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<POINT NEWS50>2014/08/17・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku50sankaku
2014/08/17sankaku08/20

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

 

とうほく彩発見:福島・湯本高生徒からの感想文=大和田新さん/山形(毎日新聞 2014年08月20日 地方版)
・・・「講演を聴いて、故郷・富岡町の復興の力になりたいと思った。今は誰も住んでいない富岡町だけど、私の大切な故郷。牛やイノシシが徘徊(はいかい)していても、私の一番好きな場所」「隣の友人は富岡町出身。講演を聴いて泣いていた。いつも明るい友達なのに、悲しみを乗り越えて頑張っているのがよくわかった」「私は将来、福島の食材を使ったレストランを開く。風評被害をぶっ飛ばす為に!食べに来て」「東京五輪より、福島の復興が先だ!政治家もマスコミも大嫌いだ」「震災の時、食べるものも無く、お風呂にも入れず不便だった。でも今日の話を聴いて、家族が無事だった私は幸せだと思った。私たち若者が震災を語り継いでいく」「祖父の家は大熊町にあった。原発から3キロしか離れていない。帰還困難区域で、今は帰れない。祖父はすぐに帰れると思い、犬を鎖につないだままで避難した。私もその犬のことが忘れられない。祖父はいつも悔やんでいる。原発事故がなかったらと思う」

http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20140820ddlk06070153000c2.html

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ドイツ:旧東独の5基、廃炉作業 「核のゴミ」24年間未解決 完了に70年、解体・除染4100億円(毎日新聞 2014年08月20日 東京朝刊)
【ルプミン(ドイツ北部)で篠田航一】2022年までの「脱原発」を決めたドイツで、旧東ドイツ時代に稼働していたグライフスワルト原発(5基、出力各44万キロワット)の廃炉作業が続く。廃炉決定から24年が過ぎたが、敷地内には処分先が決まらない「核のゴミ」が残り、運転停止から廃炉完了まで70年以上がかかる見通し。福島原発事故後は日本からの訪問者も目立つという廃炉現場に入った。 解体するには汚染度が高すぎる圧力容器は50年ほど保管し、放射線量が下がるのを待つ。その後の除染作業は、未来の作業員に任せるしかない。別の作業場では防護服姿の約20人の作業員が、建屋廃材などの除染作業をしていた。金属粉や高圧洗浄水を廃材に吹き付け、汚染された表面を削ったり、洗い流したりする。「東独時代に自ら手掛けた原発を自ら壊す。技術者にとってつらい作業だった。でもこの原発を誰より知っているのは自分たちという誇りがある。これも大切な仕事だと今は気持ちを切り替えている」。1977年から働く技術者のハンスゲルト・メンツウェルさん(54)は話す。だが、1日の被ばく量が200マイクロシーベルトに達すると作業は終了となるため、線量の高い部分の除染は簡単に進まない。福島第1原発については「事故を起こしており、通常の廃炉作業より複雑。除染は容易ではない」と指摘した。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140820ddm007030082000c.html

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みんなの広場:原発を利用するに値する心=高校教諭・沼尾光弘・49(毎日新聞 2014年08月20日 東京朝刊)

矢板市の次は塩谷町だった。放射性廃棄物の処分場候補地が国から示された。前回は、その提示までの手順が問題にされた。今回は、その反省を受けての提示だが、町長をはじめ地元住民は反対している。我が栃木県の話である。お隣の福島では、放射性廃棄物の中間貯蔵施設の交渉が進んでいる。国は30年以内に県外に移すことを約束するというが、地元住民は最終処分場になることを懸念している。当然だ。候補地が見つからなければ廃棄物は移せない。30年後、約束が果たせなくても誰一人責任など取りはしない。原発事故の時も同じだった。あれほど安全だと宣伝しておきながら事故は起きた。あの時、原発を推進してきた政治家や政党は、どんな責任を取ったのだろう。私の専門は物理である。私は科学を否定しない。大切なのは利用の仕方である。利用する人間の心である。残念ながら日本では、原発を利用する科学技術も利用するに値する心もまだ持ち合わせていないようだ。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140820ddm005070004000c.html

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アメリカ国民に広がる飢餓の問題(Andrea Stone for National Geographic News August 19, 2014)
アメリカでは、約7人に1が食べることに困り、食事の援助を受けている。非営利組織(NPO)フィーディング・アメリカ(Feeding America)が18日に発表した調査報告書によれば、日々の食事を補うために配給所などを利用する人が増加しており、しかも、あらゆる層にまたがっているという。アメリカ国民のおよそ7人に1人、4600万人以上が生きていくために食事の援助を受けていると報告書は述べている。内訳は子供1200万人、高齢者700万人、ワーキングプアや兵士の家族、失業者、大卒の若者など数百万人だ。すべての層の人々が食事の援助を受けている理由として、栄養のある健康的な食事をとることが困難であることを挙げている・・・援助を受けている世帯の4%に相当する62万世帯が家族に兵士を持つ。報告書によれば、退役軍人も含めた場合、兵士の家族の25%以上が食料不足に苦しんでいるという。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140819004

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“原始の海”を守る、エンリック・サラ(Kennedy Warne for National Geographic News August 19, 2014)
ナショナル ジオグラフィックの「原始の海プロジェクト(Pristine Sea project)」を率いるエンリック・サラ(Enric Sala)氏は、近々ガラパゴス諸島に旅立つ予定だ。忙しい準備の合間を縫って、原始の自然が残された最後の海を守る活動の目的について質問に答えてくれた。スペインの地中海沿岸で育ったサラ氏は、乱獲の被害の及ばない孤立した海洋環境を探す取り組みを続けている。ナショナル ジオグラフィック誌9月号では、南太平洋に浮かぶ絶海の島、キリバス領の南ライン諸島でのサラ氏の調査活動について取り上げている。 ・・・“原始”という言葉についてですが、一部の海域を“原始”と分類するのは危険ではないでしょうか? 世界を“保護”地域と“生産”地域に二分するという地上でのやり方の二の舞になるのでは? 人間は地球の一部分だけを保護し、それによって残りの場所の開発を正当化しています。これは長期的に見て持続可能な方法と言えるのでしょうか? ・・・私にとってのヒーローは、フランス人海洋学者のジャック・クストー(Jacques Cousteau)ただ1人。ずっと憧れていました。今でもときどき自問することがあります。「こんなとき、クストーならどうするだろう」と。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140819002

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「核廃絶へ行動」 高校生平和大使 浜崎さん報告 広島(2014/08/20ヒロシマ平和メディアセンター)
高校生平和大使としてドイツを訪れ、平和行事に参加したノートルダム清心高1年、浜崎楓子さん(15)=広島市西区=が19日、市役所で帰国報告の記者会見をした。「一人一人が考え、行動することが核兵器廃絶につながるという思いを共有できた」と、交流の手応えを語った。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=35231

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氷の壁十分凍結せず止水材投入へ・福島第1(2014/08/20河北新報)
福島第1原発事故の汚染水問題で、東京電力は19日、2号機建屋海側のトレンチ(作業用トンネル)から高濃度汚染水を抜き取るための氷の壁(止水壁)が十分に凍結しないため、追加対策として9月中旬にも止水材を投入する方針を明らかにした。同日あった原子力規制委員会の有識者検討会で報告した。・・・2、3号機建屋海側のトレンチには計約1万1000トンの高濃度汚染水が滞留。規制委は津波襲来時などに海洋流出する恐れがあるとし、第1原発で最大のリスクの一つに位置づけている。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140820_63014.html

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吉田元所長の記録公開求め提訴 原発事故被災者ら(2014/08/20共同通信)
東京電力福島第1原発事故の被災者らは20日、政府の事故調査・検証委員会が吉田昌郎元所長(昨年7月死去)に当時の状況を聞いた「聴取結果書」を公開するよう求める訴訟を東京地裁に起こした。被災者らが記録の情報公開を請求していたが、政府が8月までに不開示の決定をしていた。
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014082001001601.html

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辺野古海底調査 強権政治の地金が出た(2014/08/20東京新聞)
民意が再び問われる前に、既成事実化を急いだとしか思えない。沖縄県名護市辺野古沿岸部の海底調査開始である。民主主義をないがしろにする手法に、強権政治という安倍内閣の地金が出ている。海底ボーリング調査は、米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)に代わる新しい基地を、辺野古の米海兵隊キャンプ・シュワブ沿岸部に建設するための作業だ。十七日に設置した台船を足場に、十八日から海底掘削を始めた。埋め立て地盤の強度や地質を調べるという。・・・特定秘密保護法の成立や、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の強行など、反対意見に耳を貸さぬ強権的な姿勢は、安倍内閣の「地金」と言っていいだろう。今年十一月の県知事選には、県内移設に反対する翁長雄志那覇市長らが立候補の意向を示しており、公約を破って県内移設容認に転じた仲井真氏は苦戦が予想されている。知事選で県内移設反対の民意が再び示されても、安倍内閣は無視するつもりなのか。後戻りできないくらいに調査を進め、県内移設の既成事実化をもくろんでいるのなら、あまりにも不誠実だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014082002000149.html

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田村市の除染、作業員の健診怠る 横浜の業者、診断書偽造か(2014/08/19共同通信)

東京電力福島第1原発事故に伴う福島県田村市での除染作業で、作業員を派遣した横浜市鶴見区の業者が必要な健康診断を作業員に受けさせなかったとして、鶴見労働基準監督署が6月、労働安全衛生法違反で是正指導していたことが19日、労基署への取材で分かった。偽造した健康診断書を作り、受診させたように装っていたとみて調べている。労基署によると、この業者は松栄ワークスで、現在破産手続き中。大手ゼネコンの鹿島(東京)が中心の共同事業体(JV)が環境省から受注した除染作業を請け負っていた。
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014081901001328.html

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子どもの被ばく防止措置は不十分 福島第1原発事故で国提訴(2014/08/19共同通信)

東京電力福島第1原発事故の際に福島県内に住んでいた父母らが18日、東京・永田町で記者会見し、十分な健康被害の防止措置をせずに子どもたちを被ばくさせたとして、国や県に1人当たり10万円の損害賠償を求め、福島地裁に提訴すると明らかにした。提訴は29日付の予定。弁護団によると、原告は現在も福島県内に住んでいたり、事故後に自主避難したりした子どもやその保護者計数十人。県内の各市町村に対し、子どもには安全な環境で教育を受ける権利があることの確認も求める。
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014081801001887.html

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太陽系外の宇宙塵、初の採取に成功か(Michael D. Lemonick for National Geographic News August 18, 2014)
 NASAの宇宙探査機スターダストが捕捉し、2006年にパラシュートで地球に届けられた7個のちりの微粒子は、太陽系の外から来た可能性があるという。それが事実なら、地球の研究室で分析される初めての星間塵となる。スターダストの主要ミッションは、彗星のちりを採取することだった。こちらは2004年初めに成功し、ビルト第2彗星を取り巻くハローから粒子を捕捉した。これらの粒子は、45億年前に太陽系を形成した物質の性質を知る手がかりとなる。彗星は当時の名残をとどめる存在と考えられているからだ。しかし、スターダストが火星と木星の間を回るビルト第2彗星への接近を目指して飛行中に、チームは探査機に搭載したちりの採取装置を、ちりの粒子が星間空間から太陽系内に流入していると思われるエリアに向けた。

望遠鏡による星間塵の雲の観測は、以前から行われてきた。別の探査機でわずかなちりの粒子を採取し、探査機上で初歩的な分析を行った例もある。しかし、地球の研究室でそのような粒子が分析されたことは一度もない。そのため、星間塵が「結晶か非結晶か(中略)、中身が詰まっているのかフワフワしているのか」、あるいはその全部なのかは不明だと、今回の研究成果を発表したチームは述べている。 ・・・さらに、見つかった粒子は組成や構造が驚くほど多様だ。最も大きい粒子は、ウェストファル氏によると「フワフワした雪片のような結晶構造をもち」、おそらく高温にさらされたことを示唆している。粒子の起源を確かめる試金石となるのが、粒子に含まれる酸素の同位体組成を測定することだが、測定の完了には2〜3年を要する。「同位体組成が太陽系の物質と異なっていれば、粒子が星間空間から来ていることが証明される」とウェストファル氏は述べている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140818003

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インドとネパールで豪雨、死者150人超(2014/08/19CNN)
(CNN) インドからネパールにかけてのヒマラヤ山脈周辺の一帯が豪雨による洪水に見舞われ、インド北東部で少なくとも56人が死亡、ネパールでは100人を超す死者が出ている。両国の当局者が18日に明らかにした。インドでは洪水や豪雨により、同日までにウッタルプラデシュ州で28人、隣接するウッタラカンド州で22人、ビハール州で6人の死亡が確認された。
http://www.cnn.co.jp/world/35052520.html

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辺野古新基地:掘削開始「海壊すな」中南部から支援続々(2014/08/19沖縄タイムス)
【名護】名護市辺野古の海に、ついにくいが打たれた。18年にわたる新基地建設問題が、大きな分岐点を迎えた18日。海と陸に敷かれた何重もの警備網を越えて、市民は「海を壊すな」と抗議した。中南部からも続々と応援が駆け付け、声を合わせた。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=80302

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惑星の名前をネットで一般公募 史上初、太陽系外の数十個に(2014/08/19東京新聞)
あなたも惑星の名付け親になれる―。天体の名称を決めるパリの国際天文学連合(IAU)が、太陽系の外で多数見つかっている「太陽系外惑星」の名前を一般公募することを決めた。寄せられた名前に対しインターネットで世界中の人に投票してもらい、人気の高い名前に決める。数十個の惑星が対象になる見込みで、来夏に命名される予定。惑星の名前を公募で決めるのは史上初めて。手続きは9月にも、IAUのホームページ(英語)で公表される。太陽系の外では近年、地球に似た惑星や、生命が存在できるとみられる惑星が見つかっているが、ほとんどの惑星はアルファベットと数字を組み合わせた名前。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081901001091.html

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集団的自衛権 経済人の声が聞きたい(2014/08/19東京新聞)
この国の行方を左右する集団的自衛権の行使容認問題で経済人の発言が聞こえない。閣議決定はされたものの、法案審議はこれから。経済人は最後まで沈黙を続けるのだろうか。安倍内閣が七月一日、集団的自衛権の行使を認めるために憲法解釈を変える閣議決定をした後、国民の不安や反発は強まっている。閣議決定を受けて実施された新聞各社の世論調査をみると、「憲法解釈の変更」という方法で集団的自衛権の行使を認めたことを「評価しない」が五割を超え、「評価する」は三割台にとどまった。政府の説明が「不十分だ」とする答えは八割を超えた。・・・経済団体としてはともかく、経済人一人一人の心中は決して一様ではないはずだ。過去、戦争体験のあるダイエーの故中内功氏や、同友会の故品川正治氏は平和憲法の大切さを訴えている。実は同友会も二〇〇六年五月、当時の小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、反対の提言を発表し世論を喚起している。小泉首相は「財界人から商売のことを考えて行ってくれるなという声もたくさんあったが、それと政治は別だ」と、同友会の提言を銭金(ぜにかね)の問題に矮小(わいしょう)化した。しかし、提言が目先の企業の利益を求めたものでないことは一読すればわかる。・・・ 戦争への反省、財閥解体を柱にした経済の民主化と平和憲法を土台に、強い決意で戦後日本の繁栄の一翼を担った経済人は、この国の節目の時に沈黙を続けるのか。ほんとうの声が聞きたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014081902000139.html

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Listening:記者の目 安倍政権の経済政策を見て=位川一郎(紙面審査委員会)(2014年08月19日毎日新聞)
企業への優遇、国民利点薄く。・・・しかし、近年、(1)と(2)の関係は断ち切られている。景気上昇期だった2002〜07年度に、企業所得が87・2兆円から98・0兆円に増えたのに対し、雇用者報酬(賃金)は258・1兆円から255・6兆円に減った(12年度国民経済計算確報)。今年の春闘で久しぶりにベア実施が広がったが、全体の賃上げ率は消費増税などによる物価上昇率に追いついていないとみられる。人手不足による賃金上昇や非正規労働者の正社員化が話題になり始めたが、一部の動きだ。今の日本では、企業がいくら稼いでも賃金が増え格差が縮まる保証がない。この構造の下での企業優遇策は一般国民にメリットが薄く、不公平感だけを広げる。・・・もう一つ、経済成長には地球環境を悪化させ資源を減らすという重大な問題がある。温暖化、大気汚染、食料不足、原発事故などの例を挙げるまでもなく、物質とエネルギーの浪費をどう抑えるかは人類史的な課題だ。今の経済システムは成長を目的に組み立てられている。だから成長戦略に多くの専門家が注目し、効果の有無が議論される。しかし、本当に必要なのは成長しなくても維持できるシステムの構築ではないか。そのための議論をする人が増えることを望む。
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20140819org00m010009000c.html

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(危険ドラッグ汚染)摘発最悪ペース、現場は悲鳴 鑑定依頼、半年間で3000件(2014/08/19朝日新聞)
国内で急激な広がりを見せる危険ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)。その影響は、警察の薬物鑑定や税関の水際対策の現場にも及んでいる。次々と持ち込まれる鑑定依頼や不審な輸入物を前に、担当者からは悲鳴にも似た声が上がっている。・・・海外から日本に届く国際郵便は年1億4千万通超。手紙を除く全ての郵便物が検査対象だ。この出張所では、羽田と成田の両空港経由で届いたEMSを1日に約1万通、確認している。EMSは30キロまでの荷物を2〜9日程度で送れ、20万円以下の品物であれば税関への申告も原則として不要だ。・・・警察庁によると、全国で昨年1年間に危険ドラッグに絡んで摘発した事件は125件で、逮捕・書類送検したのは176人に上った。いずれも過去最多だった。今年上半期もそれぞれ128件(昨年同期比77件増)、145人(同79人増)で、最悪のペースだ。危険ドラッグがらみの事件・事故に歯止めがかからないことを問題視した政府は今年7月、緊急対策をまとめた。規制された成分が含まれているかを判定するのに必要な鑑定資機材、鑑定態勢の充実や水際対策の徹底などを盛り込んでいる。(八木拓郎)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11305934.html

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(社説)WTOの意義 無差別いかす柔軟さを(2014/08/19朝日新聞)
国境を越えて影響を及ぼし合うグローバル化の深化に、ルール作りが追いつかない。そんな21世紀の現実を映し出す典型的な例がある。世界貿易機関(WTO)だ。昨年末の閣僚会合で、通関業務の簡素化などの「貿易円滑化」について協定を結ぶことに合意していた。しかし、インドなど一部の国の反対で、期限としていた7月末までに協定を結べなかった。この結果、2001年に始まった多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の先行きが見えなくなった。これまで何度も行き詰まっては、対象分野を絞るなどして何とか継続してきた。それもいよいよ限界である。・・・WTOではIT製品の関税引き下げについて、この方式をとっている。具体的には、29の国・地域が96年に合意し、参加国・地域のIT製品貿易が世界の90%を超えた時点で発効することとした。参加国が増えて協定は97年に発効。現在は78の国・地域が参加し、世界のIT貿易の97%をカバーしている。WTOは柔軟な意思決定方式を広げ、新たなルール作りを急ぐべきだ。投資や電子商取引など対応すべき分野は多い。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11305910.html

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(声)語りつぐ戦争 サンダカンの行軍で見た地獄(2014/08/19朝日新聞)無職 高橋正子(宮城県 89)

もういい加減忘れていいとも思うのに何度も書くのは、69年たってもボルネオ島での「地獄」の行軍が、今もよみがえるからです。私は19歳。従軍タイピストでした。1945(昭和20)年5月、サンダカンが大空襲で壊滅状態に陥り、西海岸へ転戦することになったのです。私はアメーバ赤痢で歩ける状態ではなかったのですが、着の身着のままで道なき道へ分け入りました。密林には嫌なにおいが漂っていました。イノシシや大トカゲに食い荒らされた屍(しかばね)でした。屍の鼻孔には、ウジがうごめいていました。足で引き金を引き、口に銃口を入れて自決したのか、銃を抱えて木の幹にもたれかかった兵隊もいました。私はそんな「地獄」を見て「母ちゃーん」と泣き叫びました。「日本に帰って母の顔を見るまでは死ぬものか」と思いました。日が昇ってから日が沈むまで約10日間歩き続けたところで、栄養失調で倒れました。粗末な小屋で1カ月ほど寝込んだのち、日本人がかつて開墾した土地に移り、サツマイモの葉っぱだけを食べる日々を過ごしました。そのうち、飛行機は飛んでいるのに爆弾も何も落ちてこないことに気がつきました。戦争が終わっていたのです。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11305914.html?ref=pcviewpage

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(声)語りつぐ戦争 3人は覚悟の心中だったのか(2014/08/19朝日新聞)無職 秦野英明(神奈川県 80)

45年3月19日の名古屋大空襲では、826人が亡くなりました。私は名古屋市の松元国民学校4年生で10歳でした。零時過ぎの警戒警報を聞き、両親と3人で防空壕(ごう)に入ると、いつもの顔ぶれの中に老夫婦と若い奥さんの3人家族がいました。奥さんは、戦死されたご主人の遺骨の入った箱を肩から下げています。箱は白い布で包まれていました。防空班長さんの「B29がこっちに近づいてくるぞ」という声が聞こえました。すぐ近くで、爆音がしました。焼夷弾(しょういだん)が隣家に落ちたのでした。班長さんは「逃げろ、焼け死ぬぞ」。一瞬で炎に包まれるのではないかという恐怖の中、風上に向かって逃げました。母とはどこかではぐれました。夜が明けました。一面が焼け野原でした。警戒警報が解除された後、自宅に帰りました。焼け跡に母が無事でいました。近所の人が近づいてきて、あの老夫婦と若奥さんの遺体が防空壕の中で見つかったと教えてくれました。母は「一家心中だ。覚悟の心中に違いない」とすすり泣きました。「いまごろは4人そろって、仲良く話が弾んでおられるだろう」とつぶやきました。このつぶやきは一生忘れられません。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11305915.html?ref=pcviewpage

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(WEBRONZAから)戦後デモクラシーの行方(2014/08/19朝日新聞)
集団的自衛権の行使容認が閣議決定されて初めての終戦記念日。法政大学教授で立憲デモクラシーの会共同代表の山口二郎氏が語る「戦後デモクラシー、かつてない危機を乗り越える道」を掲載した。「民主主義の崩壊、あるいは、局地的ではあれ、戦争の可能性みたいなものが、非常に現実味を帯びてきた」。山口氏は現状をそう分析。「戦後約70年が経って、戦争の受難と敗戦の解放の経験を知っている人がほとんど政治の表舞台からいなくなった」ためだと説明する。安倍晋三首相による「戦後レジームを簒奪(さんだつ)するという野望をくじく」ためには、「同じ方向を向いていれば、歩く速さは違っていても仲間だと思わなければだめだ」として、「憲法を守る」「安易な原発の再稼働は絶対許さない」という2点で、幅広い勢力が手を結ぶ必要性を強調している。(編集長 矢田義一)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11305923.html

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辺野古、オバァは折れない 海底ボーリング調査始まる(2014/08/19朝日新聞)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画が18日、新たな段階に入った。防衛省が、同県名護市辺野古の埋め立て予定地で海底ボーリング調査に着手。辺野古案が浮上した1996年以降、初めて海底が掘削された。反対してきた地元のお年寄りたちは「まだあきらめない」と思いを新たにしている。連日座り込み「正念場これから」「とうとう海を傷つけたね。私たちがこれだけ反対しているのに。海の神様が怒るよ」。18日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で、島袋文子さん(84)は憤った。沖縄戦で米軍の火炎放射を受け左半身を焼かれた。普天間飛行場の移設先として辺野古が浮上したのは1996年。「戦争を体験している私たちが反対の声を上げよう」。仲間と声を掛けあい、辺野古の浜で座り込みを始めた。数年前から両ひざの痛みが激しく、今では杖が手放せない。それでも7月初旬からのシュワブ前での座り込みには連日顔を出す。「まだ海が埋め立てられたわけじゃない。正念場はこれからよ」足腰弱り「気持ちだけでも」

長年反対運動の中心にいた辺野古の嘉陽宗義さん(91)の姿は今、座り込みの場にない。足腰が弱ったためだ。「行きたいけど仲間に止められている。オジィはただ元気でいてくれればいい、と」97年に辺野古の戦争経験者ら約40人と「ジュゴンの会」を結成。反対運動を引っ張った。だが今は週1回、迎えの車に乗って反対派の会合に出るのがやっとだ。そんな中で始まったボーリング調査。「受け入れられない」と語り、自らを奮い立たせるように続けた。「気持ちだけでも平和運動はできる」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11306012.html

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辺野古沿岸で海底掘削開始 反対派、海上で抗議(2014/08/18東京新聞)
十一月三十日までに、米軍や工事用船舶以外の航行を禁止する臨時制限区域内の海底十六カ所と陸上の五カ所を掘削調査。調査結果を基に埋め立て工事を設計する。臨時制限区域はブイやフロートで明示され、辺野古移設反対派が船で立ち入れば日米地位協定に伴う刑事特別法の処罰対象となる。辺野古移設反対派はこの日も船で抗議活動を展開し、並走する海上保安庁のボートとにらみ合いを続ける場面もあった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014081802000205.html

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辺野古、海底調査に着手 沖縄知事選控え反発必至(2014/08/18東京新聞)

沖縄防衛局は十七日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先、名護市辺野古(へのこ)沿岸部の埋め立てに向け、海底ボーリング調査に使う台船を海上に設置し、海底調査に着手した。普天間代替施設の建設に向けた本格的な海上作業の開始となる。県民の大多数が県外移設を求める中、移設問題が最大の争点となる十一月の県知事選を前に反発が強まるのは必至だ。 その日、沖合に「ジュゴン」雨上がりの深い青色の海に、浮かび上がる灰色の胴体と尾ひれ−。米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古の東方約五キロの沖合で十七日、絶滅の恐れが極めて高いジュゴンとみられる海獣の姿を共同通信記者がヘリコプターで上空から確認した。日本自然保護協会の安部真理子さんは画像を見た上で「ジュゴンで間違いないだろう」と語った。午後四時二十五分ごろから約十分間にわたり海面近くに浮かんだり、沈んだりを繰り返した。ジュゴンが泳ぐ海域からわずか数キロの辺野古沿岸部には、海上保安庁の巡視船艇十五隻ほどが沖合に並ぶ。岸辺近くには、オレンジ色の正方形の台船が見えた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014081802000128.html

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(声)「核兵器廃絶」試される日印交渉(2014/08/18朝日新聞)南アジア研究者 佐藤宏(東京都 70)

広島、長崎での追悼文の使い回しで、安倍晋三首相が口にする核廃絶の本気度が疑われます。私は大学などで長年、南アジア地域の研究を続けてきましたが、安倍首相の本気度を試す一つの材料は、近く新首相が来日するインドとの原子力協力協定の交渉だと思っています。1998年のインドの核実験後、アメリカは、核不拡散条約(NPT)加盟を拒否しているインドに、原子力発電と核燃料を売り込む環境を整えるべく、2008年に原子力協力協定を結びました。協定で国際査察下に置かれるのは、現在18基あるインド国産原子炉のうち10基のみで、他の8基と、軍事利用が可能な核施設は査察の対象外となっています。日本政府が進めている交渉も米印協定の追認にほかなりません。・・・ 日本がインドとのこれまでの交渉で要求してきた「核実験の停止の確約」などは、最低限の条件だと思います。原発の売り込みを当て込んだ安易な譲歩は論外です。日印両国の平和と友好の絆として、原発は似つかわしくありません。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11304534.html

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(声)戦争の記憶が消えていく実感(2014/08/18朝日新聞)高校非常勤講師 落合直子(茨城県 54)

7年前に71歳で亡くなった被爆者の母の名が、広島平和記念公園の慰霊碑に納められているかを改めて確認しようとこの夏、申請書類を取り寄せて初めて気が付きました。被爆した場所、状況、被爆者手帳の番号。母の顔には、原爆の閃光(せんこう)を窓ごしに見た時にささったガラス破片を取り出した傷が残っていたのに、私は母が原爆にあった日からどう生きぬいたかを聞いていなかったのだと。私は18歳まで広島市に住んでおり、小中高で平和教育を受けました。高校時代の校長先生の話は、今も時々思い出します。8月6日、先生は爆心地近くに勤労奉仕に出た生徒たちを救出に行かれ、瀕死(ひんし)の生徒たちに水筒の水を飲ませていたとき、倒れていた兵隊の方から「水をください」と言われて差し上げると、その方は息絶え絶えのなかで必死に正座をされ、「恩に着ます。恩に着ます。恩に着ます」と3回言って亡くなられたそうです。校長先生の強い語気は兵隊さんの言葉のままのように響きました。また、被爆した親戚一家が亡父の実家の離れに住んだ後で1人ずつ亡くなり、最後の一人は井戸にもたれて死んでいたことなど、原爆の悲惨さを身近に聞いていました。でも、話す人がいなくなれば記憶は消えていくことを実感します。私は、母に被爆後の苦しみや惨めな生活を思い出させたくなくて聞けませんでしたが、終戦後69年がたち、若い世代に平和を伝えるには、まず戦争の記憶に心を寄せることが必要だと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11304533.html?ref=pcviewpage

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(声)若い世代 窮屈に感じる道徳の授業(2014/08/18朝日新聞)中学生 吉田慎一朗(東京都 14)

道徳の授業は子どもの心に寄り添っているでしょうか。授業では美徳を押しつけられます。教科書にある模範的な友人関係は容易には築けません。読むほどに非現実的です。きれいごとを並べただけにしか思えません。子どもは大人が考えるほど単純ではありません。それぞれに悩みを抱え、論理的に処理できない感情のもつれの中で、日々、もがき苦しんでいます。最低限の善悪や道徳なら、教わらなくても分かっています。だから、つい反発したくなります。分かりきったことを押しつけられるのは腹が立つし、型にはめられたら窮屈です。心のケアどころか、「心の束縛」と感じます。大人になると、子どものころの複雑な感情を忘れてしまうのでしょうか。子どもが大人に相談できないのも、大人が気持ちを理解してくれないからではないでしょうか。道徳教育の中身を見直してもらいたいです。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11304529.html?ref=pcviewpage

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(科学の扉)元素の魔法数 万物誕生の謎、解明のカギ(2014/08/18朝日新聞)
身の回りには、ありふれた元素と少ししかない元素がある。星の中心で作り出され、その爆発で宇宙に散らばった主な元素。「魔法数」という不思議な数によって、元素が生み出される。その中心にある原子核を調べる研究が進み、元素が生まれる過程の謎が解き明かされつつある。宇宙誕生のビッグバン直後に作られたのは、主に水素とヘリウムだった。だが、宇宙には、もっと多くの元素がある。人間の体にたくさん含まれる酸素や炭素、水素、骨のカルシウムや血液の鉄などの元素は、どうやってできたのか。・・・金や鉛のように、鉄より重い元素は、宇宙でどうやって合成されたのか。重い元素は、鉄が中性子を吸収してできる。巨大な恒星の内部でゆっくりできるほか、太陽の8倍以上の恒星が超新星爆発を起こした時や、大きな星の最晩年の姿で主に中性子からできている中性子星同士が合体した時にできる説が有力だ。・・・

宇宙に存在する元素の割合を比べてみると、重い元素ほど少ない。ビッグバン直後にできた水素やヘリウムは多く、その後にできた元素ほど少ない。ただ、酸素やカルシウム、鉛などは重さが近い元素と比べて突出して多い。元素の原子核を作る中性子や、陽子の数が、原子核の安定とかかわる「魔法数」だからだ。原子核の構造は、陽子や中性子が一つのボールのようにかたまっているのではなく、それぞれが何重もの殻の構造を持つと考えられている。「殻模型」と呼ばれる理論で、原子核を回る電子のように、特定の軌道を運動する。一つの殻には一定の数の陽子や中性子しか存在できない「定員」があるため、内側から殻を埋めていく。最も外側の殻が「定員」ちょうどで埋まると安定する。安定になる陽子や中性子の数が魔法数だ。

魔法数は定説では、2、8、20、28、50、82、126の計七つ。ヘリウム(中性子と陽子が各2個)や酸素(同8個)など、陽子も中性子も魔法数のときは、特に安定する。安定な元素は、宇宙に存在する割合が多い。・・・ 魔法数は1949年に米独の研究者が提唱、長く不変とされてきた。しかし、理研のチームが2000年、定説を覆し、新たに16も魔法数だと発表。その後、中性子が多い不安定な原子核では、8、20、28は魔法数でなくなり、6、16、32が魔法数になることが分かった。殻の構造が変化し、「定員」が変わるためと考えられている。

理研主任研究員を兼務する桜井博儀東京大教授は「元素生成過程は、鉄より重い元素がどのように作られたかなど謎が多い。不安定な原子核の研究を進めれば、原子核の構造や宇宙での元素合成過程の解明につながる」としている。(西川迅)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11304513.html

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火星北極の地溝、カズマ・ボレアレ(Jane J. Lee, National Geographic News August 18, 2014)
火星の北極を横切る形で伸びる全長560キロの地溝、カズマ・ボレアレ。NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタが撮影した。8月13日に公開されたこの写真からは、堆積物の層に混じって低く陥没した部分があるのが見てとれる。陥没部は、未知の要素により火星の地表の一部が侵食されてできたものだ。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014081801

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鴨川シーワールド:イルカ「しゃべった」 8種類をまねる(毎日新聞 2014年08月18日)
イルカが言葉をしゃべった−−。村山司(つかさ)・東海大教授(54)らの研究チームは、イルカが人の言葉をまねられることを世界で初めて証明し今月、国際心理学誌電子版に発表した。「しゃべった」言葉は「ピヨピヨ」「おはよう」など8種類。イルカとの会話を夢見て研究者になった村山さんは「あと一歩」と胸を躍らせる。【永山悦子】

「次は会話」夢見て

“話し手”は、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)で飼育されているシロイルカの「ナック」(推定29歳)。飼育員が「ピヨピヨ」と声をかけると、上手に「ピヨピヨ」と返し、他に「ほう?」「ハハハ……」もまねてみせる。イルカは、口ではなく、頭の上にある小さな呼吸孔(鼻)から鳴き声を出し、仲間同士のコミュニケーションに利用している。ナックも呼吸孔を使ってまねをする。抑揚が少ない言葉はまねにくいようで、「つかさ」という村山さんの名は明瞭に聞き取れないこともあるが、村山さんは録音を再生しながら「ほら言ってる」と興奮。実際、ナックの声の周波数(音の高さ)やリズムを分析すると、飼育員が「つかさ」と話す声と同じパターンだった。「自分の名を言ってくれたのは、最高の感動」と声を弾ませる。
http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000e040209000c.html

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札幌市議:「アイヌはもういない」 ネットで自説(毎日新聞 2014年08月17日)

札幌市議会の最大会派「自民党・市民会議」に所属する金子快之(やすゆき)市議(43)=同市東区選出=がインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」に今月11日、「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んでいたことが分かった。アイヌ民族でつくる団体からは「不見識だ」と批判の声が上がっている。・・・北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「いつアイヌがいなくなったのか教えてほしい。国も先住民族と認め、復権に向けて歩んでいるなかで、議員としてあまりにも不勉強で歴史を踏みにじる発言だ。国際的にも恥ずかしい」と反発している。

http://mainichi.jp/select/news/20140817k0000m040120000c.html

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時代の風:戦争の歴史と向き合う=元総務相・増田寛也(毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊)
◇憎しみの連鎖、断たねば。戦争や歴史とどう向き合い、世代を超えてどう語り継げばよいのか。広島、長崎、終戦記念日。暑い夏がめぐるたびに、いつも考えさせられる。3年前の初夏、ボスニア・ヘルツェゴビナの古都モスタルを訪れた。ネレトバ川にかかる石橋スターリモストは、同国初の世界遺産として白く優雅なアーチ形の姿をたたえていた。若者たちが橋の上から水面に飛び込む姿を見ながら、彼らが戦争から何を学んだのだろうかと考えていた。・・・この地域は古くから民族や宗教が複雑に混じり合い、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれていた。第一次世界大戦の勃発から今年で100年、セルビア人青年がオーストリア皇太子夫妻の命を奪った「サラエボ事件」を発端に、戦火は世界に拡大し、泥沼の長期戦で犠牲者は1500万人ともいわれている。

誰もが戦争を望みもしないのに、各国の軍拡競争の果ての錯誤の集積により開戦に至った経緯は、バーバラ・タックマンの「八月の砲声」に詳しい。開戦の責任はどの国が負うべきなのか、論争は今もなお続いている。大戦から多くを学んだはずの列強は、「ワイマール憲法」などの知的所産を生み出したが、大恐慌、ナチスの台頭を経て、ほどなく第二次世界大戦へと突入していった。・・・収容所での体験を描いた「夜と霧」の著者ビクトール・フランクルは、極限状態の人々を通してわれわれに「人間とは何か」を問いかける。聖人にもなり、悪魔にもなり得る人間の本質とは何なのか。フランクルは「人間とはガス室を発明した存在であり、同時にガス室に入っても毅然(きぜん)として祈りのことばを口にする存在でもある」(池田香代子訳、みすず書房)という。今も世界の各地で紛争が続く。パレスチナ自治区のガザでは多くの市民が犠牲となった。しかし、歴史と向き合う中で憎しみの連鎖を断たなければならない。今年も、終戦後69回目の暑い夏がめぐってきた。=毎週日曜日に掲載
http://mainichi.jp/shimen/news/20140817ddm002070062000c.html

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エネルギー転換と共に生きるテレビ(まる / 2014年8月17日みどりの1kWh)
久しぶりに友人を訪ねようとベルリン、モアビート地区の静かな住宅街を歩いていると……以前はたしか子供用品店だった店舗の中に、映画館のような椅子が並べられていた。思い切って中に入り、奥から出てきたお兄さんに「何のお店ですか?」と聞くと、「エネルギー転換を救うための啓発活動をしています」と言う。なんと、ここから「エネルギー転換と共に生きるテレビ」なるテレビ番組がインターネットで毎週生放送されているのだ。・・・「大手4社打倒」を目指すこういう個人がドイツ中にたくさんいて、再生可能エネルギーの技師や起業家として、したたかにドイツのエネルギー革命を起こしているということが、この映画を通してわかる。政治がどうこうというのとは別のところで、その革命はどんどん進んでいる。そしてこの映画の中で、エネルギー転換を実践している市民が何人か出てくるのだが、名前の下に出てくるクレジットが、「主婦」とか「会社員」ではなくて、「エネルギー転換市民」となっているのが面白い。「エネルギー転換を進めるのは市民だ」というメッセージが伝わってくる。

http://midori1kwh.de/2014/08/17/5896

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東電、六ケ所村に「寄付」 東北電と5年連続、計10億円(2014/08/17朝日新聞)
東京電力と東北電力は、使用済み核燃料再処理関連施設が集中する青森県六ケ所村に対し、「漁業振興費」として近く計2億円を支払うことで村と合意した。支出は5年連続の計10億円で、今年が最後。福島第一原発事故後に両社は電気料金を値上げし、東電は実質国有化され、料金や税金で国民に負担を転嫁しながら、法定の漁業補償を超える不透明な支出を続けてきた。・・・

原発事故前と変わらぬ体質

電力各社は長年、原発立地自治体に原則匿名で高額寄付を続けてきた。電源三法交付金とあわせて二重に電気料金に上乗せされ、電力消費者が負担する仕組みだった。だが、経産省は福島事故後の料金値上げで、寄付金の料金上乗せを認めなかった。六ケ所村への漁業振興費は「裏の補償」とも言えるもので、経産省に「寄付金に近い」とされた。福島事故の処理や賠償が進まない中での支出に、NPO「原子力資料情報室」の伴英幸・共同代表は「実質破綻(はたん)状態の東電がカネを支払い続けるのは考えられない。福島賠償に回すべきだ」と憤る。この支出は今年で終わる。だが村関係者は「再処理工場完成時など今後もお願いできる機会はある」と言い、姿勢に変化はない。経産省は「料金原価に入れるなと指摘はしたが、それ以上は私企業の経営判断」とする。実質国有化された東電に対し、より強く指導できないのか疑問が残る。「原子力を維持するためのつかみガネ」(伴氏)の存在は、福島事故後も本質的に変わっていない東電の体質を表している
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303436.html

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(声)「終戦」特集:下 後悔しないために体験を語ろう(2014/08/17朝日新聞)無職 梶浩明(東京都 80)

戦争が終わった1945(昭和20)年8月、私は11歳でした。この戦争で両親と姉を亡くしました。父は48歳で召集され、南方の前線に赴く途中、輸送船が撃沈され戦死。44年9月11日のことでした。母と姉は広島の原爆で戦災死しました。母の骨は、家の茶の間の焼け跡から出てきました。「生きたまま焼かれたのかもしれない」と考えると、今でも胸が痛みます。姉は、延焼を防ぐために家屋を壊す建物疎開に動員されていました。郊外に住んでいた伯父が広島中を探し歩いて、連れて帰ってくれました。やけどがひどくて、看護のかいなく16日後に息を引き取りました。19歳でした。戦後69年、国民の努力で戦争のない平和な国になったと思っていたのに、雲行きがあやしくなってきました。戦争を知っている最後の世代の私たちが、戦争の経験を次の世代に伝えることは義務だと思います。戦争を知る世代のみなさん、自分の体験を子や孫や友人に話しましょう。後で「あの時、声を上げていれば」と後悔しないために。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303319.html?ref=pcviewpage

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(声)「終戦」特集:下 負の歴史を見つめ続けるドイツ(2014/08/17朝日新聞)文筆家 シャーウィン裕子(英国 77)

ドイツのベルリンには今も、ナチスによるユダヤ人大虐殺「ホロコースト」の記憶が残されている。7月に訪れたとき、ある家の前の石畳に真鍮(しんちゅう)の板「つまずきの石」が埋め込まれていた。その家からユダヤ人が連れ出された印だ。ベルリンには同じものが数多くあるという。街の中心にあるホロコースト記念碑には、棺形の碑が墓地のように広がる。ドイツ人の友人は「戦後、国中が負の歴史を振り返った。碑は過去を繰り返さないという願い。教育の一環として、子どもたちは碑や記念館、かつての強制収容所を見学する」と語った。ユダヤ人の夫は、ドイツへの旅を長年拒んできた。今回しぶしぶ出かけた。彼は「罪は許せないが、これだけの謝罪の努力を国民と政府が協力してやってきたことは称賛に値する。来てよかった」と言った。さて、日本は加害の歴史をどう考えるだろうか。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303320.html?ref=pcviewpage

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(声)「終戦」特集:下 戦争に染められた女学校時代(2014/08/17朝日新聞)

 無職 田中千里(兵庫県 86)

41年、兵庫県姫路市の女学校に入学し、12月8日、開戦の詔勅(しょうちょく)を学校で聞きました。だんだん授業は減り軍事教練や防空演習が増えました。やがて学徒動員で市内の軍需工場へ。45年8月15日、玉音放送を聞きましたが、敗戦とは信じられませんでした。9月、焼け野原の校庭で卒業式。開戦の年に始まった私の女学校時代は、終戦と共に終わりました。陸軍にいた兄は南太平洋のラバウルに行きました。着くまでに多くの船が沈められ、大勢が亡くなったそうです。兄はマラリアのため内地に戻され、鳥取県の皆生(かいけ)温泉の病院に入院しました。戦後も高熱に苦しんでいた姿を思い出します。先日、集団的自衛権行使容認が閣議決定されました。戦中派の私は、いつまでも平和が続くよう祈っています。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303324.html?ref=pcviewpage

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(声)「終戦」特集:下 戦後も40歳まで徴兵におびえた(2014/08/17朝日新聞)無職 田中和隆(福岡県 82)

家業は刃物商だった。だが45年当時、鉄類は軍需優先で、店とは名ばかりの開店休業状態。38歳の父は、飛行機部品工場に徴用された。6月19日、福岡に大空襲があった。一家は床下からご近所の庭の防空壕(ごう)に逃げた。頭上を飛ぶ爆撃機B29のキーンという音、焼夷(しょうい)弾のシュルシュルという落下音に、13歳だった僕は震え上がった。空襲を逃れ、家族で5キロ先の親類宅に身を寄せた。中学に登校する朝、父の工場付近で煙があがるのが見えた。旋回した戦闘機の1機がこちらへ低空で飛来し、機銃掃射の態勢に入ったように見えた。僕は道の脇の生け垣に飛び込んだ。あの恐怖は今も忘れられない。もう少し早く生まれていたら、あるいは戦争が続いていたら、僕も銃をとっていた。疎開先で終戦を聞いたとき、「ああ、これで死なずに済んだ」と思った。しかし、僕の「戦争」はそれから二十数年も続いた。「年齢的に徴兵を免れるのは40歳以後だ」と思っていたからだ。その年齢を過ぎたとき、やっと終戦を感じた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303321.html?ref=pcviewpage

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(書評)『100%再生可能へ! ドイツの市民エネルギー企業』 村上敦、池田憲昭、滝川薫〈著〉(2014/08/17朝日新聞)

「無数の小さな主体」が変革担う

ドイツでは、2013年に総電力消費量のうち、太陽光や風力などの再生可能エネルギー比率が何と、25%を超えた。これは、日本がモデルとした再エネ固定価格買い取り制度が顕著な成功を収めた証しだ。しかし、その成功要因は何か、誰がどのように再エネ拡大を担ったのか、といった点については意外に知られていない。ドイツ・スイス在住の3名の日本人ジャーナリストによる本書は、現地での豊富な調査に基づいて、再エネに取り組む人々を生き生きと描くとともに、その成功を支える組織、制度、そして政策理念を説得的に提示した良書だ。 本書で特に蒙(もう)を啓(ひら)かれるのは、次の3点である。第一に、再エネの飛躍的拡大を担ったのは大電力会社ではなく、市民、農家、中小企業、自治体エネルギー公社など「無数の小さな主体」だった。第二に、彼らが再エネ事業に参加するために、「市民エネルギー会社」、「エネルギー協同組合」など様々な組織形態が工夫されたほか、「自治体エネルギー公社」も強力に再エネを推進した。そして第三に、こうした再エネ拡大は、「地域を潤す」ことが明らかになった。再エネ事業を地域から自力で立ち上げれば、売電収入、雇用所得、税収が地域に還元される。さらに、化石燃料を地産の再エネで代替すれば、燃料費節約で実質所得増が生み出される。 それにしても深く印象づけられるのは、反原発運動を担ってきたドイツ市民が、反対運動に留(とど)まらず、再エネ事業という未来を切り開く建設事業に乗り出し、社会を後戻り不能な地点まで変革してきたその粘り強さである。とはいえ日本でも、そうした変革はすでに始まっている。その点では、和田武ほか著『市民・地域共同発電所のつくり方』(かもがわ出版)、および環境エネルギー政策研究所編著『地域の資源を活かす再生可能エネルギー事業』(金融財政事情研究会)の併読をお奨(すす)めしたい。評・諸富徹(京都大学教授・経済学)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11303311.html

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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