KIJI LISTpoint NEWS LIST

20182019


<POINT NEWS95>2015/05/08・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

sankaku95sankaku
2015/05/08sankaku


(社説余滴)安倍演説への違和感 村上太輝夫(2015/05/15朝日新聞)
 先月末にあった安倍首相の米議会演説は東アジアをめぐる歴史認識問題に焦点が当たったが、それよりも私が違和感を覚えたのは、日米関係史を語ったくだりだ。「日本にとって米国との出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。それは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています」幕末にやって来たペリー提督やハリス総領事が米国の民主政治を日本に伝えたとは、ちょっと聞いたことがない。彼らの狙いは捕鯨船の寄港地、そして貿易相手としての日本だったはずだ。・・・安倍首相は、リンカーンのゲティズバーグ演説にも触れている。日本人は、あの「有名な一節」に「民主政治の基礎を求めてきた」と。それはその通りだ。「人民の、人民による、人民のための政治」は、日本国憲法前文に引き継がれている。「米国の民主主義との遭遇」を語るなら、150年以上前まで無理にさかのぼらなくても、ふさわしい挿話が69年前にあったのだ。ところが、安倍首相は憲法には言及しなかった。外交と安全保障で米国に依存しながら、その米国が「押しつけた」として現行憲法は否定したがる。戦後の一部保守派が抱え続けた矛盾が演説に反映されたと考えれば、奇妙なことではないのだろう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11753994.html

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(声)戦争行為を容認する安保法制(2015/05/15朝日新聞)無職 岸伸輔(栃木県 75)

 安倍政権は安全保障法制の関連11法案を閣議決定した。自衛隊の海外活動を大幅に拡大するという。あれよあれよという間に日本が戦争に近づいていくかのようで、危機感を覚える。「集団的自衛権の行使」が安保法制の大きな柱だという。安倍晋三首相は、その例として中東・ホルムズ海峡での機雷掃海をあげた。機雷を敷設する国としてイランが想定されているという。だが、イランがそんなことをすれば米国と軍事衝突し、国の生命線である石油の輸出ができなくなる。そこまで愚かな国とは思えない。安倍首相の主張は、法案を正当化するための方便ではないだろうか。安保法制のもう一つの柱は戦争中の他国への後方支援だ。対象には南半球の豪州も含まれるという。豪州の軍隊を自衛隊が助ける状況とは何なのか。そもそも、いつから日本が豪州と緊密な同盟国になったのか。この点も政府は十分に明らかにしていない。後方支援には、他国軍に対する弾薬などの提供や給油も含まれるという。これは、戦争行為にほかならない。戦争を放棄した憲法9条の下で、このようなことが許されるわけがない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11753999.html

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(声)爆音の下で暮らす基地の街(2015/05/15朝日新聞)電気工事業 菊池喜代勝(神奈川県 67)

 米海軍厚木基地の近くに住んで40年になります。米空母が横須賀基地に来るたび、空母のジェット戦闘機が厚木基地にやってきて、頭上を飛び回ります。昼間だけでなく夜も、発着の訓練を繰り返すのです。皆さんは戦闘機の爆音を聞いたことがありますか。そのすごさは、言葉では表せません。うちの真上を飛ぶ時は、頭が割れるかと思います。もちろん、住宅の防音工事は国の予算でやってもらいました。それでも、窓ガラスがびりびり振動するのが分かり、うんざりします。最近は、2機編成で、主翼をくっつけるように並んで飛びます。墜落の恐怖にもおびえながら、暮らしているのです。軍備が抑止力として必要なのは理解できます。しかし、ここには学校も病院もあります。生活の場なのです。「うるさいぞ、静かにしろ」と叫びたくなります。教室で勉強する子どもも、入院している人たちも同じ思いでしょう。基地周辺に住む者は、このような環境で暮らしているのです。抑止力としての軍備が必要のない世界が来ることを祈ります。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11754000.html

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(声)若い世代 戦争の体験者に話を聞こう(2015/05/15朝日新聞)中学生 海野弘貴(東京都 13)

 今年は太平洋戦争の終結から70年になる。私は、学校の授業で、その戦争はとても大変だったと知っている。国のために多くの人が戦死した。しかし、そうしたことを知識としては知っていても、実感は持てない。長い日本の歴史の一部として、戦争があったと思うだけだ。戦争をイメージするのは、21世紀生まれの私たちには難しい。だから、戦争を実際に知る人たちに体験を話してほしい。地道にそうした活動を進めることで、若い世代も戦争に対する考えを持てるようになる。最近、憲法改正や集団的自衛権についての話を聞くことが多い。一歩間違えば、日本が再び戦争ができる国になってしまう。そうなる前に、戦争のつらさを私たちは理解しなくてはいけないと思う。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11754002.html

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政治の責任、見失うな 安保法制閣議決定 政治部長・立松朗(2015/05/15朝日新聞)
 平和国家を守り、国民の安全を考える。そのための強固な枠組みだった「憲法」という歯止めを緩め、その役回りを「政治」が引き受ける。安倍晋三首相の言う「安保政策の大転換」とはそういうことだ。14日に閣議決定した安保法制で、自衛隊ができることは大きく広がり、集団的自衛権の行使に踏み出す。「憲法があるからできない」ではなく、政権、そして国会が「する」「しない」を決める。これは憲法改正に等しい解釈見直しである。首相が検討を表明して1年。政治の場、特に国会で国のあり方について突っ込んだ議論はない。国民投票に問うべきほどの大転換が、このままさらりと成されていいはずはない。・・・与党協議の最終局面で焦点になったのは「国会の事前承認」だった。しかし、政権の下請け機関と化した国会であれば、事前であろうと意味はない。「一強国会」ということは言い訳にならない。国会こそがこれから問われることになる。この国のこれからを論じることなく、結論ありきで追認する。政治の責任を見失って、そんな先例を作ったら、国会は信を失い、立ち直れない傷を負う。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11754144.html

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(安全保障法制)「戦後改革」首相我が道 解釈改憲、一強体制で強行(2015/05/15朝日新聞)
安倍内閣は14日、自衛隊の海外活動を広げ、武力行使にも道を開く新たな安全保障関連法案を閣議決定した。安倍晋三首相がかねて目指してきた「戦後以来の大改革」の歯車が回りはじめた。だが、政権が取り組む安保政策の転換には、世論の理解がどこまで進むか見通せない面もある。・・・ 戦後日本は必ずしも、戦争責任を認め、過去の侵略戦争と植民地支配に正面から向き合わなかった。それなのに戦後の早い時期からアジア諸国に受け入れられてきたのは、二つの制約があったからだ。安倍政権は、二つの制約を取り払うことで、自民党が戦後に確立した独自路線を根本的に変えようとしている。戦後の日本で、防衛省や自衛隊が政治的な意思決定で大きな役割を果たさなかった。この極めて健全な政治のスタイルが変わりかねない。自衛隊は災害時の活動で、軍隊という本来の姿と違う形で、国民の強い信頼を得た。「戦争法制」が成立すれば、アメリカの要請に応える形で、自衛隊は海外に出ることが可能になる。自衛隊は必ず人を殺すことになるし、戦死者も出るだろう。自衛隊の体質は大きく変わる。もちろん戦前の「軍部」とは同じではないが、ひいては日本の政治システムの中に現代型の軍部が出てくる。それは絶対に許してはならない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11754062.html

 

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安全保障法制  国会は根本から議論し直せ(2015/05/15朝日新聞)
 政府は自民、公明の与党合意を受け、集団的自衛権行使を盛り込んだ安全保障法制の関連法案をきょう閣議決定する。今月下旬にも国会審議が始まる予定だ。武力攻撃事態法など改正対象の法案10本を一括した「平和安全法制整備法案」と、新規の恒久法「国際平和支援法案」の2本から成る。平時から有事まで切れ目のない対応をするとして、これまで専守防衛に徹してきた自衛隊の任務を拡大し、日米の軍事協力を地球規模へ広げる内容だ。憲法9条が禁じる海外での武力行使に道を開き、戦後の安保政策にとどまらず、国柄まで変えてしまうような巨大法案である。にもかかわらず政府は、法案審議も始まっていないのに成立を前提に日米防衛協力指針(ガイドライン)を改定し、安倍晋三首相は米議会演説で今国会での法案成立まで公約した。野党が「国会軽視」と批判したのは当然だろう。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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余震怖い、再び屋外暮らし ネパールまたM7級 震源付近ルポ(2015/05/14朝日新聞)
ネパールで12日に起きた4月の本震に迫るマグニチュード(M)7・3の余震の死者は13日、76人に増え、インドなど周辺国を加えると計96人となった。震源に近い北東部のチャリコット市では多くの建物が崩れ、同市を含むドラカ郡で少なくとも30人が死亡。一夜明けても人々は不安を隠せないでいた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11752112.html

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(声)ドイツ見習い隣国と関係良好に(2015/05/14朝日新聞)高校生 福島佑樹(東京都 16)

 戦後70年にあたり、日本とドイツで実施した世論調査について書かれた「被害与えた周辺国と『うまくいっている』 日本46% ドイツ94%」(4月14日朝刊)を読みました。小学校時代をドイツで過ごした僕にとって、何の疑問も感じない結果でした。ただ、驚いたのは日本人のたった13%しか先の大戦のことをしっかりと教わっていないことです。たしかに一般的な中学校の歴史の授業では最初に大昔のことを教え、太平洋戦争については「時間不足」であまり触れないことを考えれば当然かもしれません。しかし、僕が中学2年生で学んだ時の先生は、1学期の半分ほどを太平洋戦争に費やしました。現代の問題に直結する歴史を学ぶことは大事で実用的だと思います。ドイツではナチスの罪を小学生にも生々しく伝え、第2次世界大戦やナチスを美化する者への共感はほとんどありません。教育における「ナチスの罪」の重要度はかなり高く、時間不足を理由におろそかにすることはないのです。日本とドイツは似た境遇にあると思います。隣国との関係が良好なドイツに見習えるところは、数多くあるのではないでしょうか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11751994.html

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「政争の具にしないで」 NPT文書素案、被爆地から反発(2015/05/14朝日新聞)

米ニューヨークで開催中の核不拡散条約(NPT)再検討会議で議論されている、核軍縮を扱う最終文書の素案第2稿で、世界の指導者らに被爆地を訪ねるよう提案した部分が削除された。12日に各国に示されたもので、中国が削除を求めたことを認めた。被爆地からは反発や不満の声が上がっている。・・・長崎市の田上(たうえ)富久市長は13日、「被害の実相に触れ、非人道性を深く理解することは核兵器をめぐる議論のスタート。被爆地訪問は的確な提案だ」とするコメントを出した。田上市長は1日の会議での演説で、核保有国に対して「各首脳は被爆地を訪れて『被爆の実相』を自分の目で見てください」と求めていた。オバマ米大統領に対しても、被爆地訪問を求める要請文を在日米大使館を通じて提出している。広島市の松井一実市長は13日、報道陣に対し「広島の思いを政争の具とせず議論を進めてほしい」と述べた。中国が削除を求めたことを「被爆者の切なる願いを全く理解しない対応」と批判した。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11752019.html

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仏アレバ危機 原発は割に合わない(2015/05/14東京新聞)
世界最大の原子力企業体が苦境に立たされた。巨額の赤字を抱えた仏アレバ社の経営危機は深刻で、再建策として政府とのさらなる連携も模索する。もはや原発は一企業の手に負えるものではない。アレバ社は、世界各地で原発の建設などを手掛けてきた。青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設もアレバの技術に依存するなど、国際的にも強い影響力を持つ。・・・ 原発は、もはや割に合わないと、斜陽のアレバが証明しつつあるではないか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051402000184.html

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社説:オスプレイ配備 筋が通らぬ押しつけだ(毎日新聞 2015年05月14日)
開発段階から事故が相次いだ米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に加え、米軍横田基地(東京都福生市など)にも配備されることになった。本土への配備は初めてだ。安全性への不安が払拭(ふっしょく)されず、日本や極東地域の安全にどう役立つかも十分に説明がない中、唐突な配備は納得がいかない。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150514k0000m070180000c.html

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社説:増える児童虐待 養護施設の支援拡充を(毎日新聞 2015年05月13日)
子どもへの虐待が深刻の度を増している。全国の児童相談所が2013年度に対応した虐待相談は約7.4万件に上った。10年前からの推移を見ると、毎年2000件前後増えてきたが、最近は2年続けて7000件前後も増えている。児童虐待の原因は「周囲からの孤立」「育児疲れ」「夫婦不和」などが複合しているが、最近の調査では「経済的困難」や「不安定な就労」が過半数を占めている。子育て世代の経済苦や雇用の不安定が急増の背景にあるのだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150513k0000m070112000c.html

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「味の素」国内生産に幕 年内に海外へ 操業始めて1世紀(2015/05/13朝日新聞)
味の素は、国内で売るうまみ調味料「味の素」の生産を、年内に海外へ移す方針を明らかにした。原料の一部が高騰するなか、海外での一貫生産で燃料費や人件費を抑える。「味の素」は、国内では1914年に操業を始めた川崎市の工場だけでつくっている。サトウキビなどから取り出した糖蜜を発酵させたグルタミン酸ナトリウムを海外の工場から輸入し、不純物を取り除く精製をしている。この精製の工程を年内にタイ、インドネシア、ブラジルなどの海外の工場に移す。川崎市の工場に残るのは、精製したグルタミン酸ナトリウムを別のうまみ成分でコーティングしたり、瓶に詰めたりする工程だけになる。「味の素」は年間で60万トンを販売。その大半は海外向けが占めるという。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11750014.html

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オスプレイ―負担「純増」の横田配備(2015/05/13朝日新聞)

米空軍の新型輸送機オスプレイが、東京の空を飛ぶ。米国防総省が、空軍の特殊作戦部隊が使うオスプレイ10機を横田基地(東京都福生市など)に配備すると発表した。17年後半に3機、残り7機は21年までに配備を完了する。米軍のオスプレイは現在、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に24機配備されている。本土へのオスプレイ配備は初めてで、中谷防衛相は低空飛行や夜間飛行訓練の実施に言及した。・・・その意味でも、唐突な通告で横田配備を決めてしまった日米両政府の姿勢は容認できない。日本政府はこれまで横田への配備を否定してきており、住民にとっては、まさに「寝耳に水」だったに違いない。普天間でも日本政府はオスプレイが来ることを否定し続けたが、結局、配備されることになった。誠実とは言えない姿勢が地元の不信を買ったうえ、日米間で合意したはずの飛行ルールが守られていない実態もあり、その後の強い反対運動につながっている。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi

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塾講師、休めず残業代出ず 教育ブラックバイト、大学生被害 寝坊「60万円払え」(2015/05/13朝日新聞)

塾講師や家庭教師として働く大学生の間で、休めなかったり、残業代が出なかったりする「教育ブラックバイト」の被害が目立つ。業者によっては違法な契約を結ばせているところもあるという。学生には、受験勉強でなじみの深い世界だが、注意が必要だ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11750002.html

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オスプレイ配備  住民の安全置き去りか(2015/05/13京都新聞)
日米両政府は、米空軍が2017年から新型輸送機オスプレイをメ田基地(東京都福生市など)に配備すると発表した。初年に3機、21年までに計10機を導入する。既に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)には24機が配備されているが、沖縄以外では初となる。米軍は沖縄への追加配備を検討したが、両政府は普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、さらなる負担を回避すべきと判断した。だが、県は配備済みの全機を県外に移すよう求めており、これで辺野古移設が進むとは思えない。配備の狙いは、日米防衛協力指針の改定などで打ち出した同盟強化にある。オスプレイを常時運用したい米軍の意向に応じるとともに、沖縄以外への配備の実績をつくり、自衛隊のオスプレイ導入や佐賀空港配備を後押しする思惑も透ける。このまま自衛隊と米軍の一体化へ突き進むことに危うさを禁じ得ない。それにしても、なぜ配備先がメ田基地なのか、理解に苦しむ。基地は都心から約40キロの市街地の中心にあり、そばには学校や病院も多い。住民の暮らしと隣り合う状況は「世界一危険な基地」とされる普天間と変わらない。米軍機の夜間飛行差し止めや騒音被害をめぐる訴訟は今も係争中だ。上空は米軍の管制下で、羽田空港から西日本や北陸方面に向かう民間航空機が迂回(うかい)している。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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「辺野古中止」1万人が署名 環境団体、防衛省に提出(2015/05/13東京新聞)
 環境保護団体「FoE(エフ・オー・イー) Japan」(東京都板橋区)などは十三日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設作業中止を求める約一万人分の署名を、防衛省の担当者に提出した。
 署名は安倍晋三首相ら宛て。同団体などは「いのちの海とサンゴ礁を守れ」との緊急声明を三月下旬に出し、インターネットで賛同署名を呼び掛けていた。国内だけでなく、米国や韓国、フィリピンなど約二十カ国の個人や団体から、計一万七百八十三筆の署名が集まった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015051302000263.html

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沖縄の危険 首都圏にも オスプレイ 横田10機配備(2015/05/13東京新聞)
 日米両政府は十二日、米空軍が特殊作戦に使う垂直離着陸輸送機CV22オスプレイを、米軍横田基地(東京都福生市など)に配備すると正式に発表した。二〇二一年までに十機態勢とし、夜間や低空飛行訓練も想定されている。基地周辺自治体は同日、「突然の配備の申し入れは誠に遺憾」などとするコメントを発表した。事故率の高さが問題視されているCV22オスプレイだが、配備そのものへの明確な反対や見直し要請には言及しなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015051302000118.html

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水説:脱「経済学の貧困」=中村秀明(毎日新聞 2015年05月13日 東京朝刊)

 <sui−setsu>経済学者ケインズには女性の弟子がいた。ジョーン・ロビンソンという。

「人々が経済学を学ぶ目的は、経済のさまざまな問題について出来合いの答えを得るためではなく、どうしたら経済学者にだまされないかを知るためである」との名言を残している。その名を先月、日本記者クラブの会見で聞いた。立命館大学国際関係学部の高橋伸彰教授が、現在の格差問題などの背景について「経済学の貧困」と分析し、取り上げた。彼女は1971年、米国での学会講演で「経済学の第2の危機」を警告した。第1の危機は自由放任主義が招いたが、ケインズの説く「政府の関与で完全雇用を目指す道」が解決した。それから40年後の第2の危機とは、成長が続いて雇用が増えても、貧困や格差などの矛盾がなくならない状況を指す。新しい対処法を考えないと、世界はよくならないとの訴えに、聴衆は総立ちの拍手で共感を示したという。だが、経済学者は40年間、この警告に向き合わなかったと高橋さんはみている。

石油危機やドルショックという緊急事態が起きたことも影響したが、ある者は「それは政治が考えることだ」と言い、ある者は時の政権にすり寄り、政治家がほしがる政策を売り込んだ。経済学者がどんどん、政治の世界に取り込まれていったのが80年代以降だったという。そうした状況を高橋さんは「経済学の貧困と堕落である」と手厳しく批判する。「経済学は哲学を失ったマシンと化した」とも。・・・ 「たとえば社会保障は、社会正義の実現といった視点も欠かせません。しかし、経済的な損得勘定を振り回し、世代間の対立をあおっている。将来を左右するさまざまな問題が、目先の損か得か、効率的か、割に合うかという話になってしまった」と。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150513ddm003070181000c.html

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世界最大のマングローブ林で化学肥料200トン流出(2015/05/12ナショナルジオグラフィックス)
バングラデシュの世界遺産、相次ぐ流出事故
5月上旬、バングラデシュとインドにまたがる世界最大のマングローブ林「シュンドルボン(インドではスンダルバン)」のボーラ川で貨物船ジャバレヌール号が転覆、200トンの化学肥料が流出する事故が発生した。ユネスコの世界遺産に登録されているシュンドルボンは、野生生物の宝庫。絶滅の危機に瀕するベンガルトラやカワゴンドウ、ガンジスカワイルカも生息している。ところが2014年12月9日にも、シュンドルボンのシェラ川でタンカーが沈没し、約35万6000リットルの重油が流出したばかり。教訓は生かされていないのだろうか。・・・ しかし報告書は、短期的な影響はわずかであるとしながらも、長期的な影響が表面化する可能性はあると警告する。また、ディヤン氏は石油の跡が確認された木の根や幹に、それまでにはなかった藻が付いているのを発見した。「これまで見たこともない藻です」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051100091/

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ベネズエラ、強まる弾圧 政治犯の妻ら、支援訴え(2015/05/11朝日新聞)
南米ベネズエラのマドゥロ政権が、経済危機や治安悪化に不満を抱く野党や市民への弾圧を強め、体制に批判的な政治家や学生を次々と逮捕している。政治犯として拘束されている野党指導者の妻らが、国際社会の支援を求めて声を上げている。・・・チャベス前大統領の死後、ベネズエラでは経済政策の失敗から物不足やインフレが深刻化。マドゥロ政権は反政府勢力への弾圧を強め、野党政治家やデモ参加者を逮捕してきた。昨年のデモでは学生ら40人以上が死亡。今年2月のデモでは、14歳の少年が治安部隊の発砲で死亡した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746840.html

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(地球24時)ローマ法王、キューバ議長と面会(2015/05/11朝日新聞)

 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は10日、バチカンでローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と非公式に面会した。法王庁によると、面会は約50分間に及び、カストロ氏は、昨年12月の米国とキューバの国交正常化交渉入りにあたり仲介役を果たした法王に感謝を伝えた。また、9月の法王のキューバ訪問を国民が心待ちにしているとも伝えたという。(ローマ)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746837.html?ref=pcviewpage

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(社説)英国政権続投 欧州大国の責任自覚を(2015/05/11朝日新聞)

 英国の総選挙(下院定数650)で、与党の保守党が半数を超える331議席を獲得した。キャメロン首相は今後5年間、引き続き、政権を担う。過半数を得る政党はないだろう、との大方の予想が覆った背景には、落ち込みかけた景気を回復させた現政権の手腕への評価があったといわれる。・・・反EU意識は、英国民の間に確かに根強いものの、国内の経済的不平等など不満のはけ口となっている面も拭えない。政治が問題の核心にきちんと向き合わず、国民感情を外に向けさせるようでは、ポピュリズムのそしりを免れまい。実際には、英国抜きのEUも、EU抜きの英国もあり得ない。この現実を、キャメロン政権はしっかりと見つめるべきである。EUの将来像は、英国の未来図と大きく重なることを忘れてはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746790.html

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(社説)AIIB どう生かすかが肝要だ(2015/05/11朝日新聞)

中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、アジア各国や英独仏など57カ国が創設メンバーとなり、6月に設立協定が結ばれる見通しだ。米国とともに参加に慎重だった日本は取り残された格好となり、国会では「このままではバスに乗り遅れる」と早期参加を求める声が少なくない。だが日本が参加するとなれば、当初だけでも、経済規模に見合う1千億円を超える資金の拠出が少なくとも必要となる。・・・世界の経済大国となった中国が存在感に見合うだけの発言権を国際金融の舞台で求めるのは当然のことだ。日米は国際通貨基金(IMF)や世界銀行、そしてADBでも、中国に発言権と役割をもっと与えるべきだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746791.html?ref=pcviewpage

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(声)学校で戦争の負の部分教えよう(2015/05/11朝日新聞)無職 坂本直彦(神奈川県 78)

 安倍晋三首相の戦後70年談話に「侵略」や「おわび」という言葉を入れるかどうかが問題になっています。私は言葉以前に、もっと大切なものがあると感じています。学校における歴史教育です。学校では、第2次世界大戦の負の部分はあまり教えられていないように思います。特に近隣諸国への侵略などについて触れられていないと感じます。ドイツの例を見るまでもなく、負の部分に光を当てて過去を反省してこそ、世界に認められ、過ちを繰り返さない日本になると思います。そのためには、学校教育の場で子どもたちに正確な歴史を教えなければなりません。そうでないと「侵略」「おわび」の言葉が必要かどうかすら判断できないでしょう。自虐史観と言われるかもしれません。しかし、負の部分を避けないことこそ、日本人が積み重ねてきた平和の実績を汚さないことだと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746784.html?ref=pcviewpage

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(声)米軍管制空域が開放されれば(2015/05/11朝日新聞)団体嘱託 各務二男(岐阜県 65)

 北海道から沖縄まで、国内には米軍が使用できる施設が結構な数あります。専用基地や自衛隊との共用基地、一時使用可能基地を加えると、その数は130余。首都圏だけを見ても、東京・南麻布にはニュー山王ホテルのように米軍関係者のみが利用できる宿泊施設や、多摩地域には米軍専用のゴルフ場さえあります。さらに空に目をやれば、東京の米軍横田基地の上空を中心に神奈川、静岡から新潟県まで1都8県に及ぶ米軍の管制空域が広がります。このような米軍の空域は全国に散在しています。当然そうした空域は許可がないと民間航空機は飛べません。遠回りでもそれを迂回(うかい)して飛んでいます。もしその米軍の管制空域が日本に開放されたら、民間航空機の安全性や飛行ルートの効率化は大きく改善されるそうです。また米軍機は、航空法による最低安全高度規制の適用がありません。ですから市街地であっても遠慮なく飛ぶことができます。こうした管制空域を含めた米軍基地の問題は、沖縄だけの問題にせず、国民全体でもっと考えたいものです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746785.html?ref=pcviewpage

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(声)自分を肯定できる生き方が大切(2015/05/11朝日新聞)精神保健福祉士 佐藤秀一(秋田県 47)

 「『国立大卒でその仕事』に憤慨」(4月19日)を読んだ。私も同感で、同じような経験がある。国立大卒で高校教員をしていた。しかし、体調不良で退職した。周囲から「もったいない」と何度も言われ、自己嫌悪や人間不信に陥った。教育関係者からも何度も言われ、人と話すのが本当に嫌になった。いまは精神保健福祉士として医療機関に勤務し、社会活動も無理のない範囲でしている。結局、日本人の多くは学歴や職業で人間を評価し、自分の価値観で人を決めつけるのだと感じている。もったいないかどうかを決めるのは本人で、そもそも人生にもったいないことなど何一つないのではないか。その人らしい生き方が大切で、自分で自分を肯定できればそれでよい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746787.html?ref=pcviewpage

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(フォーカス オン)『シリーズ 廃炉への道』 核燃料デブリ、どう除去?(2015/05/11朝日新聞)

事故から4年以上が経過した福島第一原子力発電所=写真。今後も数十年に及ぶという廃炉作業に密着するNHKスペシャル「シリーズ 廃炉への道」の3回目が、17日夜9時から放送される。複数の原子炉を同時に廃炉にするという、人類史上例のない取り組みの記録だ。最も困難とされるのが、核燃料が溶け落ちて原子炉の一部などと混ざり、数千シーベルトとされる放射線を出す「核燃料デブリ」をどう取り出すか、という課題。この作業が進まなければ、廃炉への道は断たれるからだ。デブリに人が近づくと、一瞬で死に至ってしまう。それらがどのように溶け落ちているか、どこに飛び散ったのかを把握するため、作業には最新の科学と技術が集結されている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746946.html

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「愛川の遺志継ぎ、9条守りたい」 うつみ宮土理さん会見(2015/05/11朝日新聞)

 4月15日に80歳で亡くなった俳優でタレントの愛川欽也さんの妻、うつみ宮土理さん(71)が10日、東京都目黒区の「中目黒キンケロ・シアター」で記者会見し、「まだ信じられない。心の中に大きな穴がぽっかりあいたよう」と語った。うつみさんは「愛川が映画や舞台で訴えたかったのは、平和でした。愛川の遺志を継いで、平和を、憲法9条を守りたいと思います。小さな子どもたちのためにも、これから怖い日本にならないようにしましょうと言っている声が聞こえます」と言った。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11746878.html

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憲法審査会  「お試し」に大義見えぬ(2015/05/11京都新聞)
 憲法改正論議の舞台となる衆院憲法審査会で、実質的な審議が始まった。自民党は、大災害に備える緊急事態条項、環境権、財政規律条項の3項目の条文追加に絞って優先的に議論するように呼び掛けた。本命は9条改正だが、異論が根強いため、まずは与野党で合意しやすい項目から始め、国民の抵抗感を和らげておこうという狙いのようだ。いわゆる「お試し改憲」である。同党憲法改正推進本部長の船田元氏は「簡単だから先にやる、難しいから延ばすという基準では決めていない」と「お試し」を否定したが、3月の講演では「ずるいようだが、改正しやすい項目からやるのが正解だ」とし、9条改正については「できれば2回目の発議でやりたい」と述べている。本音がどこにあるかは明らかだ。・・・憲法を論じることは、むろん大事だ。だが、権力を縛り、人権を守るために憲法はあり、その擁護義務が政府や国会議員にはあることを忘れてはならない。やみくもな改憲ありきの議論では困る。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150511_2.html

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被爆者や学生 核廃絶を訴え NPT会議の国連本部で(2015/05/11ヒロシマ平和メディアセンター)
NPT再検討会議が開かれている米ニューヨークの国連本部で7日、広島、長崎の被爆者や大学生が相次いで催しを開き、各国政府やNGOの関係者へ核兵器廃絶に向けた被爆地の思いを発信した。(ニューヨーク発 田中美千子)長崎県や長崎市、長崎大でつくる協議会に派遣された「ナガサキ・ユース代表団」は核兵器廃絶の道筋を探った。大学生12人が具体的な3テーマで発表した。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44075

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太陽系外惑星で初めて火山噴火を発見か(2015/05/08ナショナルジオグラフィックス)
 太陽系外惑星に関する最近の報告の中でも、今回、論文サーバー「arXiv」に投稿された論文は驚くべきものである。地球から40光年の彼方にある「かに座55番星e」という太陽系外惑星で、大規模な火山活動が起きているかもしれないというのだ。この論文の共同執筆者である英ケンブリッジ大学の天体物理学者ニック・マドゥスダン氏は、今回の発見について「非常に興奮しています」と語る。・・・それらの可能性と同時に、火山活動による温度変化である可能性もある。火山の噴火も惑星を暗くするからだ。著者らはその可能性が高いと考えている。「太陽系でも、至る所で火山活動が起きているからです。火山活動の証拠は、金星、火星、木星の衛星イオなど、岩石でできているあらゆる種類の天体で見られます。火山活動は、ごく自然な説明なのです」とマドゥスダン氏は言う。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/050700085/

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共に歌おう平和 音楽祭 加藤さんら熱唱 2015ひろしまフラワーフェスティバル(2015/05/08ヒロシマ平和メディアセンター)
2015ひろしまフラワーフェスティバル(FF)は2日目の4日、平和への願いに包まれた。被爆70年の節目に開かれた「花と平和の祭典」。広島市中区の平和大通り一帯でアーティストが歌声や演奏を響かせ、祈りをささげた。陸上や神楽など躍動の舞台も繰り広げられた。前日から降り続いた雨が上がり、青空が広がった。歌を通じて平和の大切さを訴えるFFの被爆70年企画「ピース・アクト・ヒロシマ音楽祭」が開かれた4日、会場のカーネーションステージ一帯には約5万人が詰め掛け、平和を願う熱気に包まれた。 「昭和20年7月16日午前5時30分。人類にとって、恐るべき核兵器の時代が始まった」―。米国が核実験に初めて成功した日を挙げ、音楽祭の呼び掛け人で歌手の加藤登紀子さん(71)が語り始めた。故中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」から抜き出した言葉。加藤さんが再構成し、核の時代の始まりや放射線被害の怖さを切々と訴え、音楽祭は幕を開けた。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=43993

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『書評』 「どくだみ」 古里・戦争体験…優しい言葉で 峠三吉と交流 山岡さん(広島・大崎上島出身)が刊行(2015/05/08ヒロシマ平和メディアセンター) 
人生重ねた詩集「どくだみ」峠三吉が中心となり1949〜53年に発行した詩誌「われらの詩」でも活躍した、広島県大崎上島町出身の詩人山岡和範さん(83)=西東京市=が、詩集「どくだみ」を刊行した。山岡さんは被爆の爪痕が残る46年、広島師範学校(現広島大)予科に入学。学内詩誌に寄せた作品が峠の目に留まり、「われらの詩」の活動に加わった。50年8月に出した「われらの詩」平和特集号で初めて原爆をテーマにした詩を発表した。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=43978

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再生エネ、送電停止を要請 九電、種子島の業者に 全国初(2015/05/08朝日新聞)
 九州電力は7日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく電力の買い取りをめぐり、鹿児島県の種子島の太陽光発電事業者に対して送電を止めるよう要請したと発表した。太陽光など再生エネの発電設備が増えて島内の電力需要を上回る恐れがあるためとしている。FITで電力を買い取っている大手電力会社が、発電事業者に送電停止を求めたのは全国で初めて。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11741708.html

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(社説)カジノ法案 根本的に見直せ(2015/05/08朝日新聞)
統合型リゾート(IR)でカジノを解禁する法案を先月末、自民、維新、次世代の3党が国会に再提出した。昨年の衆院解散でいったん廃案になったものだ。法案をつくった超党派議連は「20年東京五輪までに実現を」という。ギャンブルは、犯罪を誘発したり、暴力団など反社会的勢力の資金源となったりする恐れがある。遊びとはいえ、金をかけて射幸心をあおるカジノの設置は、ギャンブル依存症や多重債務者を生む恐れもある。提案した党の中にも慎重派がいる。推進派議員は何度も法案を出す前に、なぜ国民の間に反対論が根強いのか、根本的に考え直すべきだ。・・・すでに日本にはパチンコのほか、競輪、競馬などの公営競技で、ギャンブル依存症の患者は相当数いる。昨年、「依存症が疑われる成人は536万人いる」とする厚生労働省研究班の推計が注目を浴びた。カジノの収益の一部を依存症対策にあてればいい。超党派議連はそんな考えも打ち出す。だが、依存症の人たちへの対策は今すぐにでも国の責任でやるべき課題だ。カジノ解禁とセットにする発想は、本末転倒と言わざるを得ない。推進派が強調する経済効果にも疑問が消えない。・・・ カジノ熱をあおるのは政財界だ。中国や東南アジアで富裕層が増え、観光ブームが続く。IRで日本に呼び込もうというわけだ。しかし海外の観光客にとって日本の最大の魅力は、各地に根付く歴史と伝統だろう。欧米発祥のカジノが、日本の魅力向上につながるだろうか。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11741641.html?ref=pcviewpage

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(声)戦死した若者に報いるのが憲法(2015/05/08朝日新聞)無職 和田礼子(東京都 67)

 陸軍知覧特攻基地があった鹿児島県南九州市を訪れた。市内にある「知覧特攻平和会館」には、太平洋戦争末期にこの地から飛び立って戦死された若者たちの遺影と遺品、遺書、当時の飛行機の模型などが展示されていた。実物大の飛行機はおもちゃみたいだった。ガイドさんによるとレーダーの搭載も不十分だったという。こんなお粗末で残虐な特攻作戦を一体、誰が考え出したのか。遺影を見て、若者たちを爆弾を積んだ飛行機もろとも敵艦に体当たりさせ、壮絶な死に追いやった軍部に怒りの涙があふれた。幸運なことに父は戦争から復員し、その後に私は生まれた。父が生還しなかったら、私は生まれてこなかったのだ。団塊の世代以降の「いのち」は、戦死した方々の犠牲の上にあることを今更ながら実感する。戦死した若者たちの「いのち」に報いるかのように誕生したのが、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めた日本国憲法である。とりわけ私たち団塊の世代は、今こそこの平和憲法を守らなければ、戦死した方々に申し訳が立たない。鹿児島への旅で、改めてそう誓った。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11741642.html?ref=pcviewpage

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(声)日の丸・君が代は戦争の象徴(2015/05/08朝日新聞)専門学校非常勤講師 屋比久貞雄(沖縄県 77)

 東京都教育委員会が、4月の入学式で、君が代斉唱の時に起立しなかったとして、都立の特別支援学校の教員1人に対し、懲戒処分をしたという。なんと人の心をおもんぱからない措置だろうか。世界の国々に国旗や国歌があることは承知している。しかし、私には日の丸や君が代に対しては、複雑な思いがある。日の丸は戦時中、兵士を戦地に送り出す時に、「激励」の言葉を書き込む出征旗にされた。君が代の歌詞は、当時、大元帥だった天皇をたたえていた。それらは戦争の象徴として私の魂に深く刻み込まれている。日の丸を見、君が代を聞くたびに、戦争の悪夢がよみがえる。処分を受けた教員は、お年寄りの話や、映画や書籍から、戦争がいかに残虐非道であるかを知り、心に焼き付けているのではないか。日の丸掲揚や君が代斉唱が、武器を持ち無辜(むこ)の民を殺すことと底流でつながっていると思ったのではないか。そういう心情を教育委員会はくみとってほしい。日本を海外で戦争できる国にする動きがある今、日の丸や君が代が愚かな戦争に利用されたことを思い起こすべき時ではないか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11741644.html?ref=pcviewpage

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