bians
<POINT NEWS64>2014/11/18・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku64sankaku
2014/11/18sankaku11/21

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

肥満は認知能力を低下させる?(Traci Watson for National Geographic News November 20, 2014)
体重が増えるほど、脳が収縮する可能性がある。60代を対象とした8年におよぶ最新の研究から、肥満体の被験者では、大脳辺縁系の一部である海馬が1年で2%近く収縮していることが明らかになった。その収縮率はアルツハイマー病に匹敵する。 標準体重の被験者では、記憶を司る海馬の収縮率が肥満体の被験者のおよそ半分。11月18日、首都ワシントンD.C.で開かれた北米神経科学学会の記者会見で研究結果が発表された。 ・・・チェルビン氏と同僚らは、磁気共鳴画像法(MRI)を使って60代のボランティア400人の脳を調査した。実験当初から肥満の被験者の海馬は、標準体重を少し超えた被験者のものより小さかった。(米国疾病予防管理センター(CDC)の指標では、身長175センチで体重が77〜92キロあれば太り過ぎ、92キロを超えると肥満と見なされる)。また、肥満の被験者の海馬が最初から小さかっただけでなく、細身の被験者よりも速く収縮していくことが明らかになった。その収縮率は、記憶喪失や気分変動、集中力と意思決定力の低下につながるとチェルビン氏は推測する。 ・・・ CDCによると、アメリカ人の実に3分の1以上が肥満である。「体重を減らし、もっと体を動かすことで、神経変性疾患を予防できる。このことをより多くの国民に知らせる必要がある」とキャメロン氏は言う。チェルビン氏もこれに同意し、「いま対策を打たなければ、20年、30年先に大きな代償を払うだろう」と述べている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141120003

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社説:衆院解散・総選挙へ 政治とカネ(2014/11/21毎日新聞)
◇これで帳消しにできぬ

衆院解散で幕を閉じる臨時国会は政治とカネの問題をめぐり、与野党で攻防が展開された。2閣僚の辞任に加え他閣僚の疑惑が追及されていただけに、解散で問題を帳消しにしてはならない。政治資金の使い道などへの姿勢が衆院選で問われよう。内閣改造人事を経て初の国会だった。安倍晋三首相は「地方創生」「女性活躍推進」を掲げて意気揚々と論戦にのぞんだはずだ。

http://mainichi.jp/opinion/news/m20141121k0000m070158000c.html

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論点:沖縄県知事選が示した民意(毎日新聞 2014年11月21日 東京朝刊)

米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題を最大の争点にした沖縄県知事選で、反対を掲げた翁長雄志・前那覇市長が当選した。保革共闘態勢で臨んだ翁長氏の勝利は、県内移設反対への明確な民意と言えるが、政府は予定通り移設を進める構え。安倍晋三首相は18日に解散・総選挙を表明し、「沖縄の声」は早くもかき消されつつある。

 ◇沖縄の新たな時代の到来−−野里洋・元琉球新報論説委員長 北陸大客員教授

米軍基地の重圧に戦後69年間耐えてきた沖縄県民は我慢の限界を超えつつある。辺野古移設反対を訴えた翁長雄志氏の当選は「沖縄はもう我慢できない。基地問題を根本的に解決してほしい」という政府への意思表示であり、沖縄の基地の実情にほとんど関心を示さない全国民に対する異議申し立てでもある。
http://mainichi.jp/shimen/news/20141121ddm004070035000c.html

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身を切る改革  国民との約束どうした(2014/11/21京都新聞)
衆院はきょう解散される。これにより安倍晋三首相が看板に掲げた「女性活躍推進法案」などが廃案となるが、消費税増税に伴う「身を切る改革」と位置付けた議員定数削減も先送りされた。安倍氏が2年前に民主党政権下の党首討論で交わした国民への約束は果たされないまま選挙戦に入る。党首討論で、当時の野田佳彦首相は、国民に負担増を求める以上、国会議員も定数を削減し身を切る必要があるとし、それを約束してくれるなら解散すると迫った。これに安倍氏は「来年(2013年)の通常国会でしっかりやっていくと、この場で約束する」と応じ、総選挙となった。結果、自民党は政権に返り咲いたが、今年4月、消費税率を8%に引き上げただけで、定数削減はいまだに実現していない。約束の不履行と言わざるをえない。この間、与野党は小選挙区の「0増5減」を行ったが、「1票の格差」を抑えるため、最低限の削減と区割り見直しでお茶を濁したに過ぎない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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国連科学委報告書「信頼性低い」 福島事故で専門家(2014/11/20共同通信)
世界保健機関(WHO)の元スタッフで東フィンランド大のキース・ベイバーストック博士が20日、東京の日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第1原発事故の健康への影響について国連科学委員会がまとめた報告書は「信頼性は非常に低い」と批判した。ベイバーストック氏は、チェルノブイリ原発事故後の1991年から2003年まで、WHOで放射線防護プログラムを指揮した。報告書について、公表の時期が遅い上、不確かなデータで被ばく推計値を算出したにすぎず「国際機関としての責務を果たさず、内容は科学的でない」と述べ、手法に問題があるとの考えを示した。
http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014112001001775.html

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太陽の巨大黒点:地球66個分 JAXA、24年ぶり観測(毎日新聞 2014年11月20日)
国立天文台と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、10月下旬に太陽の表面に現れた巨大な黒点の画像を公開した。黒点の大きさは地球66個分あり、この規模で観測されるのは24年ぶり。国立天文台によると、太陽の表面温度が周辺よりも低いと黒くなって観測される。太陽の活動が活発な時期に多く見られる。

http://mainichi.jp/select/news/20141120k0000e040204000c.html

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発信箱:解散権の封印=木戸哲(毎日新聞 2014年11月20日 東京朝刊)

知り合いの裁判官と会った時、衆院解散の話題になった。「皆さん、首相が解散を決めたと報じているけど、憲法のどこにも『首相の権限で衆院を解散できる』とは書かれていないんですよね」。政権延命のための党利党略という批判もある解散に、一人の国民として納得していない様子だった。今回のように、内閣不信任決議案の可決によらない衆院解散は、内閣の助言と承認を受けて天皇が行う「国事行為」の一つとされている。憲法7条の規定に基づくが、実質的な解散決定権が誰にあるのか書かれていない。このため、かつては、この7条解散が有効かどうか論争があった。現行憲法下で2度目の衆院解散があった1952年。議員の一人が7条解散は憲法違反だと主張して裁判を起こし、1審で解散無効の判決を勝ち取った。最後は最高裁が訴えを退け、首相は自由に解散時期を選べるようになった。

ただ、この時に最高裁は、政治性が極めて高い国家行為は裁判所の審査の対象外だという理屈を持ち出し、解散が有効か無効かの判断を示さなかった。首相による恣意(しい)的解散に歯止めをかけるべきだという考えは今でもある。永田町を外から見ていると、解散なんていう制度があるから与党も野党も政局に明け暮れ、議員さんも選挙のことばかり気にするようになるんだと言いたくもなる。 イギリスでは2011年に下院総選挙を原則として5年ごとに行うという法律が成立し、首相の解散権が事実上、封印されたのだという。与党に有利な時期を選んで解散するのは不公平だという考えが背景にあったそうだ。一考に値するのではと伝えると、裁判官も同意してくれた。(社会部)
http://mainichi.jp/shimen/news/20141120ddm005070033000c.html

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(2014衆院選)首相発言、野党が疑問視 17年4月再増税「確実に実施」(2014年11月20日朝日新聞)
12月2日公示・14日投開票となる衆院選で、消費税率を1年半先送りした2017年4月に10%に再引き上げするかをめぐり、野党が追及を強めている。安倍晋三首相は18日の記者会見で「再び延期することはない。はっきりと断言する」と言い切ったが、景気が回復しないまま再増税すれば、さらに悪化しかねないからだ。安倍首相は会見で「景気条項を付すことなく確実に実施する」とも述べ、延期を決める法律改正に合わせ、景気が悪ければ増税をやめられる景気条項を削除する考えを明言した。「財政再建の旗を降ろさない」との姿勢を示す狙いだったとみられる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11464909.html

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「原発直下に活断層」変えず 敦賀2号機、規制委が再検討 原電、迫られる廃炉(2014年11月20日朝日新聞)
 原子力規制委員会の有識者会合は19日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の原子炉建屋直下の断層を改めて「活断層」と認定する報告書案をまとめた。昨年5月に同様の判断をしたが、活断層ではないとする原電の追加調査を踏まえ再評価していた。2号機はこのままでは新規制基準を満たせず、再び廃炉を迫られることになる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11464821.html

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(新ポリティカにっぽん)「今のうち解散」の狙いは?(2014年11月19日朝日新聞)
安倍晋三首相が北京からオーストラリアに飛んで首脳会議を繰り広げているさなか、東京でにわかに解散風が起きた。衆院議員たちは選挙区に帰ってしまって国会議事堂はガランドー。おいおい、衆院解散は確か総理大臣の権限である。その安倍さんが外国旅行中で「私は解散について何も語ったことはない」と言っているのに、なんで解散風が吹くの?不審に思っていたら、帰国翌日の18日、安倍さんは記者会見をして「21日解散」を明言、解散風はホントの解散話になってしまった。なんだよ、解散なんて考えたことないなどと言っておいて、安倍会見はばかに落ち着いて堂々としているじゃないか。GDPの速報値がマイナスに転じているのを克服すべく消費税10%への引き上げを18カ月延期して強い経済を取り戻す、デフレ脱却しなければ財政健全化も夢に終わるなどと口をつくして説明した。でも、それでなぜ解散なのか、そこは腑(ふ)に落ちない。・・・ともかくこの解散風はどこか変だな、と思っていたら、政治記者OBの茶飲み話の会合で「じつは11月が解散のチャンスだとおれが政治家の○○さんに吹き込んだんだ」などという話を耳にした。ははあ、それでわかった、「消費税」はきっかけというだけのことであって、これは安倍さんとメディアがつくった「政局プロ解散」だな、と。

政治記者OBで政治評論家になっている面々は、当然のことながら政治家たちと折に触れ政局談議の機会がある。安倍政権も2年も過ぎれば、さて、安倍さんにとっていつ解散をすれば政権継続ができるかという話題が出るだろう。そんな政局プロの内輪話が政治の表舞台には出ない形で隠微に流布する。機が熟して表に出るのは、こんどの解散風みたいに突然の形になる。そういえば思い出した、渡邉恒雄読売新聞グループ本社会長兼主筆がある席で「いま、解散のチャンスなんじゃないか。これから先、安倍政権もいいことはあまりない。いまなら勝てる。いまのうち解散だよ」と言っていたのを聞いた。・・・で、まだしも安倍さんの人気が下がっていない「いまのうち解散」ならば、自民党の勢力減少を最小限にとどめて、安倍政権は継続することができる。新たに4年間を得ることができる。それで何をやるんだって? 総選挙に勝ってしまえば、消費税引き上げなんてことはどちらでもいい、アベノミクスでもないだろう、安倍さんの目的はいうまでもなく「憲法改正」であり「9条改変」であって、日本を正式に軍隊を持てる国にしたいということである。こんどの選挙は、そのための4年間の任期確保なのではないか。・・・ さて、こんどの解散はやはり「大義なき解散」「いまのうち解散」であって、メディアがあうんの呼吸で解散風をあおった「政局プロ解散」と思われる。野党がばらばらで弱いから、大義がなくとも自民党が勝ってしまうのか、そうはとんやがおろさないのか。消費税10%の先送りがアベノミクスの失敗ということになれば、選挙結果はどう転ぶかわからない。
http://digital.asahi.com/articles/ASGCM46PSGCMUEHF00B.html?iref=articles_cusokir

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東電が漁協に運用目標示す 浄化地下水の海洋放出(2014年11月20日朝日新聞)
東京電力福島第一原発の放射性物質を含む地下水を浄化処理したうえで海に流す計画について、国と東京電力は19日、運用目標を公表した。建屋から離れた井戸の水をそのまま流している地下水バイパスの基準を踏襲し、基準を超えた処理水は海に放出しない。福島県いわき市内であった地元漁協幹部の会合で示した。対象となるのは、建屋周りにある「サブドレン」と呼ばれる井戸からくみあげた水の処理水。運用目標では、処理水1リットルあたりの放射性セシウムは1ベクレル未満、ベータ線を出す放射性物質は同5ベクレル未満、浄化処理で取り除けないトリチウムは同1500ベクレル未満を基準とした。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11464801.html

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(社説)衆院選 身を切る改革 あの約束はどこへ(2014年11月20日朝日新聞)
衆院解散を表明した記者会見で、安倍首相は繰り返した。「国民に信を問う」ならば問われる前に問いたい。2年前の党首討論での約束は、いったい何だったのか。定数削減を2013年の通常国会で必ずやり遂げる、それまでの間は議員歳費を削減する。「身を切る」決断をするなら衆院を解散してもいいと迫る当時の野田首相に、自民党総裁だった安倍氏は答えた。「来年の通常国会において、私たちはすでに、選挙公約において定数の削減と選挙制度の改正を行っていく、こう約束をしています。今この場で、そのことをしっかりとやっていく、約束しますよ」この2日後に衆院は解散され、総選挙では自民党が圧勝、政権に復帰した。ところが約束はいまだに果たされていない。小選挙区を「0増5減」し、最大格差を1・998倍に抑えたが、これはあくまでも緊急避難に過ぎない。最近の試算では最大格差は2倍を超える。選挙制度の抜本改革については、与野党の溝が埋まらず、衆院議長のもとに第三者機関を設置して議論を委ねた。議員定数削減を実現するまでとして12年末から7%削減されていた議員歳費削減は、今年5月、なし崩し的に元に戻った。この間、首相がリーダーシップを発揮したとは言いがたい。重大な約束違反である。・・・ 総選挙には700億円近い経費がかかる。それだけの税金を使って、公平性に疑問符がつく選挙制度の下、多くの人が「なぜいま?」といぶかる選挙を断行する。果たしてそこには党利党略を超えた意義があるのか。「首相が自らに有利な時期を選んで解散するのは当然だ」との声も政界にはあるが、だからといって約束をほごにし、憲法が要請する投票価値の平等を軽んじていいはずはない。「信なくば立たず」。首相は会見でこう述べた。政治に対する有権者の信頼を損なわせているのは誰なのか。首相はまず、自らに問うてみるべきだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11464760.html

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(声)有識者の意見は何だったのか(2014年11月20日朝日新聞)弁護士 鈴木英夫(東京都 51)

安倍晋三首相が、来年10月の消費税率10%への引き上げを1年半先送りすると表明した。18日の記者会見では「有識者のみなさんからご意見を伺い」とのことだったが、意見が役に立ったのか甚だ疑問である。首相が解散を表明した18日に終わった政府の「点検会合」では、有識者45人のうち31人が予定通りの引き上げに賛成する意見を述べた。それならば予定通りに増税し、問題があれば別の施策で補うのが常道だろう。だが、先送りはその前週には固まっていたと報じられている。有識者を官邸に呼んだのは、単なるアリバイ作りのためだったのか。首相は先送りの理由を、再増税で景気が腰折れして税収が増えなければ元も子もないからだという。一般論に過ぎない。現状はリーマン・ショックや東日本大震災に匹敵するような景気を落ち込ませる要因はない。首相も、好循環の流れが生まれようとしていると言っているではないか。来秋に再増税ができない理由はない。広い観点からの意見を求めて45人もの有識者を呼びながら、それを無視するかのような首相の判断には納得がいかない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11464763.html

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火星、インカ・シティの亀裂(Jane J. Lee, National Geographic News November 18, 2014)

火星の南極にある“インカ・シティ”と呼ばれる地域。季節的な氷の層に亀裂が広がり、亀裂から出る塵が風で流された跡が濃い色で見えている。このような亀裂は、氷の下に溜まったガスの抜け道がない場合に生じると考えられる。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014111801

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IUCN、世界の優良自然保護区を認定(Kennedy Warne for National Geographic News November 19, 2014)
自然保護区に関する初のグローバルスタンダードとして「グリーンリスト」が新たに設けられた。50年前、国際自然保護連合(IUCN)は「絶滅の恐れのある生物種リスト」(レッドリスト)の作成を開始した。世界の絶滅の危機に瀕した生物種を保護しようという試みにガイダンスを与え、保護活動を奨励している。レッドリストは、生物種を低危険種(least concern)、危急種(vulnerable)、近絶滅種(critically endangered)などのよく知られたカテゴリーと、すでに取り返しのつかなくなった絶滅種(extinct)に分け、地球の生物多様性を維持する目安を提示している。 ・・・伝統的なアボリジニの土地所有者との協力体制が評価されたオーストラリアの国立公園、保護区内で環境への影響の少ない小規模の牧畜を実践しているケニアの自然保護区、減っていた海の生物の数を回復し、地中海での水中サファリを楽しもうと多くの観光客が訪れるようになったフランスの海洋保護区などが認定された。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141118001

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マグロとウナギ  「日本の食」への警告だ(2014/11/20京都新聞)
日本の食生活のあり方が国際的に問われる事態となった。すしネタなど高級食材として人気の高い太平洋クロマグロが、国際自然保護連合(IUCN)から絶滅危惧種に指定された。日本が最大の漁業国で、他国の漁獲も含め8割超が日本で消費されている。同じく絶滅危惧種に指定されたアメリカウナギも日本目当ての乱獲が減少の原因の一つとされる。絶滅の危機を招いた日本の責任は大きい。厳しい警告と受け止めなければならない。太平洋クロマグロは、3段階にランク分けされた絶滅危惧種のうち3番目の「2類」=「絶滅の危険が増大している種」に指定された。これまでは「絶滅の懸念は少ない」だったが、「アジアでのすしや刺し身の需要によって大量に漁獲され、過去22年間で19〜33%減少した」としている。中国都市部での日本食ブームなどの影響もあるが、日本を念頭に置いた分析であることは間違いない。・・・「外圧」を受けて対応に追われるようでは情けない。持続可能な資源管理の枠組みを構築し、関係国をリードする−それこそが最大消費国・日本の責務ではないか。漁業関係者だけでなく消費者も問われている。国産物はもとより安価な輸入物もどういう経過やルートをたどってきたかを想像し、食生活を見直す機会としたい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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放射性物質含む水漏れ、愛媛 伊方原発2号機(2014/11/18共同通信)

18日午後0時40分ごろ、定期検査中の四国電力伊方原発2号機(愛媛県伊方町)で、管理区域内の配管から微量の放射性物質を含む水が漏れた跡があるのを作業員が見つけた。県によると、外部への漏えいはなく、作業員への汚染はない。漏れた跡は乾燥した状態で、既に漏えいは止まっている。県と四国電力が経緯を調べる。
http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014111801001637.html

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県民や避難者に聞く 「ゲームみたいに」「生活の実態理解せず」(2014/11/19東京新聞)
突如として実施されるようにも見える衆院選を、どう受け止めるのか。十八日、県民、東京電力福島第一原発事故で福島から避難している人の声を聞いた。JR水戸駅に買い物に来た水戸市の主婦木村恵子さん(36)は「家計は苦しいので、消費税増税が先送りになるのはありがたい」としながらも「そのために衆院を解散して選挙をする意味がよく分からない。反対する国民はほとんどいないのに」と首をかしげた。「選挙をやればすごい金額の税金が使われる。税金が足りないと言いながら、無駄遣いするのは理解できません。そのお金を子育て支援とかに使ってほしい」水戸市の二十代の男性会社員は「内閣を改造したら不祥事で辞任する閣僚が相次いだ。政権運営に行き詰まったから解散を決めたようにしか見えない」と批判した。「ゲームみたいに、負けそうになったからリセットボタンを押して再スタートする感じですね。安倍首相の独りよがり」との見方を示した。・・・ つくば市内の松代交流センターでは、福島第一原発事故で福島県内から自主避難している住民の交流会が開かれていた。南相馬市から土浦市内に避難している主婦伊賀和枝さん(38)は「年末の忙しい時期に解散するべきではない」とした上で、「自然や食べ物を守るためにも、原発の再稼働はしてほしくない」と選挙に向けて語った。三春町から石岡市に避難中の自営業渡部友紀さん(41)は「政治資金の問題で時間を取るくらいなら、施策を話し合う時間に充ててほしい。避難者がどういう生活をしているか、国会議員は分かっていない」と国政の現状を批判した。 (成田陽子、松尾博史)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20141119/CK2014111902000145.html

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(プロメテウスの罠)漫画いちえふ:13 「鼻血」答え出ない(2014/11/18朝日新聞)
◇No.1100
「いちえふ」の連載が始まって、竜田一人(49)は東京近郊のアパートに仕事場を構えることができた。約25平方メートルのワンルーム。家賃は5万円ほど。アシスタントなどいないが、担当編集者の篠原健一郎(32)がたびたび訪れ、一緒に構想を練る。ことし9月中旬。しばし沈黙が続いたあと、竜田が口を開いた。「鼻血の話はどうですかね」彼が福島第一原発で働き始めて間もない2012年7月のこと。作業員たちの休憩所で働いていると、仲間の声が聞こえた。「また出してるよ」見ると、休憩所に戻ってくる作業員の放射線量を測る係の男性が鼻血を出していた。「すいません」。男性は恐縮したようすで鼻にティッシュを詰めた。男性が鼻血を出したのはこの日が初めてではなかった。1日に2、3度出すことが1週間くらい続いた。 別の作業員が竜田に言った。「あいつな、『もしかして、放射能のせい?』って本気で心配しとんねん。もしそうなら、同じ場所にいる俺たちも出してるわ」「鼻血が出るほど被曝(ひばく)したら今頃死んでますよね」みんなで笑った――。ことし春。人気漫画「美味しんぼ」の鼻血問題が起こる。主人公の新聞記者らが福島での取材後、鼻血を出すなどのシーンが描かれたところ、風評被害を助長するなどとした抗議や批判が相次いだ。竜田は、この表現に失望した。

福島の人がどう思うか。「不安を払拭(ふっしょく)するためにも描きたいんすよね」。竜田が言った。篠原は悩んだ。「いちえふ」は竜田が見聞きしたものを描く作品だ。竜田たちは実際、鼻血を目撃して笑ったのだろう。だが――。「不安の払拭を目的に描くと『いちえふ』が何か違うものになってしまう気がするんですよ。不安がる気持ちを笑う描写も、作品が傲慢(ごうまん)なものになってしまうように思います」竜田の気持ちもわかる。だが、どんな思いでも、このまま描けば結論ありきになりそうで違和感がある。竜田同様、篠原も低線量被曝で鼻血が出ることはないと考えている。それでも、竜田が目撃した一例だけでは描けないとも感じた。「軽々しくは描けないな」。この話をどう描いたらいいか。2人は結論を出せないでいる。(関根和弘)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460952.html

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(世界発2014)「ノンアル」、王国酔わす 独オクトーバーフェスト、大瓶23万本分(2014/11/18朝日新聞)

酔わなくたって、楽しければいいじゃない。そんな宴会が、ビールの本場ドイツで増えるかもしれない。アルコールを抜いた「ノンアル・ビール」の消費がぐんぐん上昇中だ。数百年の伝統を誇る醸造所も、こぞって開発に乗り出した。9月20日正午、独南部ミュンヘン。巨大ビアだるの前で市長が高らかに宣言すると、会場から歓声が上がった。世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」の開幕だ。巨大テントの中で、老若男女が「マス」と呼ばれる1リットルジョッキを空けていく。演奏に合わせて踊ったり、抱き合ったり。異様な熱気とビールの香りで満たされていく。10月5日までの約2週間で、世界中から630万人が訪れ、約650万リットルを飲み干した。50メートルプールにして約2・6杯分。そんな祭りで、ノンアル・ビールがひそかに人気を集めている。

・・・背景には深刻な「ビール離れ」がある。かつて国民1人当たりの消費が年間150リットル(大瓶で約237本)を誇ったが、70年代をピークに下り坂に。キリンビールの調査では、12年は106・1リットルで、1位のチェコ(148・6リットル)や2位のオーストリア(107・8リットル)に及ばなかった。・・・ 「移民大国」ドイツでは、トルコなどのイスラム系移民が人口の約5%を占める。イスラム教の教えに沿った食材を置く「ハラル専門店」が急増。国内4千店を超え、約300万人のトルコ系住民が年間約176億ユーロ(約2兆4千億円)を消費するとの試算もある。巨大市場は独ビール業界にも魅力的だが、多くのハラル店でノンアル・ビールは売っていない。ドイツを拠点とするトルコ系調査会社「エスノIQ」のエングン・エルゲン代表(41)は「複数の醸造所からハラル市場への進出を相談されたが、厚い壁に阻まれている」と話す。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460995.html

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最古の教会、穴開き壁に血 シリア、焦土化したキリスト教の街(2014/11/18朝日新聞)
シリア内戦で8カ月近く激戦が続いたダマスカス郊外のキリスト教徒の街マアルーラを、記者が歩いた。イエス・キリストが話したというアラム語を今も住民が話す街は無数の砲撃にさらされ、歴史的建造物の教会は激しく損壊していた。・・・入り口にある石造りの門は土台付近に爆破による穴が開き、がれきが散乱していた。2013年9月3日、ここで反体制派戦闘員が自爆攻撃を仕掛け、政権軍兵士37人が死亡。長く続く戦闘の口火となった。・・・山頂付近にある聖サルキス修道院は、4世紀に建てられた世界最古の教会施設の一つと言われる。屋根のドームには穴が開き、内部の壁に血の跡があった。修道院の近くのホテルは崩壊していた。マアルーラは2011年に内戦が始まる前まで毎年約100万人が訪れる観光名所だった。今年4月に反体制派は退却し、戦闘は終わった。犠牲者は政権軍170人、住民6人、反体制派は不明だ。住民8人が今も拉致されたまま行方不明という。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460973.html

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(声)語りつぐ戦争 人間の狙い撃ちから逃げのびた(2014/11/18朝日新聞)無職 井上俊雄(神奈川県 84)

45年4月15日、空襲警報発令。周辺が騒がしい。いつもの爆撃音や空襲とは様子が違う。B29と高射砲の音だ。ドカーン。ザーッ。ボン、ボン。当時住んでいた川崎市内の自宅に近い、畳1枚ほどの狭い防空壕(ごう)に逃げ込んだ。焼夷(しょうい)弾の落ちてくるザーという音も、空気が押しつぶされるようなキューッという圧迫音に変わった。400メートルほど離れた東京芝浦電気の工場が燃え、火が近づいて来た。反対方向に逃げ始めたら、行く手の方向でも火の手が上がり、逃げ場がない。「同じ死ぬなら家の近くで」と引き返した。すぐ真上でB29の爆音と焼夷弾が落下する音がした。家族8人、そろって地に伏して目と鼻をふさぐ。機銃掃射の音もしている。人間の狙い撃ちである。首をもたげると、家の方向が燃えていた。国道は倒れた人で埋め尽くされ、足の踏み場もなかった。15歳の私と同年代の少女の乳房から、真っ赤な血がドクドクと噴き出していた。半死半生の彼女をまたいで通るしかなかった。他の死体は踏まないように道路を横切った。それから1週間、近くの国民学校の校庭で死体を焼く臭いが周囲に漂った。私は焼け残った自作の防空壕で、お櫃(ひつ)に残ったわずかな赤飯と水だけで過ごした。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460922.html

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(声)語りつぐ戦争 「陸の特攻」に備えて人間爆弾に(2014/11/18朝日新聞)無職 寺本優(福岡県 89)

1945(昭和20)年4月、鹿児島県の「護南22403部隊」に配属されました。薩摩半島南西部の吹上浜に米軍が上陸するという想定のもと、壕(ごう)を掘る毎日でした。当時20歳でした。砲撃や銃撃から身を守るための塹壕(ざんごう)でなく、攻めるための壕です。敵の戦車が上陸後に通りそうな場所に向かって、山や崖から掘り進みます。のぞき穴から戦車を確認したら壕を飛び出して、爆弾を抱いて体当たりを敢行し、爆破する作戦でした。そのために、重みのある松の根っこで作った模擬爆弾を抱いて、木造の模型戦車に体当たりする訓練もしました。まさに陸の特攻です。明日にも上陸かという緊迫感の中でしたが、逃亡兵も出ず、士気は旺盛でした。汗と泥にまみれる兵にとって、風呂は欠かせません。主に農家の風呂を借り、自分たちで沸かしました。入り終わった頃、家の人から「お茶が入りました」と声をかけられ、喜んで飲むと、中は芋焼酎です。「少しぐらいはいいか」と一杯ずついただきました。米軍は上陸せず、助かりました。ただ、私たちの命と青春をかけた時間は尊かったと涙とともに思い出します。今は、人間爆弾も戦争も二度とごめんです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460921.html?ref=pcviewpage

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(社説)宇宙基本計画 安保色が強すぎる(2014/11/18朝日新聞)

日本は宇宙政策の軸を安全保障に移したのだろうか。新たな宇宙基本計画の素案にはそんな疑問がぬぐえない。21日までのパブリックコメントのために内閣府が公表した素案には「安全保障」という言葉が頻出する。防衛白書と見まがうばかりである。「我が国の安全保障上の宇宙の重要性が著しく増大している」「宇宙システムの利用なしには、現代の安全保障は成り立たなくなってきて……」といった具合だ。安倍首相は9月に、政権の安全保障政策を、年末をめどに新しい宇宙基本計画に十分反映させるよう指示した。昨年1月にまとめた現行計画の期間は5年間。それを途中で打ち切り、2カ月の議論で安保重視に傾斜させるのは、あまりにも性急すぎる。・・・ すでに防衛省は、自衛隊に宇宙監視の専門部隊をつくる方向で動き始めた。宇宙航空研究開発機構(JAXA〈ジャクサ〉)の監視業務を自衛隊に移す計画である。安保への流れに加え、秘密保持が強調されれば、宇宙に関する情報の透明性が失われる恐れがある。また、日本版の全地球測位システム(GPS)に必要な「準天頂衛星」7機体制の確立や早期警戒衛星の検討などは将来の大幅な予算増につながり財政を圧迫しかねない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460920.html?ref=pcviewpage

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(声)語りつぐ戦争 母が怒った国防の竹やり訓練(2014/11/18朝日新聞)主婦 長笠原典子(三重県 81)

母は戦時中、かまどの火をたきながら、連日のように言っていました。「こんな戦争、勝ち目はない。日本は全滅してしまう。早くやめないと、早くやめないと」小学生の私たちは学校で軍国主義教育を受けていた影響もあり、母の言葉は「うるさい」としか思いませんでした。そんな母を見て、父も「外に聞こえたら特高警察に連れ去られてしまうぞ。黙りなさい」と諭していました。そんなある日、婦人会で「国防訓練」と称して、竹やり訓練をするよう、お上(かみ)から召集されました。急ごしらえのワラ人形に向かって、竹やりで「エイッ」と突き刺す訓練です。母は婦人会長だったので、嫌でも訓練に参加しなければなりません。帰宅すると、母は「こんなバカなことをやって。米兵が機関銃で撃ってきたらたちまち死んでしまう。何の役にも立たないことを、なぜやらなければいけないの」と怒っていました。母の言うことはもっともだと、子どもながらに思ったことを覚えています。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460924.html?ref=pcviewpage

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(声)語りつぐ戦争 忘れられない母の「いがった」(2014/11/18朝日新聞)主婦 関口佳子(神奈川県 77)

日本が戦争に負けたのは、故郷の宮城県に住んでいた8歳のときだった。2人の姉は「アメリカに負けて口惜しい」と泣いた。でも、当時37歳だった母だけは違っていた。母には3人の弟がいたが、職業軍人だった弟が戦死していたのだ。「これ以上、弟の命をとられてたまるか。戦争が終わりさえすればいい」と言った。母は、ずっと我慢してきた思いをはき出すように続けた。「誰が、戦争をしてくれって頼んだんだ。政治家や軍の幹部たちは安全な所にいて、国民に血を流させて、餓死させて、日本中をめちゃくちゃにして」「今日からB29も飛んで来ねえど。田んぼで安心して仕事ができるど。電気をつけて、みんなの顔を見ながら、晩飯食えるど。どうせ負けるって分かってたんだから、もっと早く降参していたら、原爆だって落とされないで済んだんだ。いがった、いがった。戦争が終わって」 母は80歳で亡くなった。私はいま、当時の母の気持ちがよく理解できる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11460925.html?ref=pcviewpage

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一票の格差、置き去り 違憲状態、総選挙なら一斉提訴へ 弁護士グループ(2014/11/18朝日新聞)

衆議院が近く解散される見通しのなか、「一票の格差」の是正を求めてきた弁護士グループが17日、解散に疑問を示す会見を開いた。最高裁が違憲状態とした選挙制度は抜本的な改革が進んでいないからだ。「不公平な選挙で国民の信は問えない」と一斉提訴の準備に入った。一票が軽い有権者からも不満が漏れている。「今回も最高裁が『問題は解決されていない』と指摘した制度のもとで行われる」「解散の前にやるべきことがあるのではないか」17日、衆院選や参院選の「一票の格差」をめぐる訴訟に取り組む升永英俊弁護士らが記者会見を開き、来月に見込まれる衆院選について、正当性がないと訴えた。解散・総選挙になれば、投開票日の翌日に、選挙無効を求める訴訟を全国の高裁と支部に一斉に起こす方針も明言した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11461072.html

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牧太郎の大きな声では言えないが…:日本は霧の中にいる(毎日新聞 2014年11月17日 東京夕刊)

春から夏。水温がまだ低く、海が、陸地の高気圧から吹き出す“暖かい空気”を急速に冷やす。空気中の水蒸気は霧になる。この海霧を、北海道・釧路などでは「じり」と呼ぶ。「霧と霧雨の中間」である。日本は、今「霧の中」にいる。アベノミクスを信じなさい!と言われても、霧の向こうが見えない。かじ取りの一人、黒田東彦・日銀総裁は(世界中が金融緩和を取りやめようとしている中)「長期国債買い入れ額を年間30兆円増額して、80兆円にする!」と威勢良く発表した。日銀が定期的に示す今年度の実質経済成長率の見通しは、1月1・4%、4月1・1%、7月1・0%、10月0・5%と下がり続けている。このまま行けば0%になるかもしれない。そこで「黒田船長」は追加の金融緩和の奇策に打って出た。確かに株価は上がった。しかし、更なる円安不況で、生活に苦しむ人も多い。この期に“見せかけの好景気”を演出するなんて……「狂気の船出」ではあるまいか?過去、何人かの日銀総裁が(結果的ではあるが)政策を誤った。しかし、誰も責任を取らなかった。今回は?船長が沈没寸前の“ニッポン丸”から一番先に脱出するような不安を感じるのだが……。気がつけば、季節は晩秋から冬。晴れた日、地面が冷え、盆地霧、谷霧(放射霧)がやって来る。(客員編集委員)
http://mainichi.jp/shimen/news/20141117dde012070005000c.html

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米国のネット支配に対抗できるか?(独断時評/熊谷徹/ドイツニュースダイジェスト)

私は24年前からミュンヘンに住み、日本とドイツ社会の両方を眺めているが、時折、両国の国民の反応に大きな違いが表れることに気付く。米諜報機関・国家安全保障局(NSA)の元職員エドワード・スノーデン氏が2013年に暴露した、同局による電子盗聴問題もその1つだ。

日本よりも強いドイツの関心

スノーデン事件は、間違いなく諜報の歴史に残る出来事だ。米国のグローバルなスパイ活動が、元職員によって詳細に明らかにされたのは初めてのことだからである。日本では一部の新聞が報道したり、スノーデンを最初にインタビューした記者の本が翻訳・刊行されたりしているが、政界や経済界を巻き込んでの大議論にはなっていない。どちらかといえば、国民の大半は無関心である。これに対してドイツでは、NSA問題が政界、経済界、言論界に大きな議論を巻き起こしている。その理由の1つは、NSAがメルケル首相(キリスト教民主同盟=CDU)の携帯電話を盗聴していたことが、報道機関によって暴露されたことだ。米国政府も過去に傍受を行ったことを否定しなかった。・・・ドイツでは、20世紀前半にナチスが市民権や表現の自由を抑圧し、密告者を使って国内にも諜報網を張り巡らせていた。密かに英国放送協会(BBC)の海外向けラジオ放送などを聞いていた国民は密告され、刑事訴追された。また東ドイツでは、社会主義政権の国家保安省(シュタージ)が何万人もの密告者を動員して、政府に対して批判的な意見を持つ国民を監視していた。こうした苦い経験から、ドイツ人は今日でも、個人情報が諜報機関などにキャッチされ、それが蓄積されるということに敏感なのである。・・・先日、惜しくも死去したフランクフルター・アルゲマイネ紙(FAZ)の共同発行人フランク・シルマッハー氏は、「産業界と諜報機関の協力による、個人の自由の制限」に強い懸念を抱き、1年前からFAZの文化面で政治家、企業家、学者に寄稿を求め、個人データ収集問題について議論を行わせていた。こうした世論の影響を受けて、欧州裁判所は今年5月にグーグルに対し、市民が申請した場合には機微な個人情報を削除することを命じた。グーグルが裁判所から情報の一部を取り除くよう命令され、実行するのは初めてのことである。「ネットの世界にも法治主義を通用させるべきだ」という司法界の強力なメッセージであり、大きく評価したい。アジア諸国の政府や言論界は、この問題についてあまりにも無関心だ。米国のインターネット支配に唯一対抗できる勢力があるとすれば、それは欧州である。今後の議論の行方に注目していきたい。
http://www.newsdigest.de/newsde/column/dokudan/6316-986.html

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