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(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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2019/09/21sankaku09/24

【コラム】筆洗 フランス映画の名匠トリュフォーの長編第一作は(2019/09/24東京新聞)
 フランス映画の名匠トリュフォーの長編第一作は仏語で『レ・キャトル・サン・クー』。直訳は「四百回の打撃」らしい。『大人は判(わか)ってくれない』という日本語のタイトルが付けられた。邦題にひかれて、鑑賞した方も多いのではないか。作品とともに、傑作として名高い邦題である▼社会からはみ出しそうになった監督の自伝的作品だ。原題には「無分別」などの意味があるそうだが、邦題は原題と異なる角度から作品に光を当てつつ、主人公の少年の心情を代弁していて見事だ▼大人は分かっていないのではないか。地球温暖化問題をめぐり、そんな若者や子どもたちの訴えが、共感の輪を地球規模で広げている。深刻化が懸念されているのに、あいかわらず化石燃料を大量に使う人々は、将来の世代のことを本当に考えているのかと▼先週、世界のおそらく全大陸で、都市の大小、先進国かそうでないかなどを問わず、デモや集会など一斉行動があった。数百万人の参加者の多くが若い。危機感と大人の責任を問う声が聞こえる▼スウェーデンの十六歳グレタ・トゥンベリさんが昨年、議会前で抗議の座り込みをしたのがきっかけという▼温暖化問題とは、世代と世代の問題である−。大人が目をそむけがちだったところに、若者の視点という角度から、重要な光を当てたようにみえる。分からないではすまない指摘だろう。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019092402000125.html

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「絶滅の始まりなのに経済の話ばかり」 グレタさん怒りの演説 気候行動サミット(2019/09/24東京新聞)
【ニューヨーク=赤川肇】「私たちは、あなたたち首脳を見張っています」。母国スウェーデンで毎週金曜日に学校を休んで、地球温暖化対策を求める座り込みを続けてきた環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)。世界の同世代に運動を広げた女子高校生は二十三日、米ニューヨークの国連本部で開かれた首脳級会合「気候行動サミット」に出席し、「あなたたちは私たちを見捨てようとしているのです」と十分な対策を講じていない各国首脳らに憤りをあらわにした。

 環境負荷の大きい飛行機ではなく、ヨットで欧州から大西洋を渡ってきたトゥンベリさん。この日は世界のリーダーらを前に、「全くおかしい。私はここではなく、学校に戻るべきです」と怒りに震えた。「人々が苦しみ、死んでいる。生態系全体が破壊され、絶滅の始まりに直面している。それなのに、あなたたちはお金や永遠の経済成長という信じられない話ばかり。よくも、そんなことができますね」
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019092490135341.html

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熱い迷言? 小泉節、よく聞くと意味不明… 「言いそうなこと」盛り上がるネット(2019/09/24東京新聞)
政治アナリストの伊藤惇夫さんは「話術は優れているが中身は空疎だ。原発事故の汚染水についても謝罪はしたが、国や環境相として今後どう対応するかが発言からは分からない」と指摘。「国会答弁などで真価が問われるのはこれからだ」と注目する。

 「小泉進次郎の話す力」の著作があるハリウッド大学院大の佐藤綾子教授(パフォーマンス心理学)は「話し方が回りくどくなるのは、足をすくわれないための防衛反応だ。用意して臨む会見では明瞭に話すが、突然の質問の場合、真意を明らかにしない姿勢は大臣になっても変わらないだろう」と話している。
https://www.tokyo-np.co.jp/
article/politics/list/201909/CK2019092302000139.html?ref=rank

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東海第2原発、テロ対策6百億円 原電、規制委に審査申請(2019/09/24東京新聞)
日本原子力発電は24日、再稼働を目指している東海第2原発(茨城県)のテロ対策施設の新設に向け、原子力規制委員会に審査を申請した。費用は約610億円で、東京電力と東北電力に資金支援を相談しているという。原電は保有する原発を1基も動かせず経営が悪化している。東海第2原発本体の安全対策には約1800億円かかると明らかにしており、さらに費用が膨らむことになった。

 東電福島第1原発事故を踏まえた新規制基準は、航空機衝突などのテロ行為に備えた「特定重大事故等対処施設」の設置を義務化した。原電によると、緊急時制御室や予備の電源、冷却ポンプなどを設置する。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019092401002006.html

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<社説>温暖化若者一斉デモ 気候危機に関心と行動を(2019/09/23琉球新報)
世界の若者が温暖化対策を訴えて一斉抗議行動を展開した。地球のどこに住んでいようと温暖化と無縁でいられないことを、まず自覚したい。

 米ニューヨークの国連本部で21日、世界各地の若者が集まり、政府や社会に変革を促す「若者気候サミット」が初めて開催され、温暖化の理解促進と対策強化のため政治家や社会への働き掛けを加速させることを確認した。・・・ニューヨークでのこの二つのサミットに向けて20日に、世界の若者たちは温暖化に抗議し、変革を求めるデモ行動を一斉に起こした。欧米各国や東南アジア、中東など150カ国以上で行われた。過去最大規模の数百万人が参加したとみられる。画期的な出来事であり、世界の若者の強い危機感の表れでもあろう。・・・だが日本では地球温暖化に対する若者たちの関心はあまり高くないようだ。20日の世界一斉行動に参加したのは国内で約5千人だった。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-994629.html

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香港デモ100日 中国は“原点”忘れるな(2019/09/23東京新聞)
「逃亡犯条例」改正案に端を発した香港デモの発生から百日余。混乱収拾のためには、中国が国際公約した「一国二制度」の“原点”を忘れず、香港人による統治に干渉しないことが大切である。・・・ 香港政府は九月四日に改正案の完全撤回を表明したが、六月初旬に始まった抗議活動に収束の気配はない。中国政府に気を使う香港政府が撤回に手間取るうちに、デモ隊による要求の重点が、普通選挙の実施など民主化実現に移ったためであるといえる。

 デモ隊は、香港の民主を支える「一国二制度」を守るには、当事者能力を欠いた香港政府ではなく、中国政府に圧力をかけるしかないと判断。民主活動家が米議会の香港問題の公聴会で証言するなど、国際社会と連帯を強めている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019092302000151.html

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「高線量地帯は危険」 常磐線全面再開 中止求め水戸で集会とデモ(2019/09/23東京新聞)
JR常磐線の全面再開の中止を求める集会とデモが二十二日、水戸市内であった。JRの社員で組織する労働組合「動労水戸」の呼び掛けで約六百人が参加し、「高線量地帯に列車を通すな」と訴えた。・・・ 集会では、動労水戸の石井真一委員長が「帰還困難区域は線路から一歩外に出れば高線量地帯だが、会社は列車の線量を測定しないと言っている。社員を被ばくから守ろうとしていない」と批判。ふくしま共同診療所(福島市)の布施幸彦院長は「常磐線の全面再開は、復興をアピールするためのプロパガンダだ」と強調した。
https://www.tokyo-np.co.jp/
article/ibaraki/list/201909/CK2019092302000126.html?ref=rank

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沈むベネチア、1階住めない 切り札「モーゼ」にも弱み(2019/09/23朝日新聞)
水の都として知られる世界遺産のイタリア・ベネチアが水没の危機にさらされている。高潮が押し寄せたサンマルコ広場で観光客が渡し板を歩く姿は、毎年のように繰り返される光景になった。・・・旧市街は、海水と淡水が混じる水深の浅い潟に木の杭を打ち込んでつくられた街だ。中心のサンマルコ広場が最も低く、サンマルコ寺院の大理石の柱がたびたび海水につかった。市などは寺院の周りの地下にバルブを設置して水が上がらないようにしたり、広場の床板を積んだりした。だが全危険地域で対策をとるには費用がかかりすぎる。・・・ 国立地球物理学火山学研究所などの研究は、ベネチアの平均海面が2050年に最大約42センチ、2100年には最大約108センチ上昇すると想定する。これに満潮時の上昇分が加わる。地盤沈下も年間数ミリ進む。
https://digital.asahi.com/articles/ASM9D61YMM9DUHBI02S.html?iref=comtop_8_03

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インドネシアで煙害深刻、乳児ら死亡 周辺国も巻き添え(2019/09/23朝日新聞)
 インドネシアで、大規模な野焼きや森林火災によって有毒な煙が発生する「煙害」(ヘイズ)が深刻となっている。近隣のマレーシアやシンガポールにも大気汚染は広がって生活に深刻な影響を及ぼし、互いに責任をなすりつけ合う外交問題に発展している。・・・インドネシア国家防災庁の20日の調査では、火災はスマトラ島とボルネオ島を中心に計3443カ所で発生し、焼失面積は東京都の面積の1・5倍にあたる約32万8千ヘクタールに及んだ。・・・引き金は、アブラヤシ農園などの開拓で繰り返される違法な野焼きだ。「開拓方法として最も手軽で安上がりだからだ」と、インドネシアの中部カリマンタン州の林業局長は取材に話した。
https://digital.asahi.com/articles/ASM9P2RP1M9PUHBI00L.html?iref=com_alist_8_02

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(評・映画)「アド・アストラ」 風刺的SF、「開拓」に疑義(2019/09/23朝日新聞)
言わば本作は、伝統的な西部劇を風刺的なSFに変換した奇妙なバリエーションだ。主人公の宇宙飛行士ロイ(ブラッド・ピット)は、あるミッションを受けてまずは月面に着陸する。そこでは地球から移住した入植者たちが車を乗り回して銃撃戦を繰り広げている。その昔、北米大陸で先住民を追い出し暴れ回った無法者の白人たちのように。・・・ 監督のグレイは脚本を執筆する際、西洋植民地主義を主題としたコンラッドの小説「闇の奥」が念頭にあったらしい。その視座は20世紀初頭の英国人たちの南米アマゾン探検を描いた前作「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」から連なるもの。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14186945.html?ref=pcviewpage

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考古学で世界最大級 来年開館、大エジプト博物館の全容(2019/09/23朝日新聞)
エジプト・カイロ郊外のギザで建設が進められている、大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum/略称GEM)。2020年のオープンが予定されている同館の全容が明らかになった。・・・総面積48万平方メートル、展示部分の総面積5万平方メートル。考古学の博物館としては世界最大級になる予定で、世界文化遺産に登録されているギザの3大ピラミッドを望む丘の上に建設される。総工費約1400億円のうち、842億円が円借款で賄われる。

 上空から見た姿は扇形。エントランスの大空間には、1820年にメンフィスのプタハ大神殿で見つかった80トンの「ラムセス2世の石像」が展示される。そこから古代エジプトの遺物が並ぶ大階段を上ると、眼前に大ピラミッドの実景が姿を現す仕掛けだ。
https://digital.asahi.com/articles/ASM9M4W15M9MULZU00B.html

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漁船転覆、サンマ不漁の末に 慣れぬ遠洋、1人死亡7人不明(2019/09/22朝日新聞)
 北海道根室市の納沙布岬沖で17日にサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」(29トン)が転覆した事故は、例年のサンマ漁なら出漁しない遠くの海域で起きた。「史上最悪」とも呼ばれる今季のサンマ不漁の影響で、漁師たちは魚影を求めて遠洋に出漁を迫られている。・・・背景にあるのはサンマの記録的な不漁だ。漁業情報サービスセンター(東京)によると、慶栄丸が出港した根室市の花咲港での水揚げは、8月1日から9月10日までに計約1800トンで、昨年同期の約2割にとどまる。日本近海の海水温の上昇や、中国や台湾の大型漁船による乱獲の影響が指摘されている。
https://digital.asahi.com/articles/
DA3S14188610.html?_requesturl=articles%2FDA3S14188610.html&rm=150

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(日曜に想う)嘆くことさえ操られる人形たち 編集委員・大野博人(2019/09/22朝日新聞)
30年ほど前のパリでのことだったと思う。たまたま目にしたテレビ番組が忘れられない。どんな状況で見たか、記憶はぼんやりしている。なのに映し出されたマリオネットの衝撃は今もよみがえる。・・・ 嘆きの身ぶりが真に迫り、ほんとうに心があるかのようだ。つけっぱなしのテレビから流れてきただけの画面にどんどん引き込まれた。

 彼は何を悲しんでいるのだろう?・・・その嘆きの身ぶりも人形遣いに操られた結果にすぎない。人形に心があるとしても、糸につながり操られている――。自分を振り返らずにはいられなかった。自分の心の動きはどこまでがほんとうに自分から出たもので、どこからがなにかに操られた結果なのだろう。

 そして、操るのはだれ?

 政治で権力を握る者? 消費社会を誘導する企業? 世論をリードしようとする言論? 職場や学校を包む空気? 時代を支配する思潮?

・・・政治の「人形劇」はなにも独裁国家だけで演じられるわけではないようだ。先日、日本での内閣改造で大臣となった政治家たちの言動が重なって見える。就任会見で担当分野について問われ「これから勉強します」と答えた地方創生相、原発事故の自主避難者について自分の役所は「担当外」と発言した復興相、自分のホームページの不具合を説明できなかったIT担当相……。

 たしかにその心まで思いのままにするには、深い見識や自分の考えなど持たない方が人形遣いには操りやすいだろう。考え抜かれた人選というべきか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14188595.html

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3連覇狙うNZが南ア撃破 仏激闘制す 豪州逆転勝ち ラグビーW杯(2019/09/22朝日新聞)
ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は21日、1次リーグ3試合があり、B組では3連覇を狙うニュージーランドが前回3位の南アフリカを破った。C組のフランスは前回4位のアルゼンチンに競り勝ち、D組では前回準優勝の豪州がフィジーに逆転勝ちした。・・・ 南アフリカは「パイオニア」への思いを背負い、初戦に臨んだ。6日、チェスター・ウィリアムズさんが心臓発作で亡くなった。49歳。南アが初優勝した1995年W杯で唯一、黒人選手として活躍した人だ。・・・俊足WTBだったウィリアムズさんはアパルトヘイト(人種隔離)に伴う制裁が解除され、南アが初出場した地元の大会でヒーローになった。ケガで出場をあきらめかけたが、準々決勝で復帰。サモアから4トライを挙げた。今も南アのW杯1試合個人最多トライ記録だ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14188692.html

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「不自由展」の再開を 市民ら250人が集会とデモ行進(2019/09/22朝日新聞)
 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止された問題で、名古屋市中区で22日、出展作家や市民ら250人ほどが展示再開を訴える集会とデモ行進をした。・・・参加した愛知県江南市の会社員村田裕昭さん(39)は「展示を見たいと思っていたが、中止で見られなかった。名古屋市長の展示中止要求は事実上の検閲だと思う。表現の自由を守るべきだと思って参加した」と話した。
https://digital.asahi.com/articles/
ASM9Q5HPWM9QOIPE017.html?iref=com_latestnews_01

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「もし国が認めてもノー」 女川原発再稼働に反対の町長(2019/09/22朝日新聞)
「やはり再稼働はするべきでないと思う。福島の原子力事故から8年半経った今も大勢が避難している。女川原発の30キロ圏内の住民はもとより、宮城県民が原子力の安全性を本当に信頼して再稼働に踏み切るのか、心配がある。特に宮城は『農業県』なので事故はあってはならない。もし国が認めても『ノー』と言わざるを得ない。私たちには住民の命を守る責任があり、万が一の時にはその責任がとれないからだ」・・・

――特に心配な点は。

 「今、いろんな災害が起こっている。安易に環境が整ったと再稼働に踏み切るのは短絡的だ。防潮堤がしっかりしていても、テロ対策はまだ十分でない。つい先日もトラブル(2号機の冷却ポンプ停止)があった。原子炉など主要設備は対策しているだろうが、今回のような付帯設備はどうか。地震でパイプなどが崩れる恐れは大いにあるのではないか。非常に不安だ」

――再稼働に反対するきっかけは。

 「福島の事故が起きた。それまで『原子力は安全だ。国策で絶対心配ない』と思っていた。女川も津波があと数十センチ高かったらアウトだった。これは大変なことだと、我々は突きつけられた。自治体として町民の命を守る立場で、安易に納得してはだめだろうと考えた」
https://digital.asahi.com/articles/ASM994DFMM99UNHB00B.html

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欧米で広がる学校スト、日本では「グレタのようには…」(2019/09/22朝日新聞)
 FFFTのメンバーで、立教大4年の宮崎紗矢香さん(22)は今年5月から今回のデモを準備してきた。2月にスウェーデンを旅行してバイオガス発電に取り組む企業などを見学したことをきっかけに、環境問題に取り組もうと決めた。

 宮崎さんは今春、大学の授業でグレタさんの動画を上映する機会を得た。動画は、グレタさんが「わずかな人々のぜいたくを支えているのは、多くの人々の苦しみ」と語り、「私たちのような国々に暮らす豊かな人々」は行動を変える必要があると訴えるものだ。上映後、宮崎さんは自分たちにできることとして、プラスチックごみを減らすよう呼びかけた。
https://digital.asahi.com/articles/ASM9J3GRDM9JUHBI00P.html

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週のはじめに考える 「自由」の自由取り戻す(2019/09/22東京新聞)
 自由という言葉からは、しなやかさを連想します。ですが最近「表現の自由」は縮こまっているように感じます。こわばりをほどく方法を考えました。戦後七十年の二〇一五年、本紙の取材班は一人の男性の戦後を追いました。信州大学教授だった故島田美成さん。息子にも語らなかった戦中の過去がありました。

 生活をありのままに描く指導法が「共産主義を広める」として、北海道の旭川中学の教員や教え子など二十人以上が治安維持法違反容疑で逮捕された生活図画事件。東京美術学校(現東京芸大)を卒業し、徴兵されていた同中学出身の島田さんもその一人でした。事件について調べている東京芸大講師の川嶋均さんが昨秋、遺族の家から一冊のノートを発掘しました。当時の取材ではつかむことのできなかった島田さんの胸の内がつづられていました。・・・ 

ノートに記された日付によれば、随筆が書かれたのは一九九〇年代後半。半世紀たっても残る悔しさが生々しく伝わります。今夏、名古屋市で開かれていた企画展「表現の不自由展・その後」が開催から数日で打ち切りとなりました。旧日本軍の慰安婦を象徴した少女像の展示などに抗議が殺到し、その中には脅迫と思われるものも含まれていました。

 近年、憲法や戦争などにまつわる展示や講演会に、行政が「政治的中立性」を理由に後援しなかったり、作品の撤去を要請したりする事例も相次ぎます。戦前の治安維持法とは違い、一種の「空気」によって、意見の分かれる問題について考えたり議論したりする場が縮まっていきかねない風潮に懸念を覚えます。民主主義の足腰の強さにかかわります。・・・「私たちみんなの心にあって」「その思考を誤らせるいくつかの傾向」の正体を突き止めることを目的に随筆は書かれました。・・・ 

共通するのは、「個人よりも巨大な何かに仕えているという意識」によって生み出される、「自分が正しい側にいるという揺るぎない信念」です。「巨大な何か」を国家に限らなければ、大きな物語に寄り掛かって安心しようとする心のありようは程度の差こそあれ、多くの人が経験しているのではないでしょうか。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019092202000130.html

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気候変動対策「今すぐ」 デモ160カ国「若者団結示せた」(2019/09/22東京新聞)
 【ニューヨーク=赤川肇、ベルリン=近藤晶】米ニューヨークで二十三日に開催される国連気候行動サミットを前に、具体的な気候変動対策を求めるデモ「気候ストライキ」が二十日、世界各地で行われ、主催者発表で約百六十カ国の計四百万人以上が参加した。ドイツでは全土で百四十万人がデモ行進した。

 ストライキは、スウェーデン人少女グレタ・トゥンベリさん(16)が母国で始めた運動をきっかけに世界に拡大。欧州では英国、フランス、東欧諸国などでも大規模なデモが行われた。ベルリンのデモには主催者発表で二十七万人が参加し、ブランデンブルク門を起点に中心部を行進。参加者は「今すぐ行動を」「地球の代わりはない」などと書かれた手作りのプラカードなどを手に温暖化対策の強化や再生可能エネルギーの利用を訴えた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201909/CK2019092202000124.html

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憲法変えようとする人 怪しいと思え れいわ・山本代表インタビュー(2019/09/22東京新聞)
 れいわ新選組の山本太郎代表は本紙の単独インタビューに応じ、安倍政権が目指す改憲に「現行憲法を守らずに変えようとする人間たちは信用するな、怪しいと思え、ということ」と反対する姿勢を示した。次期衆院選で消費税率5%への引き下げで野党が結集し、政権交代を目指す考えを強調した。山本氏は憲法が守られていない例として「いちばん分かりやすいのが二五条、生存権だ。『健康で文化的な最低限度の生活』ができている人がどれだけいるのか」と指摘した。

 憲法九条への自衛隊明記や、有事に政府への権限集中を認める緊急事態条項の新設などを掲げた自民党の改憲四項目については「本丸は緊急事態条項。全て内閣で決めて首相の思い通りにできる。国会はいらなくなるということ」と批判。「自衛隊の明記が大きな問題として取り上げられる可能性があるが、明記しようがしまいが、緊急事態条項が通れば何でもできちゃうって話だ」と訴えた。・・・

<やまもと・たろう> 1974年、兵庫県宝塚市生まれ。91年に俳優デビューし、映画やドラマに出演。2011年の東京電力福島第一原発事故をきっかけに反原発運動を始める。13年に参院選東京選挙区に出馬し初当選。14年、「生活の党と山本太郎となかまたち」に合流し、共同代表に就任(16年に自由党に改称)。19年4月、自由と国民民主党の合流に加わらず、政治団体のれいわ新選組を立ち上げた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/
list/201909/CK2019092202000127.html?ref=rank

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(気候危機)脱石炭火力、逆行する日本 計画、建設中含め22基 気候サミット議題(2019/09/21朝日新聞)
 23日に米ニューヨークで開かれる国連気候行動サミットの重要テーマの一つが石炭火力発電所の削減、廃止だ。欧州の国々やカナダが廃止していく方針を打ち出すなど、「脱石炭」の流れが世界で強まる。多くの新設予定がある日本の姿勢が問われている。石炭火力発電は二酸化炭素(CO2)排出量が、天然ガスを使う同規模の火力発電の約2倍と多い。・・・ 温暖化対策の国際ルール「パリ協定」は、産業革命前からの気温上昇を2度未満に、可能なら1・5度までに抑えることを目指す。1・5度なら50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする必要があり、今世紀前半中の石炭火力発電所の廃止方針を打ち出す国が相次ぐ。ベルギーはすでに稼働ゼロ。フランスは21年、スウェーデンは22年、英国などは25年、カナダやデンマークなどは30年までに稼働ゼロにする。英国とカナダ主導で立ち上げた「脱石炭連盟」には現在、30カ国が加わる。
https://digital.asahi.com/articles/
DA3S14187208.html?_requesturl=articles%2FDA3S14187208.html&rm=150

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(声)語りつぐ戦争 軍人だった父、苦しめた罪の意識(2019/09/21朝日新聞)
 主婦 川治幸子(埼玉県 70)

 父が亡くなったのは9年前の夏。91歳だった。2歳で母を亡くし、親戚に育てられ、職業軍人になったというが、父の口から聞いたことはない。戦後は自衛官として定年まで勤めた。寡黙な人だった。父の死後、遺書が見つかった。テレビで元兵士が「上官の命令で民間人を殺した。そのことが戦後ずっと自分を苦しめてきた」と語っていたのを見た話から始まる。父は「自分は命令する立場だった」とつづり、その後ずっと罪の意識に苛(さいな)まれ、苦しんできた、と告白していた。

 死の直前と思われる弱々しい字。必死に書いた様子が伝わる。自分の胸一つに納めて旅立つことに耐えられなかったのだろう。生前、仏様や観音様に長い時間手を合わせていた父。あれは懺悔(ざんげ)だったのだ。戦後何十年経っても、一生、人を苦しめるのが戦争だと改めて思い知った。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14187134.html

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(インタビュー)AIが支配する世界 ヘブライ大学教授・歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリさん(2019/09/21朝日新聞)


――私たちが直面する大きな課題とは、何でしょうか。

 「三つあります。核戦争を含む世界的な戦争、地球温暖化などの環境破壊、そして破壊的な技術革新です」

 「三つ目が最も複雑です。AIとバイオテクノロジーの進歩は今後20〜40年の間に、経済、政治の仕組み、私たちの暮らしを完全に変えてしまうでしょう。AIとロボットがどんどん人々に取って代わり、雇用市場を変える」・・・ 

――世界を支配するのは、人間ではなくなるのでしょうか。

 「何も手を打たなければ、新たな技術は、ごく少数のエリート、国によっては独裁的な政府に強大な力を与えるでしょう。もっと深いレベルでは、真の力はアルゴリズムが持ちます。人間では不可能な量の情報を集めて分析するからです。金融システムを例に挙げましょう。今でも、どう機能しているかを理解している人は全体の1%かもしれない。でも30年後にはゼロになる。『金融危機に直面しています』と大統領に進言するのはアルゴリズムになります」・・・ 

――個人にできることは。

 「古来、ソクラテスなどの思想家は『己を知る』ことの大切さを人々に説いてきましたが、今は急を要します。あなたを監視し、解読しようとする企業や政府があるからです。彼らがあなた自身よりもあなたを知るようになったら、あなたを操作するのは簡単です。ポピュリストたちのやり方も、同じです。彼らは、人々が何を嫌悪し恐れているかを見つけ出し、感情のスイッチを押し、さらに強い嫌悪と恐怖を生み出します」

 「抵抗するには、まず、あなた自身の弱さを認識する必要があります。『自分には、移民やイスラム教徒への偏見がある。そういったテーマのフェイクニュースにだまされるのは簡単だから、気をつけよう!』と。方法はたくさんあります。私自身は(1日2時間の)瞑想(めいそう)を実践していますが、心理士に会うとか、芸術に触れてもいい。山登りやハイキングを、自分自身を理解する機会としても使えるでしょう」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14187106.html

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燃焼物を搭載、引火可能性も 演習場外に照明弾落下で陸自謝罪(2019/09/21京都新聞)
 滋賀県高島市安曇川町上古賀の畑で19日、近くの陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(同市)から発射された照明弾の一部が見つかったと、防衛省近畿中部防衛局が20日に明らかにした。18日夜に試射したうちの1発が誤って演習場外に落下したといい、目標から南東に2・3キロずれていた。燃焼物を搭載していたが、けが人や周囲への延焼はなかった。陸自は当面、当該の照明弾に限って射撃訓練を中止する。
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190920000194

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温暖化への一斉抗議、米欧に拡大(2019/09/21京都新聞)
「世界の針路変えよう」 【ニューヨーク共同】世界規模で地球温暖化対策を訴える若者の一斉抗議行動は20日、アジア、中東から米国、欧州などに拡大した。「私たちが世界の針路を変えよう」。ニューヨークの集会には、運動の中心的存在であるスウェーデンの少女グレタ・トゥンベリさん(16)が参加、若者が声を上げる重要性を強調した。

 英国では200カ所以上でデモが行われ、BBC放送によると、ロンドンでは約10万人が参加した。トルコの最大都市イスタンブールでも大勢の若者らが集まり行進。日本でも東京、大阪、名古屋などで抗議活動が行われ、東京都渋谷区では3千人近くがプラカードを持つなどして練り歩いた。
https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20190921000024

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大阪湾への原発処理水放出に抗議(2019/09/21京都新聞)
「暴挙止めたい」市民団体/ 松井一郎大阪市長が東京電力福島第1原発の放射性物質を含む処理水を大阪湾で放出する可能性に言及したことに抗議する市民団体が20日、市役所で記者会見した。呼び掛け人のジャーナリスト木下黄太氏は「放射能汚染を拡散すべきでない。国から要請もない段階での発言自体、理解できず、暴挙を止めたい」と訴えた。
https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20190920000110

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社説:「京都芸術大」 校名の歴史は重いはず(2019/09/21京都新聞)
 京都造形芸術大(京都市左京区)が名称を「京都芸術大学」に変更する方針に、京都市立芸術大(西京区)が反発。大きな混乱が生じるとして、造形芸大を運営する学校法人瓜生山学園に対し、新名称を使わないよう求め、大阪地裁に提訴した。・・・造形芸大は略称を「瓜芸(うりげい)」「KUA」として「京都芸大」「京芸」は使わないと説明する。それでも京都芸術大と名乗れば、一般的に「京都芸大」と呼ばれるのは容易に想像がつく。市立芸大と混同されないと言い切れるだろうか。・・・ 学内の芸術資料館には、日本画の土田麦僊(ばくせん)ら名だたる卒業生の作品が所蔵されている。1969年に音楽学部を含めた現在の姿となり、市立芸大の名称に変わった後も、税金など市民に支えられる大学であり続けている。市民にとっても、名称変更の問題は気がかりではないだろうか。

 大学の名称には建学の理念が込められていよう。同時に、市民に親しまれてきた歴史もある。名称変更は周囲に祝福されるのか。造形芸大に考えてもらいたい。
https://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20190904000058

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廃炉へ運転全面停止 米スリーマイル島原発(2019/09/21東京新聞)
【ニューヨーク=赤川肇】米電力・ガス大手エクセロンは二十日、一九七九年にメルトダウン(炉心溶融)事故を起こした東部ペンシルベニア州のスリーマイル島(TMI)原発の運転を全面停止し、廃炉作業に入る。作業完了は二〇七八年の予定で、廃炉費用は総額十二億ドル(千三百億円)程度を見込んでいる。

 エクセロンが四月に米原子力規制委員会(NRC)に提出した廃炉計画では、使用済み核燃料を貯蔵プールで保管した後、二二年末までに乾式貯蔵施設に移す。七四年に冷却塔などの大型構造物の解体を始め、放射性廃棄物の撤去を終えるのは七八年としている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201909/CK2019092102000126.html

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タリバン攻撃激化 大統領選に暗雲  アフガン選挙集会もテロ標的(2019/09/21東京新聞)
【バンコク=岩崎健太朗】五年の任期満了に伴う大統領選が二十八日に予定されるアフガニスタンで、反政府武装勢力タリバンの攻撃がエスカレートしている。米国とタリバンの和平合意が整った環境での選挙が見込まれていたが、一転して不可能になったためだ。選挙阻止への勢いを増すタリバンに対し、政府側も協議よりも選挙の実施を優先させる姿勢を崩さず、予定通り行われるか予断を許さない状況だ。・・・ 現政府を「米国の操り人形」とするタリバンは、八月初めに「外国の占領下、管理下で行われる選挙は欺瞞(ぎまん)」として、市民に大統領選のボイコットを呼び掛ける声明を発表。前回二〇一四年の大統領選でも投票所や有権者を狙った攻撃を仕掛け、多数の死傷者が出ている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201909/CK2019092102000124.html

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米空軍「エリア51」に百人集結 ネットで「突入」呼び掛け(2019/09/21東京新聞)
【ロサンゼルス共同】未確認飛行物体(UFO)の研究が行われているとうわさされる米西部ネバダ州の空軍施設「エリア51」に突入しようとインターネットで呼び掛けがあり、施設前に20日未明、約100人が集合した。参加者が気勢を上げるなどしたが、大きな混乱はなく終了した。米メディアが伝えた。

 呼び掛けた男性は「冗談」と強調していたが、180万人以上が参加を表明、130万人以上が「興味あり」と投稿する事態となり、米軍が「立ち入ろうとする者は誰であろうと阻止する」と警告、警戒を強めていた。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019092101001439.html

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自然エネルギーへ

今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。


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