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KIJI LISTpoint NEWS LIST20182019

<POINT NEWS361>2019/04/29・・・
(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

sankaku361sankaku
2019/04/29sankaku04/30
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薬剤耐性菌の増加「危機的状況」(2019/04/30京都新聞)
国連、将来年1千万人死亡と警告【ニューヨーク共同】国連は29日、抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が世界的に増加し危機的状況にあるとして、早急に業界横断的な対策を講じるよう各国に求める報告書を発表した。このままでは薬剤耐性菌による病気で2050年までに年1千万人が死亡する事態になり、世界経済は08〜09年の金融危機に匹敵する破滅的ダメージを受ける恐れがあると警告した。
https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20190429000092

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福島原発で合鍵9千本の管理不備(2019/04/30京都新聞)
第1の扉に汎用品の南京錠/原子力規制委員会は26日、東京電力福島第1原発で、核物質の防護措置が徹底されない違反が2件あったとして、東電に注意文書を出した。昨年12月、1号機の原子炉建屋につながる扉に汎用品の南京錠が使われ、事務棟のキャビネットなどから、厳重に管理されていない合鍵が約9050本見つかったという。この扉は2011年の東日本大震災で変形。12年5月からはチェーンをくくり付け、南京錠を取り付けることで本来の錠の代わりにしていたという。昨年11月には、東電社員が同建屋にある別の扉の鍵1本をレジ袋に入れて着替えていたところ、同僚がゴミと誤認して捨てた。
https://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20190426000155

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軍国主義に利用された万葉集 「庶民」強調の政府に異論(2019/04/30朝日新聞)
新元号「令和」の典拠になった万葉集に、注目が集まっている。万葉学者の品田悦一(よしかず)・東京大教授は、万葉集が近代以降、「愛国」に利用された歴史を指摘し、「初の国書」を歓迎するムードに警鐘を鳴らす。・・・品田さんは、「問い直したいのは、万葉集そのものの価値ではなく、利用のされ方です」。品田さんが20年来提起している説はこうだ。明治時代に近代国家をつくっていく時、欧米列強や中華文明への劣等感から、知識人は国家と一体となって「国民詩」を探した。そこで、庶民には無名に近かった万葉集が、「日本には世界に誇る万葉集がある」という言われ方で、「わが国の古典」の王座に据えられ、国民意識の形成に利用されたのではないか――。 明治以降の熱心な国語教育によって、日本人の多くが知ることになったが、「江戸時代の長屋住まいの庶民は存在すら知らなかったでしょう」。

・・・品田さんはまた、「万葉集の4500首余りのほとんどは男女の交情や日常を歌っているのに、国境警備に動員された『防人』の歌のうちのわずか数十首の勇ましい歌が、昭和の戦争期には軍国主義に拡大解釈されたことを思い起こすべきです」と話す。・・・品田さんが授業で、万葉集の歌が載った「愛国百人一首」のカルタを見せると、学生たちはみな「そんな時代があったのか」と驚くという。「万葉集が軍事利用された時代があったことを今の若い人はほとんど知りませんが、『とんでもない扱いだ』とはみな思ってくれる。一方で『今はそんな扱いがなされていないからよかった』と安心してしまうのが怖い」と話す。「戦時の万葉集像は、そのきな臭さを当時の知識人の一部も指摘しており、今では危険視されますが、平和時も、万葉集を『天皇から庶民まで』の作が結集された全国民的歌集であるかのように想像すること自体が、国民国家のイデオロギーで幻想であることを、知ってほしい」
https://digital.asahi.com/articles/ASM4D0JGQM4CUTFL00H.html?iref=pc_rellink

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19世紀末ウィーン、新しい風 クリムトらの芸術 都内で3展覧会、切り口多彩(2019/04/30朝日新聞)
 19世紀末のウィーンでは、都市の発展に伴い、絵画や建築など分野の境を取り払った新たな芸術表現が生まれ、印刷技術の発達もあって市民に浸透した。この時代の芸術を様々な視点で切り取った展覧会が、東京都内の3カ所で開かれている。時代をリードしたグスタフ・クリムト(1862〜1918)の油絵や素描は、3展で約100点集う。上野の東京都美術館でクリムト展が23日に開幕し、翌日には六本木の国立新美術館でウィーン・モダン展が始まった。前者はベルベデーレ宮オーストリア絵画館が所蔵するクリムトを軸に、後者はウィーン・ミュージアムの所蔵品などから、19世紀末のウィーンで開花した芸術の足跡をたどる。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13998164.html

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米ウッドストック、開催困難か 50周年、採算巡り問題も(2019/04/30東京新聞)
【ロサンゼルス共同】米東部ニューヨーク州で1969年に開かれた歴史的な音楽イベント「ウッドストック・フェスティバル」50周年の記念コンサートについて、資金調達を担う企業が29日、中止を発表した。だが主催者側は予定通り開催すると主張しており、情報が交錯している。
 詳細は不明だが、ロイター通信は関係者の話として、開催許可や安全対策、採算見通しの悪化といった問題があると伝えた。主催者の一人のプロデューサー、マイケル・ラング氏は「彼らに中止を決める権利はない」と反発、法的措置も辞さない姿勢を示した。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019043001001745.html

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アンダーコントロールしなければならないのは安倍首相の頭と心。時代を考え未来を考えるならば、やることなすこと「あべこべ」です。

平成のおわりに 「当たり前」をかみしめて(2019/04/30東京新聞)
 今日で天皇陛下が退位され、平成の時代が終わります。特別な節目の日ではありますが、思い浮かぶのは特別とは正反対、「当たり前」のことです。
 一九八九年一月七日付の小紙の社説は「矛盾が多い消費税の価格転嫁」など二本で、「昭和のおわりに」という社説は載っていません。当然、その日が昭和の終わりになることを事前に誰も知らなかったからです。・・・地震・津波の恐るべき力が夥(おびただ)しい数の命を奪いました。そして、原発事故。『ジュラシック・パーク』の恐竜みたいに、人間が作り出したものが人間の制御を離れて暴走する恐怖は、それまで味わったことのない種類の恐怖でした。
 あれだけのことが起きたのに、なかったことにするつもりか、政府はなお原発「維持」に拘泥しています。もはや時代遅れ、安全性どころか経済合理性だって大いに疑問です。事故当事国の日本こそ真っ先に方向転換し、再生可能エネルギーに未来の活路を見いだすべきだったのに、今や他国に相当後れをとっています。
 動かない、いや動けないのか。もしや、いつか首相が言った「アンダーコントロール」とは、原発が制御されている、ではなく、原発に制御されている、の謂(いい)だったのでしょうか。・・・他国の戦争に加われるようにする憲法解釈の変更に始まり、それに基づく安保法などの法整備、さらには事実上の空母を持つとか、敵基地攻撃可能な巡航ミサイルを持つとか、安倍政権が次々打ち出す策は「専守防衛」を骨抜きにし、「平和主義」をぐらぐらと揺さぶっています。
 まるで、「戦後」という平和の鐘が一つ、また一つと溶かされ、まがまがしい「戦前」という剣に鋳直されていくような。歴史や過去に学ぶのなら、「戦後を維持し、原発から脱却する」のが当然なのであって、「戦後から脱却し、原発を維持する」なんて、そう、あべこべです。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019043002000112.html

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「核抑制策が一部崩壊」 NPT準備委 国連事務次長が警告(2019/04/30東京新聞)
【ニューヨーク=赤川肇】二〇二〇年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた最終の第三回準備委員会が二十九日、国連本部で始まった。核軍縮や不拡散を巡る国際対立が深まる中、最終文書に至らず決裂した一五年の前回会議も踏まえ、今回の準備委はNPT体制の維持、強化の行方を占う試金石になる。
 二〇年に発効五十年を迎えるNPTは米ロ英仏中の五カ国の核兵器保有を認める一方、五カ国に誠実な核軍縮交渉を要求。しかし、核抑止力をも否定する核兵器禁止条約が一七年に採択されて核保有国と非核保有国の溝は広がり、トランプ米政権がロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約から離脱を決めるなどNPTを有名無実化するような動きも目立っている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/
world/list/201904/CK2019043002000231.html

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<社説>平成の沖縄 基地問題に苦悩し続けた(2019/04/30琉球新報)
平成がきょうで終わる。基地問題に苦悩し続けた平成の沖縄だった。米軍基地の過重な負担を押し付ける構図は次の令和で断ち切るべきだ。

 平成に入って7年目。激動の今につながる起点として忘れてはならないのが1995年から96年にかけての出来事だろう。
 95年9月に発生したのが米兵による少女乱暴事件である。このおぞましい事件を機に、くすぶっていた県民の怒りが噴出、県民大会につながった。県民要求で掲げられたのが日米地位協定の改定、基地の整理縮小だった。
 振り返ると、地位協定は改定されておらず、運用改善もおざなりだ。基地の整理縮小に向けた動きは始まったものの、普天間飛行場の返還も県内移設の条件付きであり、多くの県民が納得できる道筋は示されていない。・・・元号が平成から令和に変わっても沖縄が置かれる厳しい現実に変わりはない。
 それでも基地から目を転じれば希望と期待の萌芽(ほうが)もあちこちに見られた平成だった。景気の浮き沈みはあったものの、観光は好調で、18年度は1千万人近い人々が来訪した。・・・芸能面も県出身者らの活躍が目覚ましかった。記憶に新しいのは安室奈美恵さんの昨年の引退だ。県民に自信と勇気を与え、有終の美を飾った。
 スポーツ面では、甲子園で沖縄水産が準優勝、沖縄尚学が優勝、興南が春夏連覇の偉業を達成し、県民を沸かせた。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-911254.html

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安室奈美恵、DA PUMP、三浦大知 平成の音楽シーンに旋風を巻き起こした沖縄アクターズスクール出身のアーティスト(2019/04/30琉球新報)
「沖縄の歌姫」安室奈美恵さん、「U.S.A.」を大ヒットさせたDA PUMPのISSAさん。そして、2月に天皇陛下が作った琉歌に皇后さまが曲をつけた歌を歌い話題になった三浦大知さん。平成の日本の音楽シーンに沖縄旋風を起こした彼らは、タレント養成学校「沖縄アクターズスクール」(マキノ正幸代表)の出身だ。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-909710.html

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「自由を」女性も立つ スーダン(2019/04/30朝日新聞)
アフリカ北東部のスーダンで、ダルフール紛争での虐殺にも関与したとされるバシル大統領が失脚して2週間余り。独裁政権を崩壊させた国民は、軍が主導する事実上の暫定政権に納得せず、民政移管を求めてデモを続ける。現場で目立つのは、自由を求め、運動に加わる女性たちの姿だ。今月下旬、首都ハルツームの軍本部前には10万人近いデモ参加者が集まっていた。無職女性イスラ・ゼイダンさん(21)は「私たちは服装も職業の選択も、男性より不自由だった。自由で公平な社会を作りたい」。

 スーダンは国民のほとんどがイスラム教徒だ。特に女性たちは強権的な前政権から長く抑圧されてきた。紛争で夫や子を失った人も多く、今回の政変で民主化や平等の実現を期待する思いはとりわけ強い。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13996706.html

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元号案、首相指示で追加 「令和」3月下旬に中西氏提出(2019/04/30朝日新聞)
新元号「令和」は、4月1日の有識者による元号に関する懇談会、衆参両院正副議長への意見聴取、全閣僚会議を経て決まったが、首相は政府がこうした国民代表に意見を聴く前に、新天皇となる皇太子さまに元号案を説明していたことになる。皇太子さまへの事前説明は、日本会議などの保守派が求めており、自らの支持基盤に対する政治的な配慮だった。

 憲法4条は天皇の国政関与を禁じている。皇太子さまは即位を目前に控えた立場だが、政府は「意見を求めず状況報告するだけなら、憲法上の問題は生じない」(内閣法制局幹部)としている。

 これに対し、高見勝利・上智大名誉教授(憲法学)は「皇太子への事前説明は、元号の制定を天皇から切り離した元号法の運用を誤るものだ」と指摘。そのうえで「憲法4条は政治の側が天皇の権威を利用することも禁じている。特定の政権支持層を意識した首相の行為は、皇太子に意見を求めたかどうかに関係なく『新天皇の政治利用』にあたり、違憲の疑いがある」と批判している。
https://digital.asahi.com/articles/
ASM4Y4DGHM4YUTFK00M.html?iref=com_rnavi_arank_nr05

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「ロスジェネのスラムができる」 長年警鐘の識者に聞く(2019/04/30朝日新聞)
「パラサイト・シングル」。ロストジェネレーションを象徴するこの言葉が世に出てから20年。親と同居し結婚しない人は急増し、昭和の家族像は崩壊した。ロスジェネはいまもさまよえる世代だ。命名者の山田昌弘・中央大学教授(家族社会学)は、今の厳しい状況を一貫して予想していた。その山田さんが語る未来とは……。

「ロストジェネレーションは、貧富の格差が拡大する最初の世代。生活水準が長期的に下降する人々の出現は、日本では戦後初めての体験だ。彼らは職業生活で損をしているが、親には最も恵まれた世代。豊かに育ってきた若者たちが今後貧乏になるというところに問題がある」

 山田さんはロスジェネの将来像について、2007年1月6日付の記事でこうコメントしていた。今の厳しい状況も言い当てている。

 「非正社員のまま年を取る人は今後も増える。彼らは徐々に貧しくなるが、持ち家があれば生活保護も受けにくい。本当に困った時には年をとっていて、反乱を起こす元気もないだろう。『景気が良くなれば正社員になれる』というのはウソだ」・・・「潜在していた問題にみんなが気づき始めた。親と同居して結婚しないまま、将来が見えない生活をしている『中年パラサイト・シングル』がたくさんいる。先が見えず、『死ぬしかない』とコメントする人もいる。親が経済的に支えているので社会問題になっていないが、海外だと暴動が起きるような問題だ。子どもに介護をしてもらえるので便利だという親側の事情もあった。だが、親が子どもを支えられなくなる時期が来る。2030年ごろには親が亡くなり始める。10〜20年後、親が死んだときに問題がいっきに顕在化する。政府や自治体は、そうなるまでなかなか動けない」・・・アンケートをとると、今の10〜20代はロスジェネよりも幸福感が高いという結果が出ている。

 「満足の仕方がSNSの登場でずいぶん変わってきた。出世を目指すなど上昇志向がなくても満足できるシステムがある。お金をかけなくても、変わった体験をしてSNSで広めることが喜びになっている。・・・「自力で暮らせない高齢者がたくさん生まれ、現役世代で支えることができなくなる。高齢者の貧民街(スラム)ができかねない。今の80、90代は子どもがいる人がほとんど。介護は最終的に子どもがなんとかしていたので、大きな問題になってこなかった。団塊世代はなんとかなるが、団塊ジュニアであるロスジェネが高齢者になったときに破綻(はたん)が起きる。年金の保険料を払っていない人は、生活保護を受けるしかない。一人暮らしの老人が急増し、孤独死が珍しくなくなる」

https://digital.asahi.com/articles/ASM4P76YBM4PUTZQ001.html

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思考停止による無関心か、無関心による思考停止かわからないけど日本人の政治や社会に対する無関心は30年前から言われつづけ、危惧されて来ました。でも無関心の殻はますます固くなり分厚くなって殻と殻の間を自分に都合のいい電波だけが行き交っているのが現状です。果たしてこれからの若者は無関心の殻をやぶり新しい日本人になるのだろうか?

思考停止の日本、芽吹きに必要なものは 高村薫さん(2019/04/29朝日新聞)
・・・さらにウィンドウズ95がもたらしたネット社会の爆発的拡大と進化は、私たちが日常的に接する情報量を飛躍的に増大させ、人と人の物理的な距離を不可視化して、コミュニケーションのかたちを一変させた。

 そしてiPhoneの発売から11年、スマートフォンはいまや身体の一部になり、私たちはまさに日常と非日常の境目が溶けだした世界を生きている。大人も子どもも日夜スマホで他者とつながり、休みなく情報を求めて指を動かし続ける。そうして現れては消える世界と戯れている間、私たちはほとんど何も考えていない。スマホは、出口が見えない社会でものを考える苦しさを忘れさせる、強力な麻酔になっているのである。・・・ 平成は、阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ未曽有の自然災害が頻発した時代だが、振り返れば、大都市神戸が震災で火の海になっても、あるいは東北沿岸で1万8千人が津波にのまれても、またあるいは福島第1原発が全電源を失って爆発しても、日本社会の思考停止は基本的に変わることがなかった。

 復興の名の下、被災地では大量のコンクリートを投じた巨大堤防の建設が進み、原発は各地でなおも動き続け、いつの間にか持続可能な新しい生き方へ踏み出す意思も機会も見失って、私たちはいまに至っている。

 思えば、この30年間に世界経済は激変し、中国のGDPは今や日本の3倍である。日本のお家芸だった製造業の多くは苦境にあり、次世代の5G技術でも米中に遠く及ばない。・・・世界が猛烈なスピードで変わり続ける一方、この国は産業構造の転換に失敗し、財政と経済の方向性を見誤ったまま、なおも経済成長の夢にしがみついているのだが、老いてゆく国家とはこういうものかもしれない。自民党の一党支配に逆戻りして久しい政治がそうであるように、この国にはもはや変化するエネルギーが残っていないのだ。

 その一方で深刻な少子高齢化も、企業の多くに賃上げの体力がないまま進む貧困と格差の拡大も、とうの昔に破綻(はたん)している原子力政策も、平成の30年間に私たちが見て見ぬふりをし続けた結果の危機でもある。

 平成が終わって令和が始まるいま、何よりも変わる意思と力をもった新しい日本人が求められる。どんな困難が伴おうとも、役目を終えたシステムと組織をここで順次退場させなければ、この国に新しい芽は吹かない。若い人たちの出番である。
https://digital.asahi.com/articles/
ASM4T61J0M4TUTIL050.html?iref=comtop_8_02

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女性記者銃撃死「新IRA」 離脱混乱、過激化に拍車か(2019/04/29東京新聞)
【ロンドン=沢田千秋】英領北アイルランドの暴動で地元の女性ジャーナリストが銃撃され死亡した事件は、約二十年前まで続いた紛争で多数のテロ事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の新組織「新IRA」の犯行とされる。専門家は、英国の欧州連合(EU)離脱による混乱を背景に、IRAの残党が貧困地域の若者を過激思想に染めているとみる。・・・ クラーク氏は「紛争や和平プロセスを知らない若い世代は、過去の闘争への憧れに加え、和平合意後に活発な投資で発展する首府ベルファストに比べ、恩恵を受けられず貧しいままの境遇に不満がある」と指摘。その上で、「彼らの過激化とEU離脱問題の混乱は偶然の一致ではない」とする。
 英議会は離脱後の北アイルランド国境管理復活を防ぐための措置に反発しており、離脱交渉は行き詰まっている。アイルランド共和国への帰属を信条とする新IRAにとって、国境管理は共和国との分断を意味するだけに、クラーク氏は「七〇年代から銃を隠し持つ世代が若い世代に『見ろ、これが和平合意をほごにする英国のやり方だ』と言い、過激化させている」と分析。離脱を巡り、住民の恐怖は募っている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019042902000143.html

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スペイン総選挙投票始まる 中道左派政権 初の審判(2019/04/29東京新聞)
【パリ=竹田佳彦】スペインで二十八日、総選挙(下院定数三五〇)の投票が始まった。即日開票し、同日夜(日本時間二十九日午前)に大勢が判明する。北東部カタルーニャ自治州の独立問題や不法移民の流入への反発から極右勢力が支持を広げる中、昨年六月に誕生した中道左派の社会労働党(PSOE)政権が初めて国民の審判を受ける。・・・VOXは二〇一三年、PPの政策に不満を持つ議員らが離脱して結成した。昨年十二月に南部アンダルシアの州議会選で初めて議席を獲得し、総選挙でも躍進が予想される。
 世論調査によると、PSOEが第一党になる見込み。過半数を得る政党はなく、連立政権や閣外協力の交渉が始まるとみられる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019042902000141.html

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平成の賃金 検証不能 統計不正 政府廃棄で8年分不明(2019/04/29東京新聞)
令和への改元を控え、「平成経済」を知るための重要な指標の一つである「賃金伸び率」の検証が、今年一月に発覚した政府の統計不正のためにできなくなっている。政府が毎月勤労統計の集計で不正を行っていた期間の資料を廃棄したことで、八年分の賃金が分からなくなったからだ。公表された資料には空欄が並ぶという、異様な状況となっている。 ・・・大和総研の小林俊介氏は「平成の経済はデフレからの脱却が最大の課題であり、物価に大きな影響を与える賃金の動向は極めて重要だ。それなのに、統計不正によって検証ができなくなった。過去の政策判断を誤らせた可能性さえある。国民全体が被害者だ」と批判している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201904/CK2019042902000122.html?ref=rank

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「医は仁術とは何なんだ」と言いたくなるような医者もいる。寄り添うのが患者ではなく地位や報酬だけの医者が目立つ中、この記事にある本田さんのような医者が存在すること自体奇跡のような気すらします。でも現実はごく少数であれ同じような精神を持って医療と対峙するお医者さんが存在していると信じたいものです。

「寄り添う」って何だ(2019/0429東京新聞)
医療に関する記事や社説を書くとき、便利な言葉がある。「倫理的に問題」。法的には問題がなくても、それは社会に受け入れられるのだろうか、という問い掛けに使う。
 だが、望ましい医師は、倫理的に正しいだけではない。多くの人にとっては、三船敏郎が主演した映画「赤ひげ」のイメージだろうか。腕はよく、人情に厚い。「現代の赤ひげ」もよく使われる表現である。
 まさにそういうお医者さんから「世界の医療の現場から」という本をいただいた。著者の本田徹さんは四十五年間、東京・山谷や東ティモールなどで活躍してきた。これまでの軌跡と思考をまとめたという。
 晩年の東京・山谷の俳人いざわさわ男さんの主治医を務めた。たばこで慢性閉塞(へいそく)性肺疾患になったのに「医者の忠告など屁(へ)のかっぱ」で職業的無力感を味わったという。それでも、いざわさんの生き方を通して「患者を医者の価値観に従わせるのではなく、その人なりの健康を少しでも増してゆくお手伝いをすることと思うようになった」と記す。あとがきに「今年二月から福島県双葉郡の高野病院でお世話になる。苦境にある双葉の医療にすこしでもお手伝いでき、高齢者や障害者の方々に、細い手でも差し伸べられれば、幸いです」と近況が書かれていた。
 寄り添う、という言葉の似合うお医者さんである。次の本が待ち遠しい。 (井上能行)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019042902000157.html

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<社説>天皇陛下あす退位 平和希求の精神を次代に(2019/04/29朝日新聞)
皇太子時代を含め11回来県された天皇陛下が退位する。平成の30年間、県民と交流を重ねながら沖縄への思いを深めてきた。その姿勢は日米両国のはざまで苦悩し続ける沖縄の平成史を振り返る上でも重い意味を持つ。

 沖縄に対する陛下の思いは昨年12月の会見で語られた「沖縄は、先の大戦を含め実に長い苦難の歴史をたどってきた」「沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはない」というコメントに凝縮した形で表れている。発言は、太平洋戦争の末期に沖縄を本土防衛の「捨て石」に供し、戦後は沖縄の施政権を切り離して、平和と安定を獲得した現代史の裏面に光を当てるものだ。それは、沖縄の厳しい境遇に無関心な多くの国民に自覚と反省を促すものとも言えるだろう。・・・沖縄に関する限り昭和天皇には「戦争責任」と「戦後責任」がある。それらをあいまいにはできない。二度と同じ悲劇を繰り返してはならないからだ。
 「即位後朝見の儀」で陛下は「憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓う」と述べた。天皇の名の下に戦争へと突き進んだ過去の反省を込めたものと言えよう。
 2013年4月28日に開かれた政府主催の「主権回復の日」式典に安倍政権が陛下を招いたことは政治利用の一つだった。陛下自身の意にも反していたのではないか。憲法順守の姿勢は新天皇にも引き継がれなければならない。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-910909.html

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【島人の目】波乱の年月を歩んだ絵(2019/04/29朝日新聞)
ワシントンDCにある懐石料理が評判の日本料理店「孚(まこと)」の壁に掛けられた大嶺政寛氏の風景画は、こぢんまりとした品のいい店に調和し、沖縄出身者が訪れると赤瓦が郷愁を感じさせてくれた。

 東京出身の先代店主がアンティークショップでその絵に一目ぼれし即購入したと話してくれた。数年前に先代が亡くなり息子が店を継いだ。いつの日か絵は取り外され、先代の仕事着の入ったガラスケースが飾られた。そして昨年末、店は閉店した。

 メリーランド州在住の真栄城美枝子さんは絵の行く末が気になり、店の常連だった友人を介して息子と交渉した。・・・
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-911077.html

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香港で「13万人」がデモ 犯罪人移送の条例改正反対(2019/04/29朝日新聞)
【香港共同】香港民主派は28日、中国本土への容疑者引き渡しが可能になる条例改正に反対するデモを行った。主催者発表で約13万人(警察発表は2万2800人)が参加。大規模デモは3月末に続き2回目で、前回の1万2千人(同5200人)より大幅に増加、市民の反発が強まっている。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-910905.html

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(特派員メモ ランス)もう一つのノートルダム(2019/04/29朝日新聞)
 パリのノートルダム大聖堂の火災が起きた後、100年前に焼損したもう一つの「ノートルダム」があると聞いて、仏シャンパーニュ地方の街ランスを訪ねた。

 13世紀に建築が始まったランスの大聖堂は、歴代の国王が戴冠(たいかん)式を行ってきた。フランスの権威を象徴する場所だったが、第1次世界大戦で300発もの砲撃を浴びせたドイツ軍の攻撃で街の7割が破壊され、大聖堂も壊滅的な打撃を受けた。

 終戦後、戦争の爪痕を物語るものとして、焼け跡をそのまま残すべきだという議論もあったが、市民は約20年かけて再建する道を選び、がれきの中からステンドグラスのかけらを拾い集めたという。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13996394.html

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(社説)原発被災地 住民本位の将来像を(2019/04/29朝日新聞)
東京電力福島第一原発がある福島県大熊町の一部で、避難指示が解除された。未曽有の原発事故から8年余り。ようやく住民が戻れるようになり、まちの再生へ一歩を踏み出した。望む人が地元で暮らせるよう、行政は環境整備を粘り強く進めなければならない。

 ただ、原発被災地の復興の道のりは多難だ。

 今回避難指示が解除された地域で住民登録するのは400人弱で、町全体の4%。実際に戻ったのはその一部で、町民の大半は避難を余儀なくされたままだ。まちづくりは少数の帰還住民と町職員、以前から特例で住む約700人の東電社員らが担うことになる。

 住民が長期の避難を強いられた被災地の自治体は、帰還を復興の土台にすえてきた。しかし、めざしたような成果をあげている、とは言いがたい。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13996307.html

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トランプ氏に振り回された安倍首相 会談でまさかの発言(2019/04/27朝日新聞)
26日午後(日本時間27日午前)にワシントンで開かれた日米首脳会談で、安倍晋三首相はトランプ大統領の機嫌を損ねず、蜜月関係をアピールする「抱きつき外交」を展開したが、思惑通りにはいかなかった。トランプ氏は日米貿易交渉の5月末合意に言及。日本としては受け入れられない想定外の発言に首相は振り回された。・・・首相はこれまでもトランプ氏をノーベル平和賞に推薦するなど良好な関係維持に腐心。今回は日本政府関係者が「訪米の最大のイベントはメラニア夫人の誕生会出席」と語ったように、首脳同士の蜜月によって「貿易」に焦点があたるのを避けたかったのが本音だ。トランプ氏の今回の発言について、日本政府は「5月の合意はない」(政府高官)などと、火消しに躍起になっている。(ワシントン=別宮潤一)
https://digital.asahi.com/articles/
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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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