bians
<POINT NEWS45>2014/08/03・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku45sankaku
2014/08/03sankaku08/05

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

 

NPOと昭和女子大生、被団協の資料整理 被爆者運動の証し次世代(2014/08/05ヒロシマ平和メディアセンター)
 NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(東京)が、昭和女子大(同)の学生たちと一緒に、日本被団協が保存する資料の整理作業を進めている。被爆者運動の記録を集めて次世代に伝え、記憶の風化を防ぐ狙いだ。(山本和明)・・・継承する会は、被爆者運動などの資料を集めた施設「継承センター」の建設を目指している。整理した資料は「記憶遺産」として世界に発信する考え。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34215

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日本の核武装を懸念 原水協など世界大会開幕 広島(2014/08/05ヒロシマ平和メディアセンター)

日本原水協などの原水爆禁止世界大会の開幕となる国際会議が2日、広島市中区の市文化交流会館で始まった。核兵器の非人道性などを議論。安倍政権の集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定について、日本の核武装や北東アジア情勢の緊迫化につながると懸念する意見が出た。初日の全体会議では、各国の核被害地の代表が発言した。1957年に核廃棄物の貯蔵タンクの爆発事故があったロシア・チェリャビンスクの市民団体「アイグル」のミーリャ・カビロワ議長は「住民の健康被害は深刻だ。核エネルギーに頼らない世界をつくろう」と呼び掛けた。 米国によるビキニ水爆実験の被曝(ひばく)者の遺族や福島第1原発事故の被災者は、古里に戻れない現状を訴えた。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34212

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10月、火星に彗星が大接近(Andrew Fazekas  for National Geographic News August 4, 2014)
火星と彗星との大接近まで、残り3カ月を切った。衝突の恐れはないものの、火星を周回するNASAの探査機が被害を受ける可能性がある。10月19日、サイディング・スプリング彗星(C/2013 A1)が火星の前方すれすれをかすめて行く。接近距離があまりにも近いため、NASAは7月25日、火星探査衛星を守るための対策を含む臨時の計画をまとめたと発表した。 天文学者らは彗星の核が火星に直接衝突する可能性を否定しているが、塵を多く含み、地球に近い大きさのコマと呼ばれる雲は火星と直に接触すると予想され、その際の彗星の核と火星表面との距離は13万7760キロしかない。地球から月までの距離(約38万キロ)の半分にも満たない近さだ。 ・・・専門家らは、サイディング・スプリング彗星はこれまで一度も内部太陽系に入ったことがないと考えている。それが事実であれば、この彗星は太陽系が形成されて間もない頃の手つかずの残骸であることを意味する。「凍りついた来訪者」である彗星を直に観察することで、地球を含む惑星の誕生時点にまでさかのぼるデータを集められるかもしれない。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140804002

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発信箱:「最後の世代」として=小国綾子(夕刊編集部)(毎日新聞 2014年08月05日)
父(76)から聞いた戦争の話はこれまで何度も息子(16)に話してきた。1945年の神戸空襲で防空壕(ごう)に逃げ込もうとして「満員だ。よそに行け」と入れてもらえなかったこと。その防空壕に爆弾が直撃し、中にいた全員が命を落としたこと。広島の原爆で親類が死んだこと。祖父の乗っていた商船が米軍の爆撃を受け、事務長だった祖父は船員を全員逃がした後、「船とともに」船長らと自死したらしいこと。しかし言葉を尽くしても、私が父から受け取ったのと同じ温度ではもう、息子に手渡せない。・・・先日、信州の温泉宿で富山の小学校教師(51)と知り合った。祖父がフィリピン・レイテ島で戦死したことを聞かされ育った彼女は、学校や家庭で戦争を語り継いできた。「今の小学生の場合、父母も祖父母も『戦争を知らない子供』です。家庭ではもう戦争を語り継げない」。富山大空襲の焼夷(しょうい)弾を展示する護国神社に頼み込み、実物を教室に持ち込み授業をしたこともある。「自己満足に終わったとしてもやっぱり伝えたいから」という彼女の言葉に、同世代として深く共感した。

http://mainichi.jp/opinion/news/20140805k0000m070137000c.html

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Listening:<社説を読み解く>集団的自衛権とメディア 民主主義のモラルハザード懸念(2014年08月05日毎日新聞)
私たちは長い時間をかけて多様な視点で議論を重ね、安倍政権の閣議決定に反対する社説を書いてきた。主な論点は次の四つである。

まず外交論だ。日本の平和と安定には東アジアの緊張緩和と近隣諸国との信頼醸成に向けた努力が欠かせない。軍事的な備えを怠らないのは当然だが、安倍政権の外交は平和への発信が不足している。集団的自衛権行使の議論を安心して委ねられる基盤がない、ということだ。

次に安保論である。抑止力が向上するとの主張は集団的自衛権の一面しか語っていない。集団的自衛権による参戦と戦火拡大の可能性が高まることも考えるべきだ。閣議決定は地理的制約を設けていないから、日本周辺や近海に限り行使を容認するという歯止めもかからない。

憲法論からも反対した。戦後一貫して否定してきた海外での武力行使を一転して可能にする集団的自衛権の行使容認は、合理的な憲法解釈変更の範囲を明らかに超える。

さらには歴史論だ。集団的自衛権行使の条件にある「国の存立」という言葉は時の政権がいかようにも解釈できる。国の存立や自存自衛を大義名分に他国の戦争に参加したりアジアを侵略したりした過去の歴史に、私たちは学ぶべきだ。

ただ、これら四つの論点そのものもさることながら、私たちが一貫して重きを置いてきたのは集団的自衛権の「論じられ方」である。政策の是非を判断するにあたっては、そのメリットとデメリットが主権者である国民の前に適切に開示され、国民的理解を得るという民主主義の手続きを十分に踏むことが必要だ。集団的自衛権行使のような大きな政策転換であれば、なおさら世論の広範な納得が欠かせない。

一つの政治判断を論ずる時、ラス・カサスの基準と言われる有名な例がよく引き合いに出される。

16世紀のスペインで「植民地メキシコの野蛮な先住民に脅かされる命を救うため軍事介入すべきだ」と主張する神学者に対して、司教ラス・カサスは「介入は、それによってより大きな犠牲が生じない場合に限り正当化される」と反論した。・・・リスクを語らず、自らの政策はいいことずくめであるように語る政治は、集団的自衛権を良心的に考えようとする多くの国民をも遠ざけてしまいかねない。そうした政治が政策の深刻な失敗と国民の不信感を招くことは、3年前の原発事故で明らかになったはずではないのか。
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20140805org00m010003000c.html

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エボラ感染拡大、さらに支援が必要(Karen Weintraub for National Geographic News August 4, 2014)
2014年の春に西アフリカの山林でサルから狩猟者に感染したと考えられるウイルスが、今や同地域の3カ国で手に負えない事態に発展し、世界を巻き込んだ危機になるおそれも出てきた。現地時間8月1日には世界保健機関(WHO)のトップがギニアで、ギニア、リベリア、シエラレオネ、コートジボワールの大統領に向けたスピーチを行い、過去最大規模となったエボラ出血熱のアウトブレイク(感染症の流行)に対して、これらの国々がとるべき行動の概要を示した。さらにWHOではこの危機を食い止めるために1億ドルを投じ、西アフリカに派遣する医療スタッフの増員を図ることも明らかにした。 ・・・WHOのマーガレット・チャン事務局長は1日のスピーチで、「このアウトブレイクは、これを押しとどめようとする我々の取り組みを上回るペースで広がっている」と警告した。WHOのサイトに掲載されたスピーチの内容によると、チャン事務局長はさらに「状況がこのまま悪化の一途をたどるなら、死者の数という意味だけで壊滅的な結果を招くだけでなく、社会経済の深刻な混乱や他の国への感染の拡大の高いリスクが生じるおそれがある」と、警告している。 ・・・宇宙飛行士のような服を着た医療スタッフが行き来する隔離施設は、決して戻って来ないであろう愛する者を送り込む側にとっては恐ろしい場所だ。多くの人は、病気になった家族の面倒を家でみることを選ぶが、これがさらなる感染拡大のリスクを招いている。ジャーナリストでアメリカのシンクタンク、外交問題評議会(CFR)のグローバル・ヘルス・プログラムのシニアフェローを務めるローリー・ギャレット(Laurie Garrett)氏は7月24日付でCNN.comに寄稿した記事の中で、アウトブレイクが起きている地域は、政府の搾取や内戦、絶え間ないテロが続いてきた長い歴史があると指摘している。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140804003

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広島の被爆寺で体験聞き発表へ 茨城の中学生使節団 「弟の死、涙でお経読めなかった」(2014/08/02ヒロシマ平和メディアセンター)
広島市東区牛田本町の被爆建物の一つ、安楽寺に1日、茨城県牛久市の「中学生平和使節団」の生徒20人が訪れた。前住職の登世岡浩治さん(84)から被爆体験を聞くため。昨夏に偶然、被爆建物巡りで寺を訪れた同市の中学生たちが縁をつないだ。「君たちと同じ年くらいの時。焼け野原で弟を捜し回った」。爆風で柱が傾いたままの本堂で、当時15歳だった登世岡さんは、12歳で被爆死した弟を振り返った。「寺で生まれながら弟の遺体を見るまで人の死を知らなかった。涙でお経が読めなかった」 ・・・ 牛久南中2年の木下孝太君(13)は「祖父母の戦争体験も聞いたことがない。こんな悲しい話とは。地元に戻って学校で話したい」と話した。「使節団」の生徒は今後、ヒロシマでの体験を記録にまとめ、地元で発表する。登世岡さんは「これも何かのご縁。同世代にしっかり伝えてもらいたい」と願っている。(和多正憲)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34199

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平和考える本を一堂に 広島県立図書館 本紙「学ぼうヒロシマ」で紹介(2014/08/02ヒロシマ平和メディアセンター)
中国新聞社が中高生向けにつくった平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」で紹介された本の展示が1日、広島市中区千田町の県立図書館で始まった。原爆の子の像(中区)のモデルとなった佐々木禎子さんを描いた「折り鶴の子どもたち」や西区出身の漫画家こうの史代さんの「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」など絵本や漫画、文庫本など91点。いずれも手に取って読め、貸し出しにも応じている。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34192

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13年度児童虐待、年7万件突破 23年連続で増加(2014/08/04東京新聞)
 全国の児童相談所が2013年度に対応した児童虐待の件数は前年度比10・6%増の7万3765件(速報値)で過去最多を更新したことが4日、厚生労働省のまとめで分かった。1990年度の集計開始以来、23年連続の増加で、初めて7万件を突破した。・・・ 最多は大阪の1万716件で、神奈川、東京、千葉と続いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014080401001687.html

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原発パブコメ 広く、深く、声を聴け(2014/08/04東京新聞)
原子力規制委員会が、川内原発の再稼働について、パブリックコメントを募っている。国民の合意なくして再稼働は許されない。規制委は広く深く積極的に意見を集め、分析を試みるべきである。パブリックコメントとは、国民、市民の意見である。国や自治体が何かを決めようとする時に、その意思を採り入れる手続きであり、しばしば募集されている。しかし、ほとんどの場合、国民、市民の関心は薄く、応募はわずかで、単に手続きとして盛り込まれているだけという、イメージが強かった。少なくとも3・11の前までは。
それを変えたのが、前政権が一昨年、革新的エネルギー・環境戦略を決めるに当たって試みた討論型世論調査、意見聴取会、そしてパブリックコメントの三点セットである。約八万九千件もの意見が寄せられ、そのうち約九割が、将来的には原発ゼロを支持していた。・・・原発の再稼働は、立地地域と周辺自治体だけの関心事ではない。国民的な対話の中から、論点を抽出、検証し、国民の不安や疑問を広く深く解消する作業を経なければ、原発は動かせない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014080402000128.html

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ふるさと:原発事故41カ月 福島・いわきの喫茶店主「自分の心、許せない」補償格差、避難者恨み(毎日新聞 2014年08月04日 東京朝刊)
もう頑張る力がなくなった。睡眠導入剤を飲んでも眠れない」。6月下旬、毎日新聞福島支局に電話があった。東日本大震災の津波で、営んでいた福島県いわき市の喫茶店を流された女性(61)からだった。現在は市内の14階建ての団地で夫(62)と義母(93)と避難生活を送る。再開した店は海から離れ、なじみ客の足は遠のいた。「ふと、どうしてここにいるのだろうと思い、夜になると、夫に気付かれないよう涙を流している」。この女性に会いに行った。【横田香奈】・・・女性のような「津波被災者」は補償から外される一方、避難区域から逃れてきた「原発避難者」には、精神的損害に対する賠償や財物賠償が支払われる。10回以上も東電とやり取りしてきたが、対応は変わらなかった。「避難者に当初抱いていた同情が、補償格差のせいで恨みに変わってしまった。原発事故は古里を分断させた」。いわき市には現在、33万人の市民と、2万人以上の長期避難者が暮らす。「避難者に、つい陰口をたたいてしまう自分の心が許せない」。次第に眠れなくなった。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140804ddm041040080000c.html

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社説:長時間労働 働く人を使いつぶすな(毎日新聞 2014年08月04日)

これでは働く人の健康や生活が守れるわけがない。平均残業時間が労使協定(月45時間)を大きく上回る月109時間など、牛丼チェーン「すき家」の第三者委員会は過酷な勤務実態を明らかにした。「恒常的に月500時間以上の勤務」「体重が20キロ減った」など従業員の悲痛な証言もある。「すき家」だけの問題ではない。コスト削減や値下げ競争の陰で従業員を使いつぶす企業は後を絶たない。長時間労働の解消は社会全体で取り組むべき課題だ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140804k0000m070083000c.html

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ことば:ベトナム戦争(毎日新聞 2014年08月04日 東京朝刊)

米ソ冷戦時代の南北に分断されたベトナムで1960年、米国の支援する南ベトナムに対し、北ベトナムの支援する南ベトナム解放民族戦線(ベトコン=米国側の呼称)が武装闘争を本格化させたのが発端。南シナ海トンキン湾で64年、北ベトナムが米艦を攻撃したとされる事件を口実に、米国は北爆と地上戦を展開。北ベトナムと解放戦線は68年1月、南ベトナム全土での大攻勢(テト攻勢)で米軍に大打撃を与えた。73年に米軍が撤退。南ベトナムは75年に降伏した。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140804ddm001040165000c.html

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(声)戦争を抑止している憲法9条(2014/08/04朝日新聞)無職 松尾光章(宮城県 74)

「僕は、本当は戦争に行きたくないし、死にたくもない」。男子中学生が本欄(7月8日)で、日本が戦争に巻き込まれた場合に感じるはずの葛藤について、こう書いていた。戦争の可能性は絵空事ではなくなった。安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したからだ。日本と密接な関係のある国が攻撃された時に、その国のために日本が戦い、それゆえに日本が反撃を受ける可能性が出てきた。投稿からは「自分も戦わなければならないかもしれない」という不安と、その奥に潜む消しがたい反戦への思いが伝わり、胸を打たれた。・・・自衛隊の武力行使を、日本が侵略された時に限っているのが、憲法9条だ。そのおかげで、自衛隊は戦闘で一人も殺さず、殺されることもなかった。今回の閣議決定を、投稿した中学生以上に真剣に受け止めているのは現役の自衛官だろう。自衛隊が海外でも戦うことになれば、入隊を望む若者は激減し、やがて徴兵制の導入も検討されるのではないか。9条の順守こそ、日本が戦争に巻き込まれることを防ぐ最高の抑止力なのだ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11282417.html

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(声)最低賃金で生活が維持できるか(2014/08/04朝日新聞)無職 田川清(熊本県 66)

賃金の底上げにつながる最低賃金を全国平均で16円引き上げることが、厚生労働省の審議会で決まった。しかし、物価は前年比で3%以上あがる中、労働者の6月の実質賃金指数は3・8%の大幅なマイナスだった。今回の引き上げは約2%しかなく、物価上昇率にも及ばない。・・・最低賃金は、今や働く人の4割近くを占める非正規労働者に対する影響力が大きい。地方に行くほどそれは顕著だ。九州では、福岡県を除けばどこも賃上げランクは最低で、新しい目安額でも1日8時間労働で20日働いて月額は11万円に満たない。昼の勤務に加え、夜のアルバイトでぎりぎりの生活を維持する層の中には一人親家庭も多いだろう。これでは健全な生活とはとても言えまい。最低賃金法は、憲法25条の「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」が根拠になっている。まさかこの条文も、政府が解釈変更をし、国は国民の収入までは関知しないと言うのだろうか。ドイツでは来年から最賃法が初めて施行され、全国一律で、円換算にして時給約1200円から制度化していくという。同じ経済大国として少しは見習うべきではないだろうか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11282416.html

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(フォーカス オン)『続・放射線を浴びたX年後』 被曝の実態を追い続けて(2014/08/04朝日新聞)
日テレ系 10日深夜0時50分

東京電力福島第一原発の事故で拡散した放射性物質に対する関心が高い中、注目の番組が日本テレビ系列で10日深夜0時50分から放送される。NNNドキュメント「続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今」。米国が1946年から太平洋のビキニ環礁で実施した核実験の影響を追いかけている。・・・南海放送は、ビキニ被曝(ひばく)の象徴となった第五福竜丸のほかにも数万隻の漁船が被曝したとみて調査を続ける元高校教師に同行。沖縄で船員の行く末を追う。若くしてがんで亡くなった人が多い事実は、放射線が健康に及ぼす影響をあらわにする。また、米政府の機密文書を独自に入手し、繰り返された核実験で、日本全土が汚染されていたことも明らかに。今回は沖縄のほか、京都、山形の3カ所で、1960年代に建てられた家屋の床下に入り、残留放射線量を調べた。当時の沖縄を支配していた米政府は安全性を強調しており、被害者には補償がないままだ。11年にわたって地方発の調査報道を続ける伊東英朗ディレクターは、「世界を汚染した巨大な被曝事件なのに、十分に知られていない。まだやめるわけにはいかない」と話す。

60年以上前からの史実を掘り起こす報道が、現在の原発事故と共鳴する。「放射能被害の実態がわからないと、問題そのものがないと片付けられてしまう。その危険は、フクシマにも共通する」。重い指摘だ。(中島耕太郎)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11282538.html

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(記者有論)ビキニの教訓 故郷を奪われた人々の思い 中崎太郎(2014/08/04朝日新聞)
除染と再定住。震災後の福島が直面する課題に、60年間向き合い続けている場所がある。米国がビキニ環礁などで核実験を繰り返した太平洋のマーシャル諸島だ。第五福竜丸も被曝(ひばく)した最大のブラボー水爆実験からちょうど60年となる今年3月を前に、現地を訪れた。

核の被害が人間から奪うものは何か――被曝者や家族たちに話を聞きながら、ずっとその問題を考えた。・・・ 除染されていない土地のココナツやヤシガニは食べても安全なのか。仕事はどうするのか。島民の再定住への不安は尽きない。

帰郷を阻むのは、やはり放射能への不安だ。ロンゲラップで会った作業員は、私が広島から来たと話すと「広島では原爆放射能の影響はないのか」と心配そうに聞いてきた。3歳の時に「死の灰」を浴びたという男性は「放射能が怖い」と話し、こう続けた。「カヌーの操り方も忘れ、食べ物を分け合う習慣も失われた。帰島しても以前の暮らしには戻れない」核実験に伴う強制移住とコミュニティーの崩壊。その結果、人々の生の営みの積み重ねが、消えようとしていると感じた。福島でも多くの人が故郷を追われた。今も避難生活者は13万人を超える。原発事故と核兵器による被害は違うとの議論もある。しかし、被害者の視点に立てば、その違いにどれだけの意味があるだろうか。

ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ――

広島で被爆した峠三吉が、原爆の悲惨さと反核への思いを込めた詩「にんげんをかえせ」。核実験で、原発事故で、故郷を奪われた人々の思いもまた、同じではないか。核による被害がもたらす現実から、私たちは目をそらしてはならない。(なかざきたろう 広島総局)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11066475.html?ref=reca

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(声)暴走する安倍政権に歯止めを(2014/08/04朝日新聞)無職 長野協一(神奈川県 72)

 安倍内閣が1日、武器輸出を原則禁止してきた武器輸出三原則を撤廃し、防衛装備移転三原則を閣議決定しました。また、途上国援助(ODA)の軍事目的での使用を禁じた規定を見直し、外国軍への支援を可能とすることを検討しているそうです(1日朝刊)。国家安全保障会議(NSC)の創設、特定秘密保護法の成立など安倍政権は、日本が戦争をできる国にしようとしているようで、非常に危険を感じます。特に集団的自衛権の行使容認を目指す安倍晋三首相は、国会で「(憲法解釈の)最高責任者は私だ」と発言しました。この態度に、いっそう危険を感じました。・・・安倍首相は、国会のねじれがなくなったので、何でもできると思い違いをしているように思います。憲法改悪に向け一直線に進んでいるように思えてなりません。我々国民は、安倍政権の暴走を止めて平和憲法を守りましょう。そうしないと、先の戦争で尊い命を亡くした世界の人々に申し訳がたちません。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11066482.html?ref=pcviewpage

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(声)その買い物、本当に必要ですか(2014/08/04朝日新聞)パート 長井雅恵(愛知県 36)

本当に、必要なの?お買い物などお金を使う時に、私がいつも必ず自分に問いかける言葉だ。数年前から自分の収支の記録を始めた。カードを持たず、現金での支払いをしている。そのため、無駄遣いをできる余裕がないという思いが、心の中にあったかもしれない。だが、記録をつけ始め、言葉を失った。その場しのぎの出費が多いことに気づいたからだ。長い目で見れば必要なかったり、手元にある物で代用できたり、と思うと悲しくなった。幼い頃、物を粗末にすると両親に怒られたことを思い出した。一つの物をきれいに長く、ボロボロになるまで愛着と責任を持ち続け、大切に使うことで得られた心の充実感と潤いを味わい続けたい。消費増税後の生活に対する不安は大きい。しかし、必要な時に必要な物を必要な量だけ買うという方法を、私は選んだ。心の豊かさを追い続けていきたい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11066486.html?ref=pcviewpage

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口永良部島で34年ぶり噴火 鹿児島(2014/08/04朝日新聞)
 3日午後0時24分ごろ、鹿児島県屋久島町・口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)が噴火し、噴煙が800メートル以上に達した。新岳の噴火は1980年9月以来、34年ぶり。気象庁は、噴火警戒レベルを1の「平常」から3の「入山規制」に引き上げた。被害は確認されていないという。鹿児島地方気象台は「同程度の噴火が再び発生するおそれがある」と注意を呼びかけている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11282502.html

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(声)7歳の息子が「殺すのはいや」(2014/08/03朝日新聞)主婦 橋本五月(神奈川県 40)

集団的自衛権の行使容認が、我が家の食卓でも何度か話題になった。小学2年の息子は「戦争に行かなきゃいけないの?」。その後に「誰かを殺せって言われても僕にはできないから、それなら自分が死ぬよ」。夫と私が「そんなことにはさせないから大丈夫だよ」と慌てて答えた。数日後、息子が「どうやって自殺したらいいのかなあ」と言った。驚いて理由を尋ねると「だって、戦争するかもしれないでしょ。誰か殺す前に自分が死ななきゃいけないから」。まだ7歳の子が頭を悩ませていることを、安倍晋三首相は知らないだろう。 日本が戦争に向かっていくなんて恐ろしい、困ったと漠然と思っていた。でも息子の言葉に、一体どうすればいいか、実際に自分に何ができるのかと途方に暮れた。そんな時、息子が言ってくれた。「やっぱり自殺しない。誰かを殺すなんていやだって、はっきり言うよ。強く言うよ」私たちにできることは、自分の考えを明確にして、声に出して伝えることだと息子が教えてくれた。そんな国民の声を聞く耳を持った方に、政治を任せたい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11280860.html

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(ニュースの本棚)震災とマンガ 一歩引いた視点に宿る底力 南信長(2014/08/03朝日新聞)
喉元(のどもと)過ぎれば何とやらとばかりに、安倍政権は原発再稼働に向けて勇ましく動き出した。しかし、あの震災と原発事故が、現在進行形の災害として今なお多くの人々の生活を圧迫していることを私たちは知っている。ただ、時間とともに関心が薄れつつあることも否めない。そんななか、漫画家たちはさまざまな形で震災を記録と記憶に残そうとしてきた。発災直後には自らの体験を直截(ちょくせつ)に描いたものが多かったが、ここにきて一歩引いた視点から震災を捉え直した作品が目につく。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11280875.html

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(核といのちを考える 遺す)12の病、地獄を生きてきた(2014/08/03朝日新聞)
 病気との追いかけっこ。山口シマ子(94)はベッドの上でつぶやいた。一人娘の長女(65)と暮らす兵庫県明石市のマンション。横たわる山口のそばには、被爆者健康手帳があった。被爆当時の急性症状を記した欄の下には、2005年に手帳を更新した際に山口が書いた病の名がびっしりと並んでいた。肝臓炎、虚血性心疾患、膀胱癌(ぼうこうがん)、脊柱(せきちゅう)変形……。その数は12におよぶ。「この69年で楽だったのは、合わせても1年くらいやね」。甲状腺の手術の痕が見えないよう、使い込んだスカーフを首に巻いた山口は言った。・・・3度の流産を経て長女を授かったが、その娘が産んだ長男は16歳の時に心臓発作で急死した。「私のせいでは」。山口は自分を責めた。博俊も8年前、87歳で逝った。同じ被爆者。40代の頃から、いつも体のどこかの不調を訴えていた。山口は遠くを見つめた。「原爆は、人が人らしく生きることを許さないんよ」・・・69年間、放射線の恐怖にさらされ続けた。「放射線は生涯ついてまわる」という小野。核兵器がなくならない現状に「戦争になったら、どうなってしまうのか。若い人は分かってほしい」と求めた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11280912.html

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ガザの死者、1600人超す イスラエル、大規模部隊投入(2014/08/03朝日新聞)
イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの一時停戦が崩れたことを受け、ガザに大規模な地上部隊を投入した。同日に兵士1人が拉致されたとみられるガザ南部を中心に衝突が激化し、戦闘はさらに長引く恐れが強まった。1日は午前8時から人道目的の一時停戦に入ったが、イスラエル軍によると、約1時間半後にガザ南部でハマスの地下トンネルの破壊作業をしていた同軍の兵士が武装勢力の攻撃を受けた。イスラエル放送などによると、この際、兵士1人が拉致されたという。双方が「相手が停戦を破った」と主張する中、同軍は現場近くを含むガザ南部の住民に家から出ないよう通達。拉致された兵士の移送を防ぐため、空爆や戦車砲による攻撃に加えて大規模な地上戦を展開した。パレスチナのマアン通信によると、ガザではこの日だけで140人以上が死亡。死者数は1600人を超え、けが人は9千人に達した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11280542.html

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(Scene2014)被爆体験、今こそ聞く(2014/08/03朝日新聞)
 原爆の投下から69年。厚生労働省の統計では、全国の被爆者は今年3月末時点で19万2719人で、平均年齢は79・4歳。年間9千人以上の被爆者が亡くなっていく一方、各地で被爆体験を聞く取り組みが活発になっている。聞く側の多くは、中学生から大学生など次の世代を担う若者たちや、小学生の子供を連れた親たち。彼らは被爆者の体験や現在の思いに何を感じ、何を知ったのか。広島、名古屋、埼玉であった聞き取りの現場を取材した。(写真・文 伊藤進之介)

京都)69年目で初めて語る被爆体験 宇治の田中さん(2014/08/03朝日新聞)
 広島と長崎に原子爆弾が投下されてから69年目の夏が巡ってきた。宇治市木幡の田中路子さん(76)はこの夏、初めて人前で長崎での被爆体験を語った。集団的自衛権行使を可能にする憲法の解釈変更がなされた。田中さんは「戦争や原爆被害を知らない世代が増えた。いまこそ体験者が語らなければいけない」と話す。「7歳の夏でした。一瞬にして世の中が青白い光に包まれたことを覚えています」・・・初めての証言で力を込めたのは、いとこのことだった。いとこの男性は3歳のとき、爆心に近い長崎市城山町の自宅で被爆し、放射線による急性障害とみられる貧血に苦しんだ。入退院を繰り返しながら勉強を続けたが、大学の入学願書が届いたその日に、白血病で亡くなった。19歳だった。「希望にあふれる若者が未来を絶たれた。どれだけ無念だったろう」広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分。今年も自宅で、広島のある西の空に向かって静かに手を合わせる。田中さんは証言をこう締めくくった。

 「戦争や爆弾のない本当の平和の中で、みなさんが素晴らしい人生をおくれますように」(小河雅臣)

http://digital.asahi.com/articles/ASG7061Y4G70PLZB01H.html?ref=reca

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(声)被爆のジオラマ廃止に疑問小学校教員 鯛天晶子(大阪府 62)

広島平和記念資料館の展示見直しが発表されたという記事を先日読んだ。原爆投下直後の被爆者の様子を人形で再現したジオラマの撤去が決まった、とあった。「なぜ」という疑問で心がいっぱいになった。ジオラマを撤去したあと、廃虚となった市街地の写真の前に資料写真を並べ、遺品も増やすという。またコンピューター・グラフィックス(CG)で被爆前後の広島を立体的に再現するという。だがそれで若い世代に被爆体験は伝わるだろうか。初めて資料館を訪れたのは30年ほど前。ジオラマの前で足が止まった。がれきの中をさまよう母子らしい3体の人形を一目見ただけで、悲惨さがリアルに伝わってきた。しばらく離れることもできなかった。もちろん「真っ黒なお弁当箱」などの遺品も印象に残った。資料館は6年生の担任をしていた8年前に修学旅行でも訪問した。児童もジオラマの前で、被爆の悲惨さを感じ取っているのを知った。ジオラマは「生きた資料」だと感じた。CGよりも、ジオラマの方が被爆の怖さが直感的に伝わると思う。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11169644.html?ref=pcviewpage

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(社説)被爆者の援護 国は争いに終止符を(2014/08/03朝日新聞)
 広島、長崎への原爆投下からまもなく69年。被害者と国との争いを一刻も早く終わらせたい。動くべきは国である。国の被爆者健康手帳を持つ人が今年、20万人を割り込む見通しだ。最近は年8千人超のペースで減り、ピークだった80年代のほぼ半分になった。注意したいのは、手帳を持つ人が原爆被害者のすべてではないということだ。家族への偏見を恐れて手帳を取らない人や、被爆体験を裏付ける証人が見つからずに手帳を取れない人も少なくない。広島郊外で「黒い雨」を浴びた人や長崎周辺の国の指定地域外にいた「被爆体験者」も、手帳所持者と同等の援護を訴えているが、国は拒んだままだ。・・・被爆者は、戦争を起こした日本政府が原爆被害の実態を正しく認め、被害者に償うことが、悲劇を繰り返さないための第一歩になる、と訴えてきた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11169650.html?ref=reca

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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