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<POINT NEWS56>2014/09/28・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku56sankaku
2014/09/28sankaku10/07

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

派遣労働見直し 雇用の劣化許されない(2014/10/07東京新聞)
政府は労働者派遣法改正案を今国会に再提出した。派遣労働の規制が緩和されれば、雇用が不安定で低賃金の非正規労働者をさらに増やしかねない。雇用の劣化につながる見直しは許されない。同法案が成立すれば、企業にとって使い勝手のいい派遣労働が増え、正社員を非正規社員に置き換える流れに拍車がかかると懸念される。「基本は正規雇用。派遣は例外」という法制定以来の理念を覆すものだ。
現行では、正社員から派遣社員への置き換えを防ぐ目的で、派遣期間に上限を設けている。通訳や秘書など「専門二十六業務」をのぞき、企業が派遣社員を使える期間は三年が上限となっている。ところが、改正案が成立すると、企業が三年ごとに働き手を変えればどんな仕事でも、ずっと派遣労働者に任せられるようになる。上限より長く派遣社員を使う場合は、派遣先企業の労組から意見を聞くことなどを盛り込んでいるが、歯止めになるだろうか。・・・派遣労働者の既婚率は低いという調査もある。若者の雇用環境は悪化しており、不安定かつ低賃金の派遣労働が増えることは日本の将来にとっても問題だ。
 安倍首相が掲げる「世界で一番企業が活躍しやすい国」を実現するために、労働者の生活を犠牲にするのなら、改正とは言わない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014100702000154.html

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ドイツ語圏メディアは朝日新聞誤報問題をどう伝えたか(じゅん2014/10/05みどりの1kWh)
日本軍の「慰安婦」問題や福島原発事故の「吉田調書」をめぐる朝日新聞の誤報問題に関連して、日本では安倍首相をはじめとする政治家や他のメディアの朝日新聞へのバッシングが凄まじい。安倍首相は、ニッポン放送のラジオ番組に出演し、「慰安婦問題の誤報によって多くの人が苦しみ、国際社会で日本の名誉が傷つけられたことは事実と言っていいと思う」などと、あたかも朝日新聞の誤報によって「慰安婦」問題がつくられたかのような発言をして朝日新聞を批判した。以来日本社会での朝日新聞たたきはエスカレートしている。ドイツの新聞は、こうした日本の最近の異様な事態についてどのように伝えたか。・・・日本では婉曲に「慰安婦」と呼ばれる女性たちは、自由意志で売春をし、たくさん稼いでいたとも主張している。これが事実に反していることは、韓国側の資料や犠牲者の記録で明らかに証明されている。売春を強要された少女たちは、まだほんの子どもだった。にもかかわらず、安倍首相は朝日新聞が間違って引用した証言を訂正することによって、性奴隷の歴史そのものを世界から消すことができると期待しているようだ。韓国の女性に限らず、中国人、フィリピン人、インドネシア人などの20万人から30万人にも及ぶと見られる女性たちの性奴隷化が、あたかも朝日新聞の作り出した物語であるかのように、いまや多くの日本人が朝日新聞を非難している。・・・自由民主党の政治家たちは福島の大悲劇の責任が当時の菅直人首相(民主党)にあるかのように非難し、日本国民の多数が彼らの主張を信じ、東電のだらしなさを何十年にもわたって見逃してきたのが安倍首相の属する自由民主党であることを忘れてしまったかのようである。野党を無力化した自由民主党は、今度はその矛先を朝日新聞に向けたのである。安倍首相はこれまでもメディアに対する政治的な干渉を続けてきた。日本でのもっとも重要な批判的新聞の信用を失わせたことによって、安倍首相は恥ずべき慰安婦問題に関する修正主義的な立場を、これまで以上に強めることができるようになるだろう。
http://midori1kwh.de/2014/10/05/6096

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原発事故3年、変化するドイツ人の日本観(じゅん2014/04/20みどりの1kWh)
日本大震災から3年を迎えた今年3月11日、ドイツのメディアは特に福島原発事故後の日本の現状について大きく取り上げた。なかでも私の心に突き刺さったのは、ケルンに本拠を置くラジオ局、ドイチュラントフンクの解説だった。 全国を聴取エリアとするドイツで唯一の同局は、報道を中心とするレベルの高い番組で知られ、ラジオはこの局しか聞かないという人もかなり多 い。日が経つにつれてこの局の3月11日の解説がさらに重みを増して私の胸に迫ってくるようになった。・・・環太平洋火山帯に属する国である日本では、地震、津波、火山の噴火はしばしば起こる。そうした国で海岸沿いに原子力発電所をつくること自体、驚くべきリスクを冒すことを意味する。さらにこの原発では、津波を防ぐための措置も不十分だったといい、不注意のそしりを免れない。 しかも、この危険な原発を稼働させる東電は、法律で義務づけられている原子炉整備・保守の条件すら守っていなかったという。これは許すことのできない無責任さだと言わざるを得ない」。

同記者の解説には次のような説明が続く。「このことは日本の民主主義の大きな影の面、つまり、政治と経済、メディアと産業界の利益が密接に絡み合っていることから説明できる。この透明性のない利権の結託は、日本では“原子力ムラ”と呼ばれている。 このムラには、フクシマの被災者の東電や国に対する訴えを却下する検事たちも住んでいるようだ。そしてその村長は首相であることがますますはっきりしてきた。福島原発事故の人間的悲劇にも心動かされず、原子力業界と密接に結びついた安倍晋三は、原発輸出商人として世界を旅する。彼のメッセージは洗剤の広告のようにシンプルだ。『フクシマはコントロールされている』という彼の発言も『日本の原発は世界一安全だ』というグロテスクな主張も、ともにプロパガンダのための嘘である。彼はまた、日本の戦争責任に疑問を投げかけ、この問題で近隣諸国や同盟国と悶着を起こしているのと同一人物である」。・・・私は「日本人の大多数、特に原発事故の被害にあった人たちや女性たちは脱原発を心から願っているのだが、そういう国民の声が原発推進派の政府や経済最優先の産業界の方針に影響を与えることができないのだ」などと説明を試みたが、彼らを納得させるような説明はできなかった。結局「日本の民主主義は機能していない」という印象を持たれてしまったようだ。政府が国民の大多数の意志を無視して重要な決定をしてしまう時、主権者であるはずの国民はどうしたらそれを阻止できるのか、一応民主主義国であると考えられてきた日本でも有効で強力な手段がないことに今さらのように気付かされる。

http://midori1kwh.de/2014/04/20/5344

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(終わりと始まり)地下の水銀、地上の放射能 「繁栄」に巨大なコスト 池澤夏樹(2014/10/07朝日新聞)
九州の西にある不知火(しらぬい)海(八代海)を一周してみようと思った。地図で見てもあんな不思議な形の海はない。面積は東京湾とほぼ同じで形も似ているが、開口部が極端に少ない。何カ所かある海峡はとても狭くてどこも橋が架けられるほど。南端の牛深と蔵之元の間だけはフェリーだが、このあたりだって最短距離ならば橋でつなげそうだ。うまく閉じられた海なのだ。秋の初めに時間を作って旅行に出て、渚(なぎさ)に立った。外海のうねりが入ってこないからか海面がなんとも穏やかで、見ていてほーとため息が出た。・・・ 水俣湾は不知火海の一部で、かつてチッソはここに「七十トンないし百五十トン、またはそれ以上ともいわれ」る水銀を放出した(なんといいかげんな数字か)。約二十年後に水銀を含むヘドロは湾の底から回収され、「十四年の期間と四百八十五億円をかけて」護岸の内部に埋められた。今そこは五十八ヘクタールの「エコパーク水俣」になってスポーツ施設などが造られている。

水俣市立水俣病資料館の展示はこの事業を誇らしげに伝える。「やりとげたのは仕事だったからだ。それは技術者の良心だ」などと、まるで「プロジェクトX」のよう。技術者レベルではそうかもしれない。しかしこれが本当に最善の策だったのだろうか? 今も薄い土の被覆の下に百五十一万立方メートルの有機水銀を含有するヘドロがある。海との距離は百メートルと少し。南九州は活火山の巣だ。水俣から百キロ以内に、雲仙普賢岳、阿蘇山、霧島の新燃岳、桜島、と元気な火山が林立している。火山と地震と津波が予測不能なのはこの数年で我々が痛苦と共に知ったところだ。御嶽山の噴火はいきなりだったし、漏れるという言葉はフクシマでさんざ聞いている。

有機水銀は合成化学工業の産物であり、作ったのと同じ技術で無毒な金属水銀に還元できる。毒物のまま形ばかり埋めておく理由はない。専用のプラントを現地に造ればいいだけの話。・・・先日、長らく水俣病に関わってきた人から聞いた話では、有機水銀の分解プラントを設計して試作までした技術者がいたが、彼のプランは一顧だにされなかったという。有機水銀はその気になれば分解できるからまだ始末がいい。

この九月一日、福島県は原発事故で生じた放射能を帯びた汚染土の中間貯蔵施設の建設を受け入れると決めた。県内の汚染土を大熊町と双葉町に集めてしばらくの間そこに貯蔵する。「しばらくの間」とは「最長三十年」。県内の他の自治体は早く運び出してほしいと思っているし、二つの町には汚染で住めない土地が広がっている。そこに二千二百万立方メートルの汚れた土が搬入される。十トンダンプ二千台で運び続けて三年かかるほどの量だという。受け入れる方だって辛(つら)いだろう。水銀と違って放射能は化学的に始末できない。どうやっても消去は不可能、人体に有害な放射線をいつまでも出し続ける。福島第一原子力発電所に隣接する港湾では、海底にたまった放射性の「浮泥」が外洋に流出するのを防ぐために上からセメントで覆う工事が始まるという。陸地と海底の違いはあるが、手法は水俣とよく似ている。・・・この工事を進める東電は「将来、海底の土を回収するかどうかは決まっていない」と言っているそうだ。近く再稼働がとりざたされている九州電力川内原子力発電所は桜島から五十キロのところにある。政府は「桜島の破局的噴火は九万年ごとだが、前回は三万年前なのでまだ大丈夫」と言っているが、これは火山学の学界では通用しない粗雑な論らしい。リスクをコストと読み替えれば、今のようなやりかたで「繁栄」を維持するコストは我々に知らされているよりもずっと大きい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11390972.html?iref=comtop_fbox_d1_02

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(天声人語)「負けるな!」の会(2014/10/07朝日新聞)
札幌市で長い歴史を誇る北星(ほくせい)学園大学は、キリスト教に基づく人格教育を掲げる。養成しようとするのは、「異質なものを重んじ、内外のあらゆる人を隣人と見る開かれた人間」だ。基本理念に記されている▼他者への寛容と自由な交わりは、社会の風通しのよさを保つために欠かせない条件だろう。学園はまた、戦後50年の節目の1995年に「平和宣言」を出した。「あらためて平和をつくり出すことの大切さと、人権を尊ぶ教育の重要さを思います」とうたっている▼この大学を応援する会が、きのう発足した。「負けるな北星!の会」という。作家の池澤夏樹さんや森村誠一さん、政治学者の山口二郎さん、思想家の内田樹(たつる)さんらが呼びかけた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11389348.html

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(声)平和への思い、団塊世代が継承(2014/10/07朝日新聞)無職 百瀬隆(長野県 66)
昭和22(1947)年に生まれた「団塊の世代」です。子どもの頃は、そこかしこに戦争の傷痕がありました。わが家には父が戦地で使用した雑嚢(ざつのう)や水筒、ゲートルがあり、親類の何軒かの家には、兵隊姿の遺影がありました。祭りや縁日で、白装束の傷痍(しょうい)軍人の姿を見ないときはありませんでした。貧しい少年時代を送りました。油紙に包んだ蚕のさなぎをおやつ代わりに食べ、給食ではユニセフ(国連児童基金)の援助による脱脂粉乳を飲みました。ノミやシラミにたかられ、おなかの回虫を駆除するために、苦い海人草を飲まされました。野球のボールは、ぼろ布を糸で巻いたもの、海水パンツは急所を隠しただけの三角形の「もっこ」でした。団塊の世代の私たちは貧しかったけれども、戦争に巻き込まれる心配はせずにすみました。平和の時代を享受して育ちました。戦争の時代を生き抜いた団塊の世代の親たちの多くが、鬼籍に入りました。戦争体験者の世代が大切にしてきた「平和への思い」を、今度は私たち団塊の世代が受け継いでいかなければならないと、強く感じています。子どもや孫のために。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11389270.html

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(声)真剣に憲法と向き合いたい(2014/10/07朝日新聞)小学生 岡本瞳(福岡県 12)
「十代のきみたちへ――ぜひ読んでほしい憲法の本」を読みました。医師の日野原重明先生が書かれた本です。この本を読むまで、日本国憲法が戦後からずっと日本人を戦争から守ってきたということを知りませんでした。憲法が戦争への深い反省と世界平和への祈りや決意を表していることにも気がつきました。現在、この憲法を改正しようとする動きがあるそうです。もし改正されてしまったら、集団的自衛権を行使しやすくなり、日本は戦争への道を歩むことになるのかもしれません。このようなことを仕方がないで済ませてよいのでしょうか。憲法を変えてよいのでしょうか。過去にあったように、偉い人たちの判断で日本が戦争に近づいてしまうのではないか。十代に限らず、様々な年代の人にこの本を読んでもらいたいです。大勢の方に真剣に憲法と向き合ってほしいです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11389271.html

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(数字の話)要介護・要支援は595万人(2014/10/07朝日新聞)
 厚生労働省の介護保険事業状況報告によると、要介護・要支援の認定を受けた人は約595万人(7月末現在)。介護保険が始まった2000年当時に比べて2・7倍に増えている。男性が約183万人、女性が約412万人だ。認定は介護サービスの必要度を判断するもの。要支援が2段階、要介護が5段階ある。要支援は家事や日常生活に支援が必要な状態。要介護は入浴、排泄(はいせつ)、食事などに介護が必要な状態で、最も必要度が高い人が要介護5だ。要介護度が高いほど介護保険でより多くのサービスを受けられるようになる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11389285.html

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「エボラ孤児」3700人、恐怖で引き取り手なく(2014/10/06CNN)
(CNN) 国連児童基金(ユニセフ)は6日までに、エボラ出血熱が流行している西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で、親を1人もしくは両方失った子どもが約3700人に上ることを明らかにした。これまでは親を亡くした子どもは親類に引き取られるのが普通だったが、「エボラに対する恐怖の方が、家族の絆より強くなっている」(ユニセフのマヌエル・フォンテーン地域局長)という。感染者は今も急増を続けており、親を失った子どもの数は今月中にも倍増する恐れがある。こうした子どもたちは偏見にさらされることも多く、ユニセフは心療医の研修などにも力を入れて、心のケアを受けさせたい意向だ。
http://www.cnn.co.jp/world/35054754.html

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世界で4番目に広かった湖「アラル海」、ほぼ消滅(2014.10.01 Wed posted at 12:36 JST)
CNN) かつて世界で4番目に大きな湖だった「アラル海」が過去14年で縮小を続け、有害な砂をまき散らす広大な砂漠と化している。米航空宇宙局(NASA)はこのほど、湖の縮小規模を示す画像を公開した。アラル海は中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境をまたぐ地域にあり、現在は元の湖の中心だった部分が「南アラル海」と呼ばれている。縮小は今年に入ってピークに達し、南アラル海の東側の部分が完全に干上がった。
http://www.cnn.co.jp/special/science/35054524.html

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伝えるヒロシマ 原爆を描く <5> 暗闇の病棟 看護生徒 「戦場」を見た(2014/10/06ヒロシマメディアセンター)
原爆の爆風でゆがんだ窓枠が、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)の南側にある。新病棟の建設に伴い正門脇から昨年6月に移設された。傷痕を今に伝える被爆モニュメントを見て、渡部芳枝さん(86)=中区広瀬北町=は「こんなものではなかった」ともどかしそうに話した。 ・・・渡部さんは「あの日を人前で語る資格はない」と思っていた。直後からの原爆医療の拠点となった旧本館が93年に取り壊され、3階北西面の窓枠がモニュメントになったのは時代の流れと受け止めた。だが、74歳の年に「原爆の絵」の募集を知り、「この目で見た戦争だけは伝え残したい」思いに駆られる。

夜はろうそくで見回った看護の光景に加え、寄宿舎での下敷き、詰め掛けた人々を、孫のクレヨンで3点表した。「戦争は鬼のすることだと思いました」などと裏に書き添えた。今も「10分の1も表せなかった」と嘆くが、一緒に暮らす長女の安仁屋美和子さん(65)は絵を見てこう感じたという。「母の話は子どものころから聞いていたつもりでしたが、私の想像を超えていました」渡部さんは「平和を守ると説く政治家の言葉は上っ面をなでているようで、戦争のむごさを本当に分かっているのでしょうか」としきりに問い掛けてきた。孫4人の祖母でもある。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=36686

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週のはじめに考える 「オバマの戦争」の危うさ(2014/10/05東京新聞)
「ブッシュの戦争」の幕引きを掲げ就任したオバマ米大統領が、自ら新たな戦端を開きました。敵の正体も勝利の形も見えない危うさに満ちています。新たな戦争だけは避けたい−。歴史的評価が気になり始めるという政権二期目、オバマ大統領の胸中をめぐっていたのは、こんな思いかもしれません。・・・武力行使だけでは事態の根本的解決にはならないことは、「ブッシュの戦争」が示しています。今回は違うというのであれば、軍事力一辺倒とは一線を画すこうした知恵をこそ語るべきでしょう。このところ精彩を欠くその演説力ですが、就任時「イスラム対話」や「ソフトパワー」を掲げたオバマ大統領です。不条理なテロの脅威を共有する国際社会は、なお耳を傾けるでしょう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014100502000145.html

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原発、予知頼みの火山対策 「予測は限界」専門家が警鐘(2014/10/05朝日新聞)
御嶽山の噴火は、原発の火山対策にも改めて課題を突きつけている。火砕流や火山灰の影響が懸念される場所にも原発があるが、これまで詳しく審査されてこなかった。今回の噴火と原発で想定する噴火では規模や仕組みが異なるものの、予知や対策の難しさは共通する。・・・ 日本で巨大噴火が起こるのは1万年に1回程度だが、原発は頻度が小さい現象もリスクに応じた対策をとる必要がある。原発の設計では高温の火砕流は想定しておらず、手がつけられなくなるおそれがある。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11386580.html

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(プロメテウスの罠)妻よ:10 「カネか」心ない言葉(2014/10/05朝日新聞)
福島第一原発の事故で、川俣町山木屋の自宅から避難を強いられ、うつ病を発症した渡辺はま子(当時58)。彼女が自宅に一時帰宅中、自死したのは2011年7月だった。

「忘れてはならない悲劇」

孫の樹里(15)は13年10月、こう題したスピーチで、大好きだったおばあちゃんのことを取り上げ、学校の弁論大会で優秀賞を受ける。「3・11の悲劇を無駄にしないためにも、私たち一人ひとりが、自分の身を守る対策を、改めて見直さなくてはならないのです」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11386579.html

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北陸ひと模様:TERRAねっと福井代表・佐々本尚さん/福井(毎日新聞 2014年10月05日 地方版)

 ◇被災地の思い、受け止める−−佐々本尚(ささもと・ひさし)さん(40)

鯖江市の真宗大谷派専光寺で住職を務める。東日本大震災を機に、2011年秋、曹洞宗や日蓮宗、時宗など県内のさまざまな宗派の住職約10人で、宗派を越えた仏教者のグループ「TERRA(テラ)ねっと福井」を作り、毎年、震災犠牲者の追悼式や被災地支援を行っている。グループ名はラテン語で「大地」を意味する「テラ」と、「寺」を掛け合わせた。・・・ 印象に残る出来事があった。福島県二本松市で放射性物質の除染に関わった時。ある一軒家の庭で、子どもが遊べるようにきれいに手入れされた芝生を重機ではいでいると、1階の小さな窓に幼い子が見慣れない重機を見てはしゃぐのが見えた。「いたたまれなくなりました」。無邪気な姿が、原発事故の罪深さをより鮮明にさせた。
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20141005ddlk18040194000c.html

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誰か東北を思はざる:ささやかな日常、戻る日は(毎日新聞 2014年10月04日 大阪夕刊)

「お父ちゃんが働いている姿って、いいわよね」。佐藤美由紀さん(49)が笑った。「震災前は日常だったことが、こんなにうれしいなんて、変ね」東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県楢葉町。来春の住民帰還開始を目指す国と町が7月末、「復興の象徴」として町の中心部にプレハブ造りの仮設商店街を建てた。佐藤さんは入居する3店の一つ「武ちゃん食堂」のおかみだ。

JR常磐線竜田駅前で30年前から営む武ちゃん食堂は、夫で料理人の茂樹さん(51)と二人三脚で育てた老舗だ。ここから我が子2人も社会に送り出した。喜びも苦しみも詰まった場所だが、原発事故から3年半が過ぎ、小動物被害で荒廃してしまった。2人はいわき市の仮設住宅で避難生活を送りながら、県内外で新店舗を探した。しかし「古里でやり直したい」との思いを捨てきれず、わらをもつかむ思いで仮設商店街への入居を決めた。・・・「町の復興」は国が敷いたスケジュールで進む。でも「個人の復興」は見えない。寡黙な茂樹さんと、笑顔が持ち味の美由紀さんの「日常」が戻る日は遠い。【福島支局いわき通信部・栗田慎一】

http://mainichi.jp/area/news/20141004ddf012040015000c.html

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逃げられない:JCO15年・災害弱者の今/4 原発過酷事故、避難できぬ 人知超える自然の力/茨城(毎日新聞 2014年10月04日 地方版)

 ◇前東海村長、村上達也さん(71)

核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故発生時、東海村長として、国や県の判断を待たずに住民避難を決断した。

当事者であるJCO職員がすでに避難しており、避難対象が約150人だったことから、村単独で避難誘導できると判断した。国と県に問い合わせたところ、県は「屋内退避で十分だ」という返答。国は混乱していて連絡が取れなかった。国は「原子力は安全」という考え方が前提だったから、事故時の準備を何もしていなかったのだろう。・・・東京電力福島第1原発事故の避難実態を見て、30キロ圏内に約100万人が住んでいる県内で避難計画を立てること自体に疑問を感じる。臨界事故は範囲が限定的だったので避難できたが、原発の過酷事故は次元が違い、現実的に避難できない。自治体は住民を守るため、「原発は動かすな」と言うべきだ。避難計画作りに汗水垂らすのは、時間と労力、金の無駄遣いだ。
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20141004ddlk08040019000c.html

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憂楽帳:諫早湾干拓(毎日新聞 2014年10月04日 西部夕刊)

 「元々、漁師対営農者の争いじゃないとよ」−−。長崎県の諫早湾干拓地にある約30ヘクタールの畑で野菜を作る営農者、松尾公春さん(57)はこぼした。・・・有明海に面した湾内を堤防で仕切り2007年に完工した国営諫早湾干拓事業。潮流の変化で不漁になったと堤防の開門を求める漁業者と、開門すると淡水化した湾内に海水が入り塩害が起こると反対する営農者が、それぞれ国を訴えた法廷闘争が延々と続く。
http://mainichi.jp/opinion/news/20141004ddg041070008000c.html

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宇宙から海底を探査、重力観測衛星(Dan Vergano, National Geographic News October 3, 2014)
10月2日の発表によると、海底で新たに数千カ所の山や古代の地溝が発見された。深海の堆積物の下に隠れていた地形が、衛星画像から明らかになったという。今年3月にインド洋で消息を絶ったマレーシア航空MH370便は、未だに手掛かりが掴めずに捜索が続いている。 難航を極めている主な理由は、世界の深海の大部分で詳しい地図が作成されていないからだ。今回の新しい衛星 画像は、初めて5キロ四方という詳細な解像度で海底地形をマッピングしている。観測の対象は、メキシコ湾、南シナ海、南大西洋など、世界の海の大部分をカバーする大規模なミッションだ った。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141003005

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香港大規模デモ  対話重ねる努力が必要(2014/10/04京都新聞)
香港の次期行政長官選挙への民主派参加を求める学生たちのデモ隊2万人が、行政トップの執務施設である行政長官弁公室と政府本部庁舎の包囲に入った。中国の国慶節(建国記念日)の連休が明けた日を狙い、抗議行動をエスカレートさせたようだ。政府は本部庁舎を閉鎖して職員の出勤を求めず、政府機能はまひ状態に陥っている。小中学校も休校し、1997年の中国返還後、最大の政治的混乱となっている。一帯は香港島の金融街セントラル(中環)に隣接している。アジアの金融センターの混乱は、世界経済への影響も大きい。香港の株式市場は乱高下した。・・・デモに参加する学生は、中国で民主化を求める学生運動が弾圧された89年の天安門事件以降に生まれている。中国に批判的な台湾の学生と交流し、香港と同じ「一国二制度」のマカオでは香港の行動を支持する集会も開かれている。米国のオバマ大統領は訪米中の中国の王毅外相と会談し、香港情勢を「注意深く見守っている」と伝え、香港当局とデモ隊の対立が平和的に解決することへの期待を表明した。中国は「内政干渉だ」と反発するが、国際社会の声に耳を傾けるのも大国の責任だ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20141004_3.html

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北電泊原発事務棟で発煙 放射性物質の漏えいなし(2014/10/05共同通信)

 5日午後2時45分ごろ、北海道泊村の北海道電力泊原発敷地内の事務棟で発煙があった。煙はすぐに収まり、けが人はいなかった。事務棟は1〜3号機とは別の建物。北海道電によると、放射性物質の漏えいはない。
http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014100501001845.html

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がれき撤去中断続く 第一原発3号機核燃料プール 落下物の回収困難(2014/10/03福島民報)
東京電力福島第一原発3号機の使用済み核燃料プールに落下した燃料交換機を回収する見通しが立たず、プール内からのがれき撤去作業が1カ月以上、中断している。放射線量が極めて高いことから人が近づけず、現場の状況把握が難航しているためだ。平成27年度に開始予定のプール内からの燃料取り出しや、廃炉工程全体への影響が懸念される。 3号機使用済み燃料プール周辺の空間線量は毎時3・2ミリシーベルトと極めて高く、作業員が直接立ち入りできない。

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差別と政権―疑念晴らすのはあなた(2014/10/01朝日新聞)
「知らなかった」では済まない。山谷えり子・国家公安委員長は深く認識すべきだ。山谷氏は2009年に、当時「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の幹部だった男性と一緒に写真に納まっていたことが先月発覚した。「在特会の人であることは知らなかった」と弁明し、世耕弘成官房副長官も「何ら問題はない」との見解を示した。

・・・ 国家公安委員会は警察の最高管理機関である。その長と、在日韓国・朝鮮人を「殺せ」と街頭で叫ぶ在特会との関係が疑われること自体、恥ずべきことだ。にもかかわらず、民族差別は許さないという強い意思を示さず、「日本は和をもって貴しとする、ひとりひとりの人権を大切にしてきた国柄」などと山谷氏らしい語り口で、一般論として「(ヘイトスピーチは)誠によくない、憂慮に堪えない」と述べただけでは到底、疑念を晴らすことはできない。それどころか、彼らの行動を黙認しているのではないかとの疑いすら招きかねないだろう。・・・海外メディアは、山谷氏の件だけでなく、高市早苗総務相や自民党の稲田朋美政調会長が、ナチスの思想に同調しているとみられる団体の代表と写真撮影をしていたことも報じている。閣僚ら個人の問題を超え、右翼的な政権の性格を示すものだとの見方が広がっている。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=nmail_20141001mo&ref=pcviewpage

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(世界発2014)コミック、海外再生工場 カンボジアに常時30万冊(2014年10月01日朝日新聞)

「ゴルゴ13」や「ワンピース」など、日本で人気のマンガの古本が30万冊もそろっている場所が、日本から4400キロ離れたカンボジアにある。販売も貸し出しもしていない。日本から運び込み、ひたすらきれいにしては送り返す。一風変わったビジネスの正体は……。首都プノンペン西部の工業団地。倉庫のような建物の中に、日本のマンガ本約30万冊がずらりと並んでいる。マンガ・雑誌卸の「春うららかな書房」(東京都中央区)が2010年に建てた「古本マンガ再生工場」だ。「東南アジアでもっとも日本のマンガがある場所です」と工場長の黒木大士(だいし)さん(28)。日本で閉店したマンガ喫茶などから集めた約10万冊を月に1度、1カ月かけてコンテナ船で運んでくる。それを1カ月かけて磨きあげ、再び1カ月間、船に載せて日本に送り返す。主な卸先は、新たに開店するマンガ喫茶だ。・・・1冊数百円の本を磨くために、東京から4千キロ以上も離れたプノンペンに運ぶのは非効率に思えるが、実際は違う。船で大量に運ぶことで輸送コストは1冊あたり数円。作業を担うカンボジア人の時給は、日本の水準の5分の1程度で済むため人件費も抑えられる。

工場の事務所スペースでは、黒木さんら3人の日本人のほか、日本語を話すカンボジア人スタッフ10人がパソコンに向き合っていた。地元の一流大学で日本語を学んだエリートたちだ。工場の管理業務だけでなく、会計や日本の取引先や運送業者との電話でのやりとりも担う。インターネット電話を使っているので海外との通話でも電話代はかからない。本社の「バックオフィス」をプノンペンに置くことで、日本なら高くつく事務所費や事務員費も大幅に節約できる。・・・ただ、最近はストライキが多発し、昨年春まで月61ドルだった最低賃金が現在は100ドルまで急上昇した。野党や労組は160ドルへの早期引き上げを求めており、人件費抑制の利点がいつまで続くかは微妙だ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11378525.html?ref=nmail


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ドネツクで戦闘、ウクライナ兵9人死亡(2014.09.30 Tue posted at 12:11 JST)

ウクライナ・キエフ(CNN) ウクライナ政府軍と親ロシア派の衝突が続く東部ドネツクの空港で29日、戦車が炎上して国軍兵士9人が死亡した。ウクライナ国家安全保障・国防会議が明らかにした。報道官によれば、さらに27人がこの戦闘で負傷したという。市のウェブサイトによると、これとは別にドネツクでは29日未明にかけての砲撃で市民3人が死亡、5人が負傷した。砲撃によって住宅や行政庁舎も損傷し、緊迫した状況だと同サイトは伝えている。

http://www.cnn.co.jp/world/35054464.html

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熱帯雨林のために戦うペルーの生態学者(Emma Marris, National Geographic News September 30, 2014)

ペルーの著名な生態学者、環境保護主義者エルネスト・ラエズ・ルナ(Ernesto Raez-Luna)氏はアマゾン熱帯雨林を守るための戦いに自身のキャリアを費やしてきた。そして2011年、ペルー環境省のアドバイザーに任命された。・・・

この法律を撤回させる以外に、熱帯雨林を救うためにやるべきことは何ですか?

保護区を指定することです。先住民にはそこで暮らす権利があるため、熱帯雨林を100%厳格に守ることはできません。道路を建設し、地下の石油やガスを採掘したい人もいるでしょう。技術的には最小限の影響でこれらを実現できると私は考えています。しかし、実際の影響はどうでしょう? 答えはノーです。ただし同時に、消費のパターンを変える必要もあります。熱帯雨林が失われている一因として、中国で中間層が急増し、豚肉の需要が拡大していることが挙げられます。豚の餌となる大豆はかつて熱帯雨林だった土地で栽培されています。つまり、われわれ自身の暮らしを変えるということです。例えば、SUVに乗っている人は環境保護主義者を自称すべきではありません。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140930002

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中国の巨大洞窟、容積では世界最大
(Dan Vergano, National Geographic News September 30, 2014)

うねる山々に隠れ、地下を流れる川を辿らなければ到達することのできない中国雲南省の巨大な洞窟、苗洞(Miao Room)は世界最大の容積を持つことが28日、国際的な地図作成チームの報告でわかった。ナショナル ジオグラフィック協会が支援するレーザーによる地図作成のための探検隊が、この週末に英国で開催された全英洞窟会議で新しい測定結果を報告した。2013年度の国際洞窟探検隊の英国人隊長の一人、リチャード・ルー・ウォルターズ(Richard "Roo" Walters)氏は、中国桂林にある中国地質科学院岩溶地質研究所の援助を受け測定にあたり、苗洞の容積は1078万立方メートルだと報告した。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140930001

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原子力機構:東海再処理施設、廃止へ 新基準対応費高く(毎日新聞 2014年09月30日 東京朝刊)

日本原子力研究開発機構は29日、使用済み核燃料を再処理する東海再処理施設(茨城県東海村)を廃止する方針を明らかにした。東京電力福島第1原発事故後に安全対策が強化された新規制基準への対応に1000億円以上かかる見通しで、費用対効果などの観点から存続を断念した。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140930ddm008040054000c.html

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東日本大震災:福島第1原発事故 あす避難指示解除の川内村、本当に生活できるのか 買い物、通院、育児…住民不安
(毎日新聞 2014年09月30日 東京朝刊)
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県川内村の原発20キロ圏内に政府が出していた避難指示が10月1日、ほとんどの村域で解除される。事故後、避難自治体としていち早く打ち出した「帰村宣言」の下地が3年半でほぼ整うが、村民たちの心は揺れている。【玉腰美那子】・・・20キロ圏内に自宅がある小野正修(せいしゅう)さん(53)は、いわき市に県が借り上げた住宅に避難している。事故後に生まれた長男正裕君(3)は古里の土を踏んだことがない。「昔の川内だったら、自然に囲まれて、集落のじっちゃん、ばっちゃんも見守ってくれる。子育てには絶好だったが、今は違う」自宅近くには汚染された廃棄物の量を減らす焼却炉ができる予定で、除染で出た汚染土の仮置き場も複数ある。借り上げ住宅の期限は2016年3月だが、事故後に失った職と正裕君の保育園をいわき市で見つけて生活を続けるつもりだ。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140930ddm041040151000c.html

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JCO臨界事故:15年迎え黙とう−−茨城・東海村(毎日新聞 2014年09月30日 東京夕刊)

茨城県東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故は30日、発生から15年を迎えた。東海村役場では、同日午前、職員約150人が事故の犠牲者に黙とうをささげた。同事故は1999年9月30日、ウラン溶液の加工中に発生。作業員2人が死亡したほか、村民ら約660人が被ばくした。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140930dde041040035000c.html

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高橋源一郎さん:次男の大病で気づいた「弱さ」 強さ至上原理の社会はもろい (2014年9月30日毎日新聞)
作家の高橋源一郎さん(63)は6年前、次男が急性小脳炎で危篤状態になった経験をきっかけに、「弱さ」について考え始めた。この時期、同様に重い病気で入院していた子どもの母親たちの表情がとても明るいのに気づいた。「この経験が私を変えた」。子どものホスピスや重度の身体障害者施設などを訪ね、彼らの声なき声に耳を傾ける旅を通して「強さを至上原理とする社会はもろい」との考えにたどりついたという。
インタビューの詳細は(http://mainichi.jp/feature/news/20140930mog00m040014000c.html

。【平野美紀/デジタル報道センター】

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石牟礼さん:女性の苦悩描く第一作短編発見 自身モデルか(毎日新聞 2014年09月27日)
水俣病の受難を描いた「苦海浄土(くがいじょうど)」(1969年)で知られる作家、石牟礼道子さん(87)=熊本市在住=が、戦後間もない47年に初めて書いたとみられる未発表の短編小説「不知火(しらぬい)をとめ」が見つかった。著者自身を思わせる女性が主人公で、封建的な家族関係における“近代女性”としての苦悩と葛藤を描く。水俣病を通して「近代とは何か」と問いかけてきた石牟礼さんの思考過程をうかがうことができる重要な作品と言えそうだ。
http://mainichi.jp/feature/news/20140927k0000e040274000c.html



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特集ワイド:「忘災」の原発列島 再稼働は許されるのか 「指定廃棄物」最終処分場候補地、宮城県加美町ルポ(毎日新聞 2014年09月29日 東京夕刊)
やはり地方に押し付ければいいと考えているのか。東京電力福島第1原発事故で出た放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場建設問題で、候補地の一つに指定された宮城県加美町(かみまち)を歩いた。そこには国への不信感が渦巻いていた。【瀬尾忠義】

すり鉢状の地形の底に広がる更地に強風が吹き付けていた。植物の育ちは悪く、荒涼たる風景だ。JR古川駅から北西に約30キロ離れた加美町の「田代岳」(標高約600メートル)の山頂付近。山道を車で約30分上った山深い場所だ。国有地で、農林水産省が山麓(さんろく)に「二ツ石ダム」(2009年度完成)を建設する際に採石した跡地だ。環境省はここを、指定廃棄物を燃やす仮設焼却炉や焼却灰を埋める処分施設、管理棟などを建設する候補地にした。指定廃棄物とは、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超える稲わらや堆肥(たいひ)、下水汚泥など。12都県に計約14万6000トン(6月末現在)ある。各都県が処理するのが基本だが、既存の処分場に余裕がない宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県は国の責任で最終処分場を1カ所ずつ造ることにした。宮城では大和町(たいわちょう)と栗原市も候補地で、地質など詳細調査の実施後に1カ所に絞る。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140929dde012040002000c.html

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冥王星は惑星か、研究者3人の見解
(Nadia Drake,  National Geographic News September 29, 2014)

惑星とはどのような天体をいうのか。そして小さな氷の天体、冥王星は惑星なのか否か。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターは先週開催したイベントで、長らく決着のつかないこの議論を改めて取り上げた。 アメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジで開かれた同イベントでは、3人の優れた研究者がそれぞれの見解を述べた。3人のうち、“冥王星は惑星である”派は2人、“惑星でない”派は1人。彼らの主張を聴いたうえで、科学者、教師、一般の人々からなる聴衆は投票に参加し、どの惑星の定義を支持するか、また冥王星は惑星だと思うかどうかを意思表示した。その結果、“冥王星は惑星である”とする票が多数を占めた。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140929003

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恥ずかしい国返上したい(2014/09/29東京新聞)
二〇二〇年東京パラリンピックの開催国としても恥ずかしい限りだ。埼玉で全盲の女子生徒が脚を蹴られて負傷したり、盲導犬がフォーク状の物で刺されたりと、近ごろ目の不自由な人への襲撃事件が相次いでいる。埼玉県視覚障害者福祉協会が実施した緊急アンケートには、トラブル体験談が多く寄せられた。白杖(はくじょう)が当たったり、肩がぶつかったりして怒鳴られるのは日常茶飯事らしい。・・・十四年前を思い出す。神奈川や東京で視覚障害者を狙った恐喝や強盗が続発し、日本盲人会連合は捜査やパトロールの強化を警察庁に陳情した。折しも、警察は不祥事塗(まみ)れを厳しく批判され、改革を誓った時期だった。被害者に寄り添うという約束を覚えているか。表面化する事件は氷山の一角だ。目の見える人も白杖や盲導犬を見かけたらしばらく見守ることを心掛けたい。パラリンピアンが堂々と活躍できる国を目指して。 (大西隆)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014092902000128.html

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土井たか子さん死去 85歳 護憲旗振り、元衆院議長
(2014/09/29朝日新聞)

護憲勢力のリーダー的存在で、女性初の衆院議長や社会党委員長、社会民主党党首を務めた土井たか子(本名・多賀子〈たかこ〉)さんが20日に肺炎のため、兵庫県内の病院で亡くなっていたことがわかった。85歳だった。葬儀は近親者で営まれた。社民党が28日、発表した。同党は後日、土井さんをしのぶ会を開く。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11375351.html

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(ひと)ロバート・J・ラングさん 折り紙工学の第一人者(2014/09/29朝日新聞)
 「Origami」の科学技術への応用は、いま、米国ではちょっとしたブームという。精巧な作品の数々が美術館で展示されているだけでなく、「折り紙工学」の第一人者として企業や大学から技術支援の依頼が絶えない。6歳で折り紙の本と出会い、「紙1枚から何でも作れる」と衝撃を受けた。友だちが野球で遊んでいても、家で折り紙を折り続けた少年時代。大学院で物理を学び、米航空宇宙局などで半導体レーザーを研究していた時も、帰宅後は折り紙を手放さなかった。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11375396.html

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(声)憲法9条の条文がない教科書(2014/09/29朝日新聞)牧師 後平一(千葉県 50)

小学6年生の息子が使っている社会科教科書を見て、はっとさせられた。憲法を学ぶ単元の中に、「9条」の文字と条文が見あたらないのだ。「条文では、外国との争いごとを武力で解決しない、そのための戦力をもたないと定めています」という記述があり、非核三原則や憲法前文の要旨などは紹介している。だが、私には9条そのものをぼやかそうとしているように感じる。憲法の平和主義は、いつから単なる平和への願いになったのか。それは戦争の放棄という厳格な規定であり、国の決意ではなかったのか。ここに来て、憲法解釈や改正が議論の的になっている。安倍晋三首相は自民党総裁だった2012年12月の総選挙にあたって「みっともない憲法」と形容したという。しかし、憲法は国のあり方を規定する最高法規だ。もし改正を議論するにしても、子どもたちも含めて憲法をよく学び、国民的な議論をする必要があるのではないか。 かつて、わが国は教育勅語による教育を受けた世代が国を担ったとき、戦争へ
の道を突き進んでいったとも言われる。息子が学ぶ教科書で教育された今の子どもたちが、将来、どんな国をつくっていくのか不安でならない。私が子どもの頃、尊敬する先生が世界に稀有(けう)の平和憲法として、憲法9条を熱く教えてくれたことを思い出す。現場の良識ある先生方に期待するとともに、我が家でも教科書が取り上げない憲法の条文を子どもたちと読み、話し合っていこうと思う。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11375292.html

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(ニュースの本棚)スコットランドという国 〈実〉の世界をつくる人びと 小林章夫(2014年9月28日朝日新聞)
スコットランドが連合王国イギリスから独立するというニュースが、このところ大きく取り上げられてきた。国民投票の結果、独立反対が勝利したが、そこに至る過程でこの国をめぐってさまざまな話題が語られた。こんな現象はついぞなかったことだ。・・・・ 実は18世紀後半のスコットランドは、イングランドよりも優れた文化を生み出したと言っても過言ではない。1768年から71年にかけて初版が出た『ブリタニカ百科事典』はスコットランド生まれだし、この時期に始まる産業革命は、スコットランド人の力――高橋哲雄の
言葉を借りれば「〈実〉の世界をつくる人びと」――に負うところが大きかった。蒸気機関を発明したジェイムズ・ワットがその代表である。18世紀後半、首都エディンバラが古代ギリシャの繁栄にあやかって、「北のアテネ」と呼ばれたのも理由のないことではない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11373705.html?ref=nmail_20140928mo&ref=pcviewpage

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分断社会:広がる「分離」「独立」の動き、米中間選を前に(毎日新聞 2014年09月28日)
米南部ジョージア州のフルトン郡は、南北100キロにのびた細長い郡だ。コカ・コーラ社やデルタ航空などが本社を置くアトランタを境に、北部は豊かで南部は貧しい。このフルトン郡が分裂の危機にひんしている。2005年から06年にかけ、裕福な北部3地区が次々と郡から分離し、新たな市を作って「独立」したからだ・・・分離・独立の動きは州レベルでも起きている。コロラド州北西部の農村部の11郡は昨年11月、51番目の州を作ることの是非を問う住民投票を行った。反対多数が6郡、賛成多数は5郡。住民の不満の高さが浮き彫りとなった。背景には「地方の白人保守層」と「リベラルな都市住民層」の対立がある。農業地帯で共和党が強かった同州は、移民などで都市部の住民が増え、民主党が主導権を取るようになった。娯楽用の大麻合法化や銃所持規制の強化などリベラルな政策を打ち出す州政府に対する地方の不満が爆発したのだ

http://mainichi.jp/select/news/20140928k0000e030172000c.html

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社説:御嶽山噴火 被害者救援に全力を(毎日新聞 2014年09月28日)
日本が火山国であることを改めて見せつけられる事態となった。長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)が噴火した。国土交通省が設置したカメラの映像では、南側斜面を噴煙が3キロ以上も流れ下っている様子が観測された。御嶽山は紅葉シーズンも始まり多くの登山客がいたが、突然の噴火に巻き込まれて火山灰に埋もれるなど、多数の人的被害が生じた。山頂付近や山小屋にはけが人や取り残された人も多数いる。政府は、火山活動を注視しつつ、両県とも連携し、被害状況把握と救援活動に全力を尽くしてほしい。

http://mainichi.jp/opinion/news/20140928k0000m070130000c.html

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