には「白い」や「白人の」の他に、「公正な」「よごれのない」「悪意のない」といった意味があります。一方、「ブラック」には「黒い」「黒人の」の他に、「よごれた」「不吉な」「腹黒い」「不正な」などの意味があります。ただ、関西学院大学の神崎高明・名誉教授(英語学)によると、米国で80年代ごろまでは黒人を意味する中立的な言葉だった「ブラック」が次第に差別的な意味を含むようになり、今では「アフリカン・アメリカン」が定着しているといいます。同時に「ホワイト」という言葉にも場合によって差別的なニュアンスが含まれるようになったそうです。・・・

杉田さんは、グローバル化が進み、労働、留学、観光などで様々な肌の色の人々が日本を訪れる中、忌み嫌われる言葉として「ブラック」が使われることが国際社会にどう受け止められるか、考える必要があると指摘します。また、米国では人種差別発言を繰り返すトランプ大統領の就任以降、白人至上主義や人種を理由にした憎悪犯罪が目立つようになっており、「ホワイト」は白人至上主義と結びつく危険性があるといいます。「肯定的な文脈で『ホワイト』という言葉を無自覚で使うことは、同様に『ブラック』が内包する意味を無自覚のうちに肯定することになりかねない」
https://digital.asahi.com/articles/
ASM8661M7M86UHBI038.html?iref=com_rnavi_arank_nr02

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(声)傍観者でいられぬ表現の不自由(2019/08/08朝日新聞)無職 吉野典子(東京都 63)

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止は本当に残念だ。電話やメールなどによる抗議や脅迫にさらされた関係者の心労は察するに余りあるが、社会全体からすればごく一部の人たちの妨害行為だ。それが、いとも簡単に憲法が保障する表現の自由を押しつぶしてしまうのだから恐ろしい。

芸術監督の津田大介氏は、企画展に抗議した河村たかし名古屋市長や、補助金の交付決定に際して確認・精査するとした菅義偉官房長官の発言は、中止決定と無関係だと言っているが、2人の発言は卑劣な行為に走る人々の背中を押してしまったのではないか。本来ならば行政は「異なる意見にも敬意を払いながら、冷静に議論すべきだ。気に入らないものを排除するのではなく、互いに相手を知ることで進歩が生まれる」というメッセージを、いち早く発するべきだった。

 今回の事態を妨害者の「成功体験」にさせないために、表現者を孤立させず、私たちも表現者に加わろう。歴史や憲法と無関係には生きられないのだから、傍観や無関心に逃げ込んではいられない。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14131899.html

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(声)女性活躍より女性「安心」社会を(2019/08/08朝日新聞)パート 中村順子(青森県 32)

 安倍政権は「女性活躍」を掲げている。社会において指導的地位に就く女性の割合を増やしたり、家庭と仕事が両立しやすい環境をつくったりするということだろう。だが、女性たちはこれまで活躍してこなかったのだろうか。今より女性差別があからさまだった時代から、家事や育児、畑仕事などマルチタスクをこなし、家庭を支えてきた多くの女性たちがいる。だがそれは当たり前だとして誰も認めてはくれなかった。

 男性的視点では「活躍」とは、華やかな舞台で皆が認める仕事をし、お金を稼ぐことなのかもしれない。縁の下の力持ちとして働いてきた女性の尊さには思い至らないのであろう。私は、どんな仕事であろうとも不当に差別されず、誇りをもって生きていける「女性安心」社会がまず実現されるべきではないかと思っている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14131905.html

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(科学季評)人間だけが「考える」のか 自然が持つ主体性とは 山極寿一(2019/08/08朝日新聞)
 西洋の哲学は「考える」行為を人間だけに認め、科学は自然を客観的に捉え、自然を管理する権利と責任を人間に与えた。だが、本当に人間だけの特権だろうか。自然は主体性を持たない管理されるだけの存在なのか。今日の大規模な自然破壊を引き起こしたのは、人間中心の考えに誤りがあるからではないか。

そうした疑念から、先日パリで仏高等研究院、京都大、総合地球環境学研究所(京都市)、ユネスコの共催によるシンポジウム「自然は考えるのか?」が3日間にわたり開かれた。・・・フォン・ユクスキュルは『生物から見た世界』で、それぞれの生物種によって環境は異なるとして「環世界」という概念を提唱。和辻哲郎は『風土―人間学的考察』の中で、人間にとって文化と自然は切り離せず「風土」として一体化すると唱えた。

西田幾多郎は『論理と生命』を著し、主体と客体、全体と部分を分離せず、直観的に全体を把握するのが生命の本質であるという。今西錦司は『生物の世界』で、環境と生物種は相互に影響を与えあって「生活の場」を作っていると考えた。・・・ 中枢神経系、とりわけ大脳が発達した人間だけが「考える」主体だと捉えるべきではない。カラスもメダカも粘菌も、動かない植物さえも環境の変化に適切に反応し、自分が環境になり他の生物に影響を与える。

この動的な関係に留意しなければ、地球を生きた世界として理解できない。・・・日本家屋は内とも外ともつかぬ「縁側」があって人々が交流した。寓話(ぐうわ)では動物も人間も通じ合い、結婚して子供もできる。鳥獣戯画に始まるアニメの歴史はそれを見事に伝えている。・・・「自然は考える」という主題は実は人間自体に帰ってくる。デジタル時代を迎え、私たちは個々の人間をシステムの要素と捉え始めていないだろうか。このシンポジウムを契機に、もう一度自然と人間、人間どうしの関係を見直してみたいと思う。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14131891.html

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(語る 人生の贈りもの)金時鐘:14 見すごされる人を思うのが詩人(2019/08/08朝日新聞)
地方で物書きをしている私にも各地から詩集が届きますが、平和憲法にそぐわなくなっている社会の実態に思いをはせる作品は、あまり目につきません。いたって平穏に、私事に関する心情や自己の内面との対話が描かれています。令和の新時代になっても、沖縄の基地問題など見すごされてきたことがそのまま移りかわり、心もとない思いに駆られています。

 詩を書くことは、他人の存在をどれだけ考えられるかということでもあります。見すごされ、打ちすごされていることに思いがはたらく人が詩人なのです。 おもねらず、なびかず、なだれていかず、そうであってはならないことに絶対与(くみ)しない意志と自省。その中から芽生える詩こそ、あるべき詩だと信じています。・・・ 私は、高見順賞の授賞式で東京に向かう新幹線の中で東日本大震災に遭いました。それがきっかけとなって、震災や原発破綻を題材にした連作詩を書いています。

 〈私は見ました。/風にしなるもがきを見ました。/神々がひそめてきた天外の火を/利便さに代えた人智の驕(おご)りを、/昼をもあざむく不夜城の/いつ果てるともない虚飾の浪費を、/その文明の 畏(おそ)れを知らぬ退廃を。〉(「夜の深さを 共に」から)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14131884.html

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「揺るがぬ原爆の証人に」 被爆十字架、長崎に帰る(2019/08/08朝日新聞)
 米国による原爆投下で崩壊した長崎市の浦上天主堂のがれきの中で見つかり、米国で保管されていた「被爆十字架」が7日、被爆から74年を経て浦上教会に返還された。

 十字架を手にしたカトリック長崎大司教区の高見三明大司教(73)は「人間の残忍さを訴えると同時に、希望を与えてくれる。生きていてくれてよかった。被爆者は亡くなっても、揺るがぬ原爆の証人になってくれる」と話した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14132033.html

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<社説>警察の誤認逮捕 人権侵害許してはならぬ(2019/08/08琉球新報)
 警察による重大な人権侵害である。愛媛県警が先月、タクシーの車内から現金などを盗んだとして窃盗容疑で女子大学生を誤認逮捕し、2日後に釈放していた。事件が起きたのは今年1月。女子大学生は7月8日に逮捕された。ドライブレコーダーの映像に映っていた犯人と顔が似ていたからだ。その後、別の若い女性が容疑者として浮かび上がった。ずさんとしか言いようがない。警察は女子大学生に謝罪した。
 大学生は一貫して容疑を否認していた。代理人弁護士が公表した手記によると、警察から「タクシーに乗った記憶はないの?二重人格?」「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね?」などと言われたという。大学生は「執拗(しつよう)に自白を強要された。本当に悔しい」と訴えている。・・・ 映像に映った犯人と年格好が似ているだけで逮捕されたのではたまったものではない。現状では、誰もが「被害者」になる可能性がある。再発防止のためには、誤認逮捕の一つ一つを検証し、問題点を組織全体で教訓化することが不可欠だ。無実の人間を逮捕することがあってはならない。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-968164.html

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「見えない銀河」見えた 東大、宇宙に大量存在か(2019/08/08東京新聞)
 従来の可視光による望遠鏡観測では捉えられなかった「見えない銀河」を、より波長の長い光の観測で39個発見したと、東京大などの研究チームが7日、英科学誌ネイチャーに発表した。110億年以上昔の宇宙にあり、中では星が活発に生まれていた。これらは現在、年老いた星で構成される巨大な楕円銀河になっているとみられる。

 観測したのは、ろくぶんぎ座など三つの星座の狭い領域。月ほどの大きさの部分に未確認の銀河が約100個もある計算になるといい、河野孝太郎教授は「宇宙は思い描いていたよりも銀河で混み合っている可能性がある」と話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080801000702.html?ref=rank

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裁判記録廃棄 「司法史」は永久保存に(2019/08/08東京新聞)
憲法の裁判記録の大半を裁判所が廃棄していた。判決文が残っても裁判過程の文書が失われれば、歴史的な検証が不可能になってしまう。「司法史」を刻んだ重要裁判は永久保存せねばならない。自衛隊に札幌地裁で「違憲」の判決が出た長沼ナイキ訴訟。沖縄の米軍用地の強制使用をめぐる代理署名訴訟。三島由紀夫の小説「宴のあと」をめぐるプライバシー侵害訴訟。一般傍聴者のメモ解禁につながった法廷メモ訴訟。国籍法違憲訴訟…。

 どれも戦後日本での司法史に残る重要な民事裁判である。「合憲」「違憲」などが争われた貴重な記録でもある。訴状から原告・被告の提出書類、法廷でのやりとりをとじた文書だ。調査した共同通信によれば、代表的な憲法判例集に掲載された裁判百三十七件のうち廃棄は百十八件(86%)にものぼり、保存は十八件(13%)、不明が一件だった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/
editorial/CK2019080802000174.html

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日本は核禁止条約支持を マハティール氏「唯一苦しんだ国」(2019/08/08東京新聞)
 マレーシアのマハティール首相(94)=写真=は七日、訪問先の福岡市で共同通信と単独会見し「日本は核兵器で苦しんだ世界で唯一の国だ」と述べ、核兵器禁止条約を支持し、核廃絶を国際社会に強く働き掛けるよう訴えた。日本の憲法九条については「戦争を紛争解決の手段とすることを禁じており、他国も見習うべきだ」と評価し、改正せずに維持するべきだとの考えを示した。・・・日本に自衛の戦力は必要だとしつつ、防衛強化は「特定の国から積極的に戦争に参加するよう促される可能性があり、世界の平和にとって大きな後退だ」と懸念した。

 核兵器の保有や使用を全面禁止する核兵器禁止条約は二〇一七年に採択されたが、米国などの核大国が反対、日本も参加せず、発効に至っていない。マレーシアは署名している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/
201908/CK2019080802000169.html

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市長「日本、核廃絶主導を」 首相、核禁条約に言及せず 広島、原爆投下から74年(2019/08/07朝日新聞)
 広島への原爆投下から74年となった6日、広島市中区の広島平和記念公園で平和記念式典が開かれた。約5万人の市民らが参列。原爆投下時刻の午前8時15分に、犠牲者に黙祷(もくとう)を捧げた。・・・ 核兵器をめぐっては、使用するとの威嚇などを禁じた核兵器禁止条約が、122カ国の賛同で2年前に国連で採択された。しかし批准した国は24で、発効に必要な50に満たない。松井市長はこの日、日本政府に署名・批准を促し、「核兵器のない世界の実現に更に一歩踏み込んでリーダーシップを発揮して頂きたい」と求めたが、安倍晋三首相はあいさつで条約に言及しなかった。
https://digital.asahi.com/articles/
DA3S14130481.html?_requesturl=
articles%2FDA3S14130481.html&rm=150

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(時時刻刻)原爆症、終わらない認定訴訟 「8・6合意」10年たったが(2019/08/07朝日新聞)
 原爆ドーム(広島市中区)そばのホテル。6日の平和記念式典の後、被爆者代表が安倍晋三首相らに要望を伝える会で、広島県に二つある県原爆被害者団体協議会(被団協)が認定制度を改めようとしない政府を、こうただした。

 「多くの裁判所で、現在の審査方針が被爆の実態に合わないことが繰り返し指摘されています。制度の改善を強く要望します」・・・ かつての原爆症の認定率は全被爆者の1%足らず。被爆者はこれを不服として集団訴訟を起こし、9割超が勝訴した。こうした中、麻生太郎首相(当時)は被爆者の高齢化や訴訟の長期化を踏まえ、「早期に救済する新たな方針を決断した」と表明。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14130378.html

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(社説)被爆74年の危機 核廃絶の道を開く想像力を(2019/08/07朝日新聞)
 広島に原爆が落とされた日から、きのうで74年を迎えた。核をめぐり、国際社会にはいま、荒涼たる風景が広がる。数年前までの「核なき世界」への希望が後退し、核大国は再び、軍拡に転じようとしている。核を「使える兵器」にする。そんな言葉さえ政治指導者から発せられる。まるで、74年前に被爆者たちが浴びた熱線も、広がる業火も知らぬかのように。

 核戦争は例外なく非人道的な殺害と破壊行為で、決して許されない。そう断じ、核兵器を禁じる条約をつくりあげた国際世論との溝は広がるばかりだ。・・・2年前に国連本部で122カ国が賛成して採択された条約に、核大国は反対している。核抑止にもとづく安全保障の現実を理由に掲げるが、その後も現実を正すどころか、悪化させているのが核軍拡だろう。

 理解に苦しむのは、戦争被爆国・日本の政府が条約の採択時に参加せず、いまなお否定的な態度を続けていることだ。国際世論と連帯する日本の被爆者たちの思いと、政府の行動との間には深い断層がある。・・・ 長年に及ぶ被爆者の声は、核禁条約の礎となり、今後の国際世論づくりでも期待される。ただ、あの日を知る人々が少なくなる今、記憶をつなぐには、新たな世代が過去から学ぶ想像力がいっそう必要となる。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14130338.html

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街が、家族が、ここに眠っている 平和記念公園の下、奪われた日常 広島、原爆投下から74年(2019/08/07朝日新聞)
「ここが家族のお墓です」平和記念式典終了後の6日午後。会場となった平和記念公園(広島市中区)内の「旧天神町北組慰霊碑」を訪れた鉄村京子さん(89)はこう漏らした。74年前、この近くに自宅があった。家族がいた。だがその形跡は、どこにもない。

 映画館や食堂に写真館。かつて旧天神町を含めた一帯は、広島屈指の繁華街だった。父の和夫さんは自宅近くで商店を営み、夏はアイスキャンディー、冬は焼き芋を売っていた。店には隣の映画館に通じる抜け穴が。「スクリーンの横に出るんじゃけど、影が映って『誰じゃ!』いうて怒鳴られたんよ」。こう昔を思い出し、表情を崩した。・・・

そしてあの日――。

 15歳だった鉄村さんは、爆心地の北約4キロの勤務先近くで被爆。けがはなく、翌朝歩いて自宅を目指した。つねこさん(当時42)と弟の滋さん(同8)、勝さん(同2)は家にいたはずだった。だが、家があるはずの場所は一面の焼け野原となっていた。

 「お母ちゃん、お母ちゃん……」。涙をこぼしながらいくつもの救護所を回ったが、見つからない。数日後、家の跡を木ぎれで掘ると、溶けたつねこさんのメガネの縁が出てきた。母と幼い2人の弟の遺骨は、見つからなかった。・・・ 

■米の有名音楽家、国際署名に協力

 米ニューヨーク在住の音楽家「DJスプーキー」ことポール・ミラーさん(48)が6日午前8時15分、原爆ドーム前で死者のように横たわるイベント「ダイ・イン」に参加した。核兵器禁止条約への参加をすべての国に求める「ヒバクシャ国際署名」に協力するために来日中。「被爆者が歩んだ人生を知るための旅だ。核兵器の実相、被爆者への哀悼を芸術で表すのが自分の役割だ」と話した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14130467.html

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日本は核禁止条約の支持を マレーシア首相が考え示す(2019/08/07東京新聞)
マレーシアのマハティール首相は7日、訪問先の福岡市内で共同通信と単独会見し「日本は核兵器で苦しんだ世界で唯一の国だ」と述べ、被爆国として核兵器禁止条約を支持するべきだとの考えを示した。

 また日本の憲法9条について「戦争を紛争解決の手段とすることを禁じており、他国も見習うべきだ」と強調した。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080701001218.html

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作家トニ・モリスンさん死去 米黒人女性で初のノーベル賞(2019/08/07東京新聞)
 【ニューヨーク共同】米黒人女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスンさんが5日、ニューヨークの医療施設で死去した。88歳だった。米メディアが報じた。1931年、米オハイオ州ロレーン生まれ。70年に「青い眼がほしい」で文壇にデビューし、「ソロモンの歌」で全米批評家協会賞、自らの子が奴隷となることから逃れるために殺害する女性の姿を描いた「ビラヴド」で88年にピュリツァー賞を受賞した。93年にはノーベル文学賞も受賞した。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019080601002756.html

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「不自由展」中止 社会の自由への脅迫だ(2019/08/07東京新聞)
 脅されたのは社会の自由だ。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展が中止に追い込まれた。脅迫文が届くなどしたためで、まさに「表現の不自由」を象徴する恐ろしい事態である。・・・ 芸術監督のジャーナリスト・津田大介さんは「表現の自由が後退する事例をつくってしまった」と悔やむ。しかしこの国の表現の自由を巡る現状や「意に沿わない意見や活動は圧殺する」という風潮を白日の下にさらしただけでも、開催の意義はあったといえよう。

 河村たかし名古屋市長は「日本国民の心を踏みにじる」として少女像などの撤去を要請。菅義偉官房長官も、国の補助金交付について慎重に検討する考えを示した。これは、日本ペンクラブが声明で「憲法が禁じる『検閲』にもつながる」と厳しく批判したように、明らかな政治による圧力だ。

 政治や行政のトップは多様な意見や表現を尊び、暴力的行為を戒める立場にある。美術家の活動よりもテロ予告をこそ強く非難するべきだろう。

 国の内外を問わず、政治家による排他的な発言が「お墨付き」となり、ヘイト犯罪など昨今の極端な言動の下地になっているとすれば、憂慮すべき事態だ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/
column/editorial/CK2019080702000174.html

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<社説>憲法裁判の記録廃棄 後世の検証絶やす愚行だ(2019/08/07琉球新報)
 人権を軽々に扱っていると思われても仕方がない。合憲違憲が争われた戦後の重要な民事裁判の記録多数を全国の裁判所が既に廃棄処分にしていることが判明した。
 代表的な憲法判例集に掲載された137件のうち廃棄されたのは118件(86%)に上る。保存は18件(13%)、不明1件という。驚くのは長沼ナイキ訴訟や麹町中学校内申書訴訟など著名な重要裁判も含まれていることだ。


 長沼ナイキ訴訟はミサイル基地建設を巡り、自衛隊の合憲性が争われ、一審の札幌地裁が違憲判断を示した。麹町中内申書訴訟は生徒の思想信条の自由が論じられた。・・・ 裁判記録には、勇気を奮い起こして強大な権力に立ち向かい、人間らしい労働条件や平和、表現の自由などを求めた市民の人権獲得の歴史も記されている。
 判決に至る審理過程を振り返ることは重要だ。歴史的な公文書を廃棄処分にすることは後世の検証を絶やす愚行と言わざるを得ない。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-967343.html

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緊張再燃の欧州、核に反発(2019/08/06京都新聞)
ドイツ市民ら被爆地へ追悼と祈り/ 【ビューヒェル共同】米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約が失効し、欧州で核の緊張が再び高まる中、米国の核兵器が配備されているドイツ西部ビューヒェル航空基地前で6日、市民らが広島、長崎の原爆犠牲者の追悼集会を開き「核なき世界」の実現を祈った。

 参加者は広島に日本時間6日午前8時15分に原爆が投下されたことから、現地時間の同時刻(日本時間午後3時15分)に犠牲者を追悼。広島で被爆直後に亡くなった人の名を記した14の折り鶴を基地の前に供え、核廃絶への願いを新たにした。
https://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20190806000095

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<つなぐ 戦後74年>核廃絶 日本が主導を 広島原爆の日 世界に軍縮促す(2019/08/06東京新聞)
  広島は六日、被爆から七十四年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では午前八時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。松井一実市長は平和宣言で、日本が参加していない核兵器禁止条約への署名・批准を政府に促し、戦争で核兵器を使用された経験がある唯一の国として核廃絶実現へ一層の指導力を発揮するよう求めた。・・・

この一年間に亡くなったり、死亡が確認されたりした五千六十八人の名前を加えた原爆死没者名簿が式典で原爆慰霊碑の石室に納められた。記帳された被爆死没者総数は三十一万九千百八十六人となった。被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は今年三月末時点で十四万五千八百四十四人。平均年齢は八二・六五歳と高齢化が進む。・・・ 海外からは八十九カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。核保有五大国は中国以外の米英仏ロが出席した。事実上の核保有国のパキスタンとイスラエルは出席。核拡散防止条約(NPT)不参加のインドは欠席した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/
201908/CK2019080602000304.html

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今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。


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