ヒューマニスト4
<その人の指向性、価値観、生き方、考え方>


<秋山豊寛>

 

 

秋山 豊寛(あきやま とよひろ、1942年(昭和17年)6月22日 - )は、日本のジャーナリスト、ソビエト連邦第3級宇宙飛行士、京都造形芸術大学芸術学部教授。元TBS記者・ワシントン支局長<Wikipedia>。TBSに勤務していた1989年から1990年にかけて、民間人では初めて商業宇宙飛行を利用するとともに、ジャーナリストでは初めて宇宙空間から宇宙を報道。現在は、初めて宇宙に行った日本人として、宇宙探検家協会(ASE、“宇宙飛行を経験した宇宙飛行士”の国際団体)の会員にもなっている。2011年3月に福島第一原子力発電所事故の発生を受けて、福島県から群馬県に避難。避難先でコシヒカリの無農薬栽培を試みるかたわら、“原発難民”の立場から折に触れて原子力発電所や放射能に関する意見も披露している。


原発難民を思う力を〈選択のために〉(201212/11朝日新聞)
宇宙飛行士・農家 秋山豊寛さん
政治家にこそ、想像力が不可欠なはずだ。だが、これまでの政治は、米軍基地にあえぐ沖縄や放射能汚染で故郷を追われた被災者に想像力を働かせたとは、とても思えない。阿武隈山地の雄大な自然に魅せられ、1996年に福島県で無農薬による稲作とシイタケ栽培を始めた。宇宙空間から見る地球の美しさに圧倒された。地上に戻り、宇宙から地球を見てしまった自分は今後どう暮らすべきかを考えた。報道記者として自分たちが扱っていた「ニュース」とは違う、もっと本質的な生きる知恵が大切だと感じた。母なる大地と向き合いたいと思い立ったのが、農を志した大きな理由だ。その生活が破壊された。退職金をはたいた農園は東京電力福島第一原発から32キロ。震災翌日の昨年3月12日から避難生活を送っている。16万人に達する「原発難民」の一人になった。生活基盤をすべて失って初めて、紛争地帯やチェルノブイリ原発(旧ソ連)などの取材で接した、難民たちへの想像力が足らなかったことを痛感した。

私自身が他人の不安や悲しみに共感せずにいた。特に若い世代に、きちんと向き合ってこなかった自分に気づいた。だから、この春から学生に畑仕事を教えている。芸術を志す若者たちにトマトやキュウリ、大根など20種余の種をまかせ、発芽や成長を観察し、まとめることを課題としている。私は今、東京電力と、それにつながる者への怒りと恨みをエネルギーに生きている。たとえ怒りが原動力でも、次世代に伝えるべきことを伝える仕事をしたい。おかしいと感じた時に声を上げる想像力が少しでも教え子らの身につけば、と思う。フクシマの事故は、科学技術や政治の「専門家」、「プロ」の実態を暴き出した。だとしたら、私たち自身が素人の等身大の判断力を研ぎ澄まし、政治や世界と関わることから始めよう。愛情の反対語は憎しみではなく「無関心」だ。世界ときちんと向き合うことの大切さを、出来るだけ多くの若者に伝えたい。(聞き手・永井靖二)
     ◇
あきやま・とよひろ TBS在職中、日本人初の宇宙飛行士としてソ連の宇宙船に搭乗。昨年11月から京都造形芸術大教授。70歳。
http://digital.asahi.com/articles/OSK201212110055.html

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水と緑の地球環境:原発問題テーマに 福島の原状回復を JCJ集会に250人
毎日新聞 2012年03月23日 東京朝刊

東日本大震災から1年にちなみ、日本ジャーナリスト会議(JCJ)主催の集会「脱原発、もう一歩前へ。」が今月17日、東京であり、約250人が参加した。福島県で有機農業を営み、東京電力の原発事故で京都に移住したジャーナリストの秋山豊寛さん=京都造形芸術大教授=らが壇上で発言した。「原発はひとたび事故が起きれば犠牲が生じるのを前提にしたシステム。他のもので代替できるときに、それでいいのか」と秋山さんは指摘。城南信用金庫の吉原毅理事長は「(国や東電には)原状復帰、元の福島に戻す義務があり、その観点での責任追及に全力を挙げるべきではないか」と述べた。

http://mainichi.jp/feature/news/20120323ddm010040037000c.html

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水と緑の地球環境:原発、TPP反対集会で訴え−−有機農業を営み福島で被災・秋山豊寛さん
毎日新聞 2011年12月23日 東京朝刊

◇「情報開示、除染完全実施を」
福島県で農業を営み、震災と原発事故で被災した宇宙飛行士、秋山豊寛さん(69)が今月、参院議員会館で開かれた原発とTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に反対する市民集会で、農家の現状などを語った。原発事故後、群馬県の有機農業の仲間の家に避難した秋山さんは「私はシイタケ農家だが、キノコ類はセシウムを吸収しやすいため営農を中断している」と話した。「原発はまだふたがされていない。風向きによっては放射性物質が飛んでくる可能性がある」と言い、国と東京電力に、原発事故関連の情報開示や除染の完全実施を求めた。

元TBS社員の秋山さんは95年に退社後、有機農業に従事。先月、京都造形芸術大の教授に就任した。集会は日本消費者連盟が主催。「食政策センタービジョン21」代表の安田節子さんらが発言し、約100人が集まった。

◇原発への思い、2冊子が刊行
秋山さんが震災発生からの行動と農業への思いをつづった「原発難民日記」と、ジャーナリストの鎌田慧さんが編者の「さようなら原発」の2冊のブックレットが今月、岩波書店から刊行された。後者は東京で9月に開催された「さようなら原発5万人集会」の報告や呼びかけ人らのメッセージ。印税は「さようなら原発基金」として「脱原発」を推進する活動などに充てられる。【明珍美紀】

http://mainichi.jp/feature/news/20111223ddm010040018000c.html

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