KIJI LISTpoint NEWS LIST
20182019
<POINT NEWS10>2014/03/22・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)



sankaku10sankaku
2014/03/22sankaku03/24

 

 

社説:橋下市長再選 市政、空転させただけだ(毎日新聞 2014年03月24日)

23日に投開票された出直し大阪市長選で、橋下徹前市長が再選を決めた。投票率は23.59%で、橋下改革への期待から60%に達した2011年11月の前回選を大きく下回り、大阪市長選として過去最低となった。議会の抵抗で行き詰まった「大阪都」構想実現の手続きを進めようと橋下氏が仕掛けた選挙だが、低調な投票率は、有権者が冷ややかに受け止めた表れだ。・・・唐突で乱暴な手法に市議会野党が反発し、有力な対立候補は出なかった。選挙で都構想に市民の関心や期待が高まったと言えず、再選されたからといって、橋下氏が野党多数の議会を動かせるわけでもない。約6億円の選挙費用を使いながら市政を空転させただけではないか。・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20140324k0000m070146000c.html

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大間原発差し止め提訴へ 函館市議会、全会一致で可決(2014/03/26共同通信)

電源開発(Jパワー)が青森県大間町に建設中の大間原発をめぐり、北海道函館市議会は26日、国やJパワーに建設中止や原子炉設置許可の取り消しを求める提訴の可否を問う議案を全会一致で可決した。市は4月3日にも東京地裁で提訴に踏み切る。自治体が国に原発差し止め訴訟を起こす初めてのケースになる。市は津軽海峡を挟んで大間原発と最短で約23キロにあり、工藤寿樹市長は「事故が起きれば主要産業である水産業、観光業が壊滅的打撃を受ける。立地自治体と同じリスクを背負うのに建設に同意する権利がないのは不公平だ」と訴えていた。
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032601001062.html

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脱原発へ絶望せず前進 県内市民団体の「草の根運動」(2014/03/25東京新聞)

「原発は重要なベースロード電源」と位置付けようとする政府に、東海第二原発(東海村)再稼働に向け準備を急ぐ日本原子力発電(原電)−。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から三年、「大きな力にはかなわない」と、脱原発を訴える県内の市民グループは現状に危機感を強めている。ただし、絶望はしていない。四月には風船を飛ばして、放射性物質の拡散を考える催しを開く。草の根の運動は続いている。 (松尾博史)「原発事故の原因や責任があいまいなままで、収束への対応も生ぬるい。政府による原発の再稼働や輸出の話はあり得ない。無関心の人も多い」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20140325/CK2014032502000152.html

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「仕方ない」苦渋の決断 地下水バイパスで相双漁協(201403/24福島民友)

汚染水対策として実施する「地下水バイパス計画」について、24日に相馬市で開いた会議で容認することを決めた相馬双葉漁協だが、佐藤弘行組合長は「苦渋の決断」と心境を語った。・・・高校卒業後から父親と船に乗る相馬市の高橋佑輔さん(26)は「ようやく試験操業にこぎ着けた苦労を東電に理解してほしい。放出を簡単に考えてほしくない」と話した。鹿島支所の理事を務める平仁一さん(58)は「漁業の復活には原発の安定が不可欠だが、風評被害が強まれば死活問題」と語った。

http://www.minyu-net.com/news/news/0325/news9.html

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みんなの広場:日本に原発、やはり、いらない=無職・石川昭子・67(毎日新聞 2014年03月26日 東京朝刊)

(茨城県常陸大宮市)地震大国日本での原発はやはり無理がある、と私は思う。まざまざと悲惨さを眼前にしつつもなお再稼働へと歩を進めようとする日本を、私はどうしても理解できずにいる。13万人の避難者の現状、小中学校や自治体の存続危機などをその推進派の方々はどうみるのか、彼らの面前で語ってほしいし私も知りたい。・・・原発の難しい部分は私には分からない。私の思いはただ一つ、あの四方八方に逃げ惑う同胞を目にした時に決まった。原発事故被害者の上に築かれた便利な生活など望まない。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140326ddm005070014000c.html

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東電:被ばく線量低く評価 事故直後作業の142人(毎日新聞 2014年03月26日)

厚生労働省は25日、東京電力福島第1原発で事故直後の緊急作業に従事した作業員の内部被ばく線量について、研究調査のため再評価した結果、作業員1人が89.83ミリシーベルト低く評価されていたと発表した。国が定める原発作業員の被ばく限度の5年100ミリシーベルトを超え、1カ月半で180.1ミリシーベルト被ばくしていた。今回の見直しで計142人の被ばく線量が増え、昨年7月に被ばく線量を見直したにもかかわらず見落としがあったことを重く見た厚労省は、東電に対し改善措置をとるよう指導した。
http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000m040152000c.html

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みんなの広場:「アトミック・ボックス」再び=主婦・中田京子・68(毎日新聞 2014年03月26日 東京朝刊)

(大阪府河内長野市)本紙で連載されていた池澤夏樹さんの「アトミック・ボックス」の単行本が発売され、その日のうちに買い求めた。連載中、原爆開発計画という大きな秘密を軸にして、主人公の美汐が無事に追及の手から逃げ切れるか、はらはらしながら朝が待ち遠しく、真っ先に無事を確認して家事をすませてから、ゆっくり読んだことがなつかしい。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140326ddm005070017000c.html

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余録:外国人が日本に来て驚くのは、電車の中でも、会議…(毎日新聞 2014年03月26日)

外国人が日本に来て驚くのは、電車の中でも、会議中や授業中でも、衆目(しゅうもく)の中で居眠りをする習慣だという。この「イネムリ」が今や国際語となったのはオーストリア生まれの文化人類学者ブリギッテ・シテーガさんの著書のおかげである▲その邦訳「世界が認めたニッポンの居眠り」によれば、世界には夜だけ眠る単相睡眠文化、昼寝が制度化された二相睡眠文化、そして各個人が気ままにうたた寝できる仮眠文化の三つがある。居眠りは仮眠文化の一つで、起きている他人の前で平然と眠るのが特徴だ・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20140326k0000m070154000c.html

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福島原発事故:被ばく線量を公表せず 想定外の高い数値で(毎日新聞 2014年03月25日)

◇内閣府のチーム、福島の3カ所。東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除予定地域で昨年実施された個人線量計による被ばく線量調査について、内閣府原子力被災者生活支援チームが当初予定していた結果の公表を見送っていたことが24日、分かった。関係者によると、当初の想定より高い数値が出たため、住民の帰還を妨げかねないとの意見が強まったという。調査結果は、住民が通常屋外にいる時間を短く見積もることなどで線量を低く推計し直され、近く福島県の関係自治体に示す見込み。調査結果を隠したうえ、操作した疑いがあり、住民帰還を強引に促す手法が批判を集めそうだ。・・・
http://mainichi.jp/select/news/20140325k0000m040151000c.html

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さあこれからだ:/76 被災地に本当の「春」を=鎌田實(毎日新聞 2014年03月25日 東京朝刊)


 私たちは

 どこまで逃げれば

 いいのだろうか

 追いかけてくる放射能

 行く手を阻む線量

 見えない恐怖!

 匂わないもどかしさ!

 聞こえない焦立(いらだ)たしさ!

 私たちは安住の地を求めて

 どこまで

 いつまでさすらうのだろう

「原発難民」と自らを呼ぶ佐藤紫華子(しげこ)さん(85)の詩の一部だ。詩集「原発難民の詩」には、ふるさとを奪われた悲しみや怒りがうたわれている。佐藤さんは国策で2度、ふるさとを追われた。1度目は17歳の時。太平洋戦争末期、生まれ故郷の樺太にソ連軍が侵攻した。命からがら引き揚げた佐藤さんは、日本で一から人生を歩むことになった。・・・「原発事故が直接の原因で死んだ人は一人もいない」と発言した政治家がいたが、被災地の現状をあまりに知らな過ぎる。福島での震災関連死は1600人を超えた。東日本大震災の直接死よりも、関連死の方が多くなってしまったのだ。それだけではない。内閣府の調査では震災後、全国で124人が自殺している。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140325ddm013070028000c.html

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被ばくの傷痕:ビキニ事件60年/下 「線引き」で続く不安(毎日新聞 2014年03月25日 東京朝刊)

「島に医者を連れてきて、調査をしてほしい。本当に安全なのか確かめてほしい」。2月末、マーシャル諸島の首都・マジュロのレストラン。アイルック環礁出身で、核実験の被害を訴えるエルティン・リバーさん(70)の言葉に、福島大3年の高橋恵子さん(21)らが耳を傾けた。・・・ もともと「『フクシマ』という言葉で原発事故の被災者の生活はひとくくりにされてしまっている」と感じていた。エルティンさんたちの話を聞き、被害が認定されていない島の人々の思いを知ることができた。被災地が「線引き」されたのは原発事故も同じだ。自主的に避難し、国による十分な支援を受けられないまま不安を抱えて生きている人たちと、アイルックの人々が重なってみえた。・・・ ただ、核の被害で人々の心が傷つき、当たり前の生活が脅かされたのは同じだ。「一緒に歩めば核のない世界への道につながる」。忘れず、ともに進みたいと思っている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140325ddm041040154000c.html

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(声)原発立地県の気持ち知ろう(2014/03/24朝日新聞)無職 丹羽允(大阪府 89)

3・11による東京電力福島第一原発事故の被害状況は広く知られている。一方、原発立地県、特に新潟、福井のような原発密集地の住民は原発事故、放射能汚染の恐怖におびえ、その対策に官民挙げて尽力している。その姿勢を、大都市圏の人々はよく理解しないままに安穏な生活を送っているように思う。東電の原発は管轄地区の関東地方にゼロ、関西電力の原発は福井県に局在している。立地県の住民の大半は自分たちが利用できない電力のために、多大な脅威を負わされている。生命の価値は全国どこでも同じく重い。この不公平を大都市圏の住民は真剣に考えるべきだ。私は、世界有数の地震国日本は、原発設置に不適当な国であると考える。アインシュタインは原子力利用の可能性は認めながら「私は原子力エネルギーが遠い将来に人類の偉大な恩恵となるとは予想致しませんので、現在のところ原子力は大きな脅威であるといわざるをえません」との旨を語っている。彼は1955年、核兵器廃絶を求めるラッセル・アインシュタイン宣言に署名した直後に逝去した。その前年旧ソ連が世界初の商業用原発を稼働し、その延長線上にチェルノブイリの大事故が起こった。この歴史に学んだ上で原発立地県と大都市圏の住民の対話が今こそ必要であると訴えたい。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3C5HTDG3CPWPJ004.html?iref=comkiji_redirect

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「日本の原発はテロリストの格好のターゲットだ」 米、核の警備を不安視(2014/03/24朝日新聞)

日本の原子力施設のテロ対策や警備について、米政府は強い懸念を抱いている。プルトニウムや高濃縮ウランがテロリストの手に渡れば、「ただ一つの爆発で数十万人が殺される恐れがある」(オバマ大統領)からだという。そうした危機感を日本側と共有できない米政府高官のいらだちが、米国の非営利報道機関CPIと朝日新聞の共同取材で明らかになった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11045832.html?iref=comkiji_redirect

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「宝の海を返せ」 諫早湾開門求め、漁船110隻がデモ(2014/03/24朝日新聞)

国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門調査を命じた福岡高裁確定判決の履行を求め、佐賀県や長崎県の漁師たちが24日、有明海で海上デモをした。潮受け堤防の排水門前に漁船約110隻が集まり、早期開門を訴えた。海上デモには福岡高裁で勝訴した佐賀、長崎両県の漁民のほか、福岡、熊本両県の漁民らも参加。約300人が午前10時半ごろ、北部排水門前に集結した。長崎県島原市の中田猶喜さん(64)が「事態を混乱に陥れているのは、漁民、農民、地域までもだまし続ける国だ」と声明文を読み上げ、その後、「宝の海を返せ」「水門を開けろ」などとシュプレヒコールを続けた。・・・
http://digital.asahi.com/articles/ASG3S3HSTG3STIPE00G.html?iref=comkiji_redirect

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音楽評 アンドラーシュ・シフ(2014/03/24朝日新聞)

アンドラーシュ・シフが、3年ぶりに来日公演を行った。バッハとバルトークを交互に弾く、という珍しい、しかしシフならではのプログラム(14日、東京・四谷の紀尾井ホール)。前半では、バッハの「2声のインベンション」全15曲を5曲ずつ3部に分け、それぞれの5曲の後に、バルトークの「子供のために」、「民謡旋律による三つのロンド」、「組曲」が置かれる。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3L4CJ7G3LUCVL00M.html?iref=comkiji_redirect

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(声)武器を持つと 人は何をするか(2014/03/24朝日新聞)会社員 竹内祐司(愛知県 51)

中国の王毅(ワンイー)外相は安倍晋三首相の靖国神社参拝が、「中日関係の政治的な基礎を破壊し、中国人の感情を傷つけた」と批判したと中国外務省が発表した。アラブ紙のインタビューに応じた王氏は日中関係悪化の原因は、「日本側が歴史と釣魚島(沖縄県尖閣諸島の中国名)問題で何度も面倒を起こしている」からだと指摘したという。このニュースを知った知人は、「世界から日本が孤立する。攻撃されたらどうするんだろう」と心配していた。だが、本当に心配しなくてはならないのが、実は、このような日本人に危機感を持たせる状況はわざと作られたのではないかということである。たとえば中国の軍事力増強への動きがあると情報を流せば、多くの国民は日本も武器使用の制限をなくした方がいいと思うだろう。そうすれば軍隊を持たないと規定する憲法9条を変えた方がよいという機運も高まるだろう。それが実は狙いなのではないだろうか。そのために靖国神社を参拝して他国を刺激、国民に危機意識を植え付け、憲法を変える。そんなシナリオが見えて仕方がない。武器は自衛のためとはいえ、人間は武器を持つと過去、必ず戦争をしているのだ。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3P3TJ7G3PUWPJ001.html?iref=comkiji_redirect

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橋下流、民意は乗らず 都構想実現へ、痛い低投票率(2014/03/24朝日新聞)

日本維新の会の橋下徹共同代表が切った出直し大阪市長選のカードは不発に終わった。異例の低投票率は選挙での圧倒的な支持を力にする橋下氏の手法を根底から揺るがし、大阪都構想実現には黄信号がともる。主要政党の「不戦敗」も投票所から足を遠のかせ、勝者なき選挙となった。・・・自民や公明、民主、共産など国政政党は今回の市長選は「大義が無い」(志位和夫・共産党委員長)として候補者を擁立しない戦術を取った。市長選をしても大阪都構想に批判的な議会の構成は変わらないのに、6億円もの税金を使うことは許されない、との考えからだ。実際、選挙期間中、国会で市長選はほとんど話題に上らなかった。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3R7H1SG3RPTIL034.html?iref=comkiji_redirect

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(声)団塊世代は戦争を語り継ごう(2014/03/24朝日新聞)無職 宇田三男(茨城県 64)

私の年代の親はおおむね大正時代の生まれで、太平洋戦争の犠牲者が多い世代だ。1913年生まれの父は38年に長男をもうけるとすぐに出征、外地を転戦し、インドネシアのスマトラ島で終戦を迎え、幸運にも日本に帰還することができた。そして47年に次兄が、49年に私が生まれた。従って次兄と私は、典型的な団塊の世代である。父は「現地の人たちに対して無礼な行為をしたり、戦争で人を殺したりするとバチが当たって戦死するような気がした」と私たち子どもに語った。戦友を亡くしながらも神に祈るような気持ちで従軍していたそうだ。その父が死に、夫の留守宅を必死で守った母も亡くなった。戦争体験者が少なくなった現代の日本にあって、団塊の世代はいわば戦争犠牲者2世であり、戦争の悲惨さや平和の尊さを若い世代に語り継がなければならない。集団的自衛権の行使容認、武器輸出三原則の見直しなど国の右傾化に断固反対する態度を鮮明にしたい。海洋権益の拡大を進める中国や核開発をする北朝鮮などに、日本の右傾化を口実にされないよう今こそ憲法を守り、日本の平和主義を国際社会に訴える必要がある。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11045691.html?iref=comkiji_redirect

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原発訴訟で函館市長「住民無視」 大間の建設差し止め(2014/03/23共同通信)

電源開発(Jパワー)や国に大間原発の建設差し止めなどを求める訴訟を自治体として起こす北海道函館市の工藤寿樹市長が共同通信のインタビューで「事故が起きれば近隣自治体も合わせて約35万人が避難しきれなくなる。住民無視、人命軽視だ」と述べた。Jパワーは大間原発が規制基準を満たすかどうかの審査を今秋にも原子力規制委員会に申請することを表明。一方、函館側では提訴の可否を問う議案などが市議会最終日の26日に議決される見通しで、市は4月3日、東京地裁に提訴する方針。工藤市長は福島原発事故に触れ、「安全神話にだまされ、うのみにしていた責任を感じる」と話した。

http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032301001764.html

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子育てママ、都内でデモ行進 原発や集団自衛権に反対(2014/03/23共同通信)

原発再稼働や集団的自衛権の行使容認に反対する子育て中の母親らが23日、「ママデモ」と銘打って東京・渋谷を行進した。「子どもの未来を守ろう」。親子連れなどの約200人が、思い思いのプラカードや旗を手に、買い物客や通行人にアピールした。発案した東京都三鷹市の女性(49)らは行進前、デモの参加者に虹色のリボンを配り「戦争より命。原発より命。子どもたちに虹色の未来を」と呼び掛けた。行進中も「やめろ」「反対」といった強い口調は控え「どうして原発やめないの」「戦争と聞いて不安です」と柔らかな表現でコールを続けた。

http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032301001727.html

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核物質の不正取引146件 13年、被ばく死の恐れも(2014/03/22共同通信)

【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は21日、核物質や放射性物質の不正取引や不法所持について、2013年に146件の報告を受けたと発表した。うち5件は、人体に危険を及ぼす放射性物質が絡んでおり、数分の被ばくで死亡する恐れのある物質もあったとしている。盗まれた物質がテロ組織に渡ると、放射性物質をばらまく「汚い爆弾」の材料になる。24、25日にはオランダのハーグで核テロ対策などを話し合う核安全保障サミットが開かれる予定で、こうした核物質の防護対策も世界の注目を浴びそうだ。被ばくの危険度が高い放射性物質を含む事案5件のうち、4件は窃盗だった。

http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032201001487.html

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社説:橋下市長再選 市政、空転させただけだ(毎日新聞 2014年03月24日 02時30分)

23日に投開票された出直し大阪市長選で、橋下徹前市長が再選を決めた。投票率は23.59%で、橋下改革への期待から60%に達した2011年11月の前回選を大きく下回り、大阪市長選として過去最低となった。議会の抵抗で行き詰まった「大阪都」構想実現の手続きを進めようと橋下氏が仕掛けた選挙だが、低調な投票率は、有権者が冷ややかに受け止めた表れだ。世論調査では、出直し選に6割が反対だった。都構想への賛否は拮抗(きっこう)し、多数が慎重な議論を望んでいる。拙速を避けて、内容を充実してほしいというのが民意だろう。唐突で乱暴な手法に市議会野党が反発し、有力な対立候補は出なかった。選挙で都構想に市民の関心や期待が高まったと言えず、再選されたからといって、橋下氏が野党多数の議会を動かせるわけでもない。約6億円の選挙費用を使いながら市政を空転させただけではないか。・・・

http://mainichi.jp/opinion/news/20140324k0000m070146000c.html

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(声)美しくない安倍首相の政治(2014/03/23朝日新聞)主婦 小玉光代(愛知県 68)

安倍晋三首相は「『美しい国、日本』を目指すことは私の永遠のテーマだ」「誇りある日本を取り戻す」と言う。私は、美しい町並みや美しい心ばえの国のことかと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。強引な特定秘密保護法の成立、原発再稼働への方向付けや周辺国の気持ちを考えない靖国神社参拝など、ひとりよがりの行動に美しさは見えてこない。人間関係も、内政も外交も相手の気持ちに思いをはせながら、というのが肝心だと思う。私が望む美しい日本とは自然豊かで、利欲だけを追わず、お互い様という言葉が生きている社会だ。一国だけでも一人だけでも世の中は成り立たないという、謙虚な心を日本に取り戻したい。そして、悪かったことは正直に認め合い、良いことはほめ合う。誠実に行動し、共感しあえる人がたくさんいれば、なお、うれしい。・・・私は、日本がいま以上に大きく経済発展しなくても、平和に健康に過ごしたい。限りある地球の資源や環境を大切にして、後世に残してあげたい。私たち国民は、安倍首相にだけまかせておかないで、それぞれが願う「美しい国」「取り戻したい日本」を考えてみてはどうだろうか。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3N3R45G3NUWPJ002.html?iref=comkiji_redirect

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(声)若い世代 国を愛する心、考えたい(2014/03/23朝日新聞)小学生 王子萌百(東京都 12)

7日の天声人語を読んで国を愛する心について考えました。私はアメリカの小学校に通っていた時、「アメリカ人であることのどこに誇りを感じるか」というテーマで作文を書く授業がありました。また、学校行事では、アメリカをたたえる歌を歌ったり、国旗である星条旗の模様の衣装を着たりする機会がたくさんありました。私はアメリカ人は自分の国が大好きなんだな、と思いました。私は、自分の国を愛することは人から教わることではないと思います。けれど、日本人としての自覚や自分の国を愛することを考える機会は必要だと思います。本当の意味での自分の国を愛する心とは、その国の良い所も悪い所も認めること、そして、他の国の人たちにもそれぞれ愛する国があることを理解することだと思います。私はそういうことを考えさせてくれる授業を受けたいと思います。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042752.html?iref=comkiji_redirect

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(声)若い世代 道徳の教科化やめてほしい(2014/03/23朝日新聞)中学生 高井利樹(岐阜県 15)

安倍政権で小中学校の道徳を教科に格上げすることが検討されている。道徳は現在、教科外の活動として週1回、副読本などを使って学習しているが、文部科学省の審議会で教科化のための議論が進められていて、2015年度からの実施が検討されているという。私は道徳を教科化することに疑問を持つ。道徳という学習は、本来、一つの題材をもとに様々な意見を出し合うものであり、明確な一つの答えはないものだと思う。いろいろな考えを自分の頭に入れて、日々の生活に生かしていけるかという、心の学習だと思う。道徳を教科化すれば、答えが明確化されて、本来、道徳という学習が持つ意味合いがなくなってしまうのではないか。現在も道徳の時間が苦手な子どもが同級生に多数いるが、教科化されると、さらに嫌いになってしまうと思う。政府や国会は教科化を進める前に、もっと教育現場の声を聞いて欲しい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042753.html?iref=comkiji_redirect

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(声)若い世代 夢を抱くのは幸せなことだ(2014/03/23朝日新聞)小学生 土村萌夏(広島県 12)

日本の子どもたちは「大人になったらこういうことをしたい」「こういう職業につきたい」などと夢を語ります。「夢を抱くことは当たり前」と考えています。でも学校で世界の子どもたちのことを学習するうち、「夢を抱けることは幸せなことだ」と分かったのです。日本の子どもは、学校に通い毎日3回の食事をとっています。しかし世界には紛争で学ぶことができなかったり、飢餓で食べ物が手に入らなかったりする子どもたちがかなりいることを知りました。5歳までに命を落とす子どもが年間数百万人いるそうです。そういう子どもが願うのが、「無事に成長して大人になること」だと知って驚きました。そのような世界の現状を少しでもよくするために、私は自分にできることを探し、実行しようと思います。世界の全ての子どもたちが5歳の誕生日を無事にむかえられるようになってもらいたいです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042754.html?iref=comkiji_redirect

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(社説)「1強」国会 誰のための審議か(2014/03/23朝日新聞)

いったい誰のための国会審議なのか。そう嘆息せざるを得ない前半国会だった。象徴的だったのが、都知事選の応援演説で、他候補を「人間のくず」とののしったNHK経営委員の任命責任を問われた時だ。「ある夕刊紙は、私のことをほぼ毎日のように『人間のくず』と報道しておりますが、私は別に気にしませんけれどもね」と首相。閣僚席はどっと沸き、首相は満足げだった。「身内」の笑い声にくるんで問題の本質をずらす。最後は定番フレーズ「個人的発言についてコメントすべきではない」で逃げる。議論は深まることなく、つるつると滑ってゆく。言葉を武器に人々の理性に訴え、説得を試みる。それが本来あるべき政治の姿である。だが首相は言葉ではなく、イメージを重視しているようだ。負けてない感じ。決然としている感じ――。結論は決まっている。議論は無駄だ。そんな「勝者のおごり」も垣間見えた。・・・

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042745.html?iref=comkiji_redirect

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火星、クレーターから飛散した塵(Dan Vergano, National Geographic News March 20, 2014)

火星表面のクレーターから周囲に散らばる黄色い塵。NASAの探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)が3月12日に撮影した。この衝突クレーターは直径約4キロ。かなり新しく、おそらく数千年前にできたと推測される。クレーターからの噴出物は、火星の黒ずんだ表面と、薄い色をした地中との違いを明らかにしている。そのコントラストは、大昔に水が地下の鉱物を変化させた証拠となるかもしれない。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014032001

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地球生命の火星由来説に2つの新根拠(Marc Kaufman for National Geographic News September 6, 2013)
地球の生命の起源は他の天体から飛来したとする「パンスペルミア説」は、長らく議論されながらも多くの場合は否定されてきた。だがこのところ、この学説がにわかに息を吹き返している。生命の形成に不可欠ないくつかの物質が、初期の地球には欠けていたが当時の火星には存在した可能性が高いとするそれぞれ別個の研究が、相次いで2件発表されたのだ。・・・これまで火星には、生命はおろか有機物の痕跡すら確認されていない。しかし、今年はじめに火星探査車キュリオシティ(マーズ・サイエンス・ラボラトリ)が、かつて湖底であったと考えられる地点のドリル採掘に成功し、そこには生命の誕生に必要な要素がすべて揃っていたことを確認した。 ・・・
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130906001

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露クルーズ船、1年前から消息不明(Mark Synnott for National Geographic News March 20, 2014)

乗客乗員239人を乗せて消息を絶ったマレーシア航空MH370便は、各国の衛星や捜索チームがインド洋を懸命に探し続けている。一方で、ロシアの無人のクルーズ船「リュボーフィ・オルロワ号(MV Lyubov Orlova)」が、広大な北大西洋で姿を消してから1年以上が経過した。「どちらも見つからないだろう」と話す関係者もいる。・・・4200トンの幽霊船は船舶にとって危険この上なく、環境にとっても深刻な脅威だ。巨大な無人船が北大西洋をあてどなく漂流すれば、沖合の石油掘削装置との衝突や浅瀬への乗り上げ、または燃料やその他の汚染物質が海水に漏出する危険性がある。オルロワ号の謎は、海で行方不明になった船舶についてさまざまな問題を浮き彫りにした。捜索チームが様々なハイテクを駆使しても、その発見は極めて困難なのだ。 ・・・
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140320003&n_gadget=0000

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憂楽帳:潜在力(毎日新聞 2014年03月22日 西部夕刊)

大学進学のため上京する時、同級生ら十数人が博多駅に見送りに来てくれた。寝台列車に乗るのは私を含む3人。旅情重視で新幹線をあえて使わなかった。列車が動き出すと、私たちの求めに応じて見送り組が「頑張れ」と言って手を振りながらホームを走り出した。全力疾走の彼らの姿はすぐに小さくなった。「やらせ」なのだが、3人ともしばらく目が潤んでいた。春、転勤や進学で全国を人が行き交う。今住んでいる沖縄は全国でも数少ない人口増加県。今春も多くの人がやって来るだろう。米軍基地問題を抱える一方で、成長著しいアジア諸国に最も近い沖縄の潜在力への注目は高まるばかり。「沖縄からアジアへ打って出る」という戦略を立てて、本土から沖縄へ企業進出する動きもある。・・・さて、博多駅の後日談。帰省の際、見送り組にあらためて尋ねると「東京でビッグな男になれ〜」という声援も送ってくれたそうだ。時は流れ、振り返る。沖縄とは違い、3人とも潜在力をいまだ眠らせたままのようだ。私以外の2人からは「余計なお世話だ」と言われそうだが。【井本義親】
http://mainichi.jp/opinion/news/20140322ddg041070007000c.html

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(記者有論)派遣法改正 働く側の権利はいいのか 沢路毅彦(2014/03/22朝日新聞)

労働者派遣法の改正案が閣議で決まり、国会に提出された。成立すると派遣法の骨格はがらりと変わる。改正案の一番の目的は規制をわかりやすくすることだ。今のルールでは、派遣受け入れ期間に最大3年の制限がある業務と、制限がない業務がある。改正案では派遣労働者ごとに期間を制限することにして、どんな業務でも一律3年にする。ただ、こうなると、人を入れ替えれば、ずっと派遣労働者を受け入れられることになる。だから、労働組合や野党の一部は「“生涯ハケン”を可能にする改悪だ」と批判している。これに対し、「規制強化の面もある。派遣労働者のキャリアアップも義務づける」というのが厚生労働省側の反論だ。・・・労働者派遣が解禁されることになって、来年で30年。派遣という働き方が日本社会に定着したというのなら、なおさら、派遣労働者の権利を正面から議論することが筋だ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042747.html

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(声)3・11、私たちが風化を許さない(2014/03/23朝日新聞)高校生 座間健太朗(東京都 17)

東日本大震災直後、父親が仕事の都合でオランダに転勤することになり、私はアムステルダムのインターナショナルスクールに通っていた。この学校では、震災から間もなく、様々な国からやってきた生徒たちが東北を支援するための活動を始めた。その時に初めて、世界が日本に注目し、支えようとしていることを実感した。それでも、海外の人たちにとって、遠い国の震災に対する風化は早かった。1年も経つと東日本大震災が話題になるようなことは、ほぼなくなっていた。そんな中、私は日本に帰国した。そして、被災地に足を運んだ際、日本でも風化が始まっていることを知った。でも、被災地の人が言っていた「忘れないでほしい」という言葉が自分の気持ちに大きくのしかかった。東日本大震災によって出てきた、エネルギーや災害対策の問題などは、日本だけでなく、世界に共通するものだと思う。日本人が忘れてしまっては、日本の今後のためにならないだけでなく、世界に伝えていくこともできなくなる。あの震災から3年たった今、次代を担う私たち若者が政府や社会全体を巻き込んだ上で、日本や世界のあり方を考え直すことが必要だと考えている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11042749.html?ref=pcviewpage

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(座標軸)集団的自衛権 前のめりの危うさ 特別編集委員・星浩(2014/03/23朝日新聞)

経済も軍事も台頭する中国と向き合わなければならない。そのために、民主主義や人権といった価値観を共有する米国との同盟関係を固める必要がある。そこは、多くの国民がうなずく点だ。その手段として集団的自衛権を行使できるようにすることは、将来の選択肢としてあり得るだろう。だが、なぜいま、与党協議や閣議決定だけで、それも大方の国民が納得できないまま憲法解釈を強引に改めようとするのか。安倍晋三首相の、前のめりで腰高の姿勢に危うさを感じる。・・・外交・安保政策の大転換である。本来なら憲法改正を発議して国民に問うテーマだ。それができないなら大多数の議員や国民の賛同が得られるよう、時間をかけて論議し、案を練り上げるべきだ。大型間接税を考えてみよう。大平正芳首相が提起して挫折、中曽根康弘首相が法案を出したが、廃案。与野党が話し合い、竹下登首相が導入にこぎ着けた。10年がかりだ。集団的自衛権は税制改革に勝るとも劣らない重い課題である。拙速な結論は避けなければならない。・・・ 集団的自衛権が行使されれば、海外で自衛官が犠牲になったり、他国の人を殺傷したりする恐れが増す。極めて重い決断であることを政治家たちが覚悟して、真剣に議論しているだろうか。永田町を観察している私には、そうは見えないのである。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11044233.html

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(日曜に想う)グローバル化、試される抑止力 特別編集委員・冨永格(2014/03/23朝日新聞)

早春のプラハは、軽い調べの中にあった。路上の演奏家が放つ音符たちは日だまりで弾み、陽光と戯れる。バラの黄、カーネーションの赤、サイネリアの青。くすんだ石畳の上、塗料をこぼしたように置かれた花々は鮮烈だ。キエフの騒乱で亡くなった「親欧州」の面々を悼む一角である。あまたの写真に添えて「ウクライナの英雄たちに栄光あれ」とあった。・・・ 産業からスポーツ、宇宙開発までを東西に分かれて競った過去は遠く、経済は同盟関係を超えて入り組んだ。ロシアと欧州はエネルギーや投資で深い仲だし、米国の財政を支えるのは今や中国だ。欧ロ、米中はもたれ合い、実のある制裁ほど八方を傷める。大統領が国内に強さを誇示しても、資源に頼るロシアはもろい。閉じこもれる経済ブロックもない。さらなる暴走を阻むとすれば、弱さへの自覚だろう。核による恐怖の均衡より健全である。「抑止力」に値するのかどうか、グローバル化の真価が試される。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11044169.html

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(声)国会でのカジノ審議に憤り(2014/03/23朝日新聞)無職 牛島芳一(神奈川県 66)

カジノ設置の推進法案が国会で審議されようとしている。カジノを解禁しようと、超党派の議員が「国際観光産業振興議員連盟」を結成している。議連メンバーには安倍政権幹部らも含まれている。片方で道徳教育を声高に叫び、もう一方でルーレットやスロットマシンで一獲千金を狙う賭博の解禁を目指すとは。また、日本維新の会の橋下徹共同代表は、大阪府の知事時代に「小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください」と発言している。東京電力福島第一原発事故の解決や、東日本大震災の復興も進まない中、国会でカジノ解禁審議をするなど恥ずべき行為だ。強い憤りを覚える。全国の都道府県と政令指定都市のうち7自治体がカジノの誘致を目指しているというが、各地に巨大なカジノ施設ができれば我が国の美しい風土は台無しになる。そんな国で道徳心や愛国心が培われるはずはない。議連は2020年の東京五輪に合わせた開業を目指しているそうだが、外国人観光客を目当てに経済効果を見込もうといういじましい精神は「おもてなし」の心とはほど遠い。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11044126.html?iref=comkiji_redirect

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Round 5 景気も気から? アベノミクス編 庄司vs.論説委員(2014/03/23朝日新聞)

バラ色に描かれることが多いアベノミクスだが、庄司には、どうもひっかかるらしい。
田中は改めて、3本の矢とは何か、説明を始めた。・・・

第一の矢は、「ちょっとお金使おうかな」という人や企業を増やすため、
世の中にどんどんお金を流す金融緩和。

担い手である日本銀行が、国の借金の証文である国債などを民間金融機関から
積極的に買い上げ、その代金を支払う形でお金の量を増やしている。

第二の矢は、財政政策。
政府が大型予算を組んで公共事業などを積み増し、
お金を使う機会と働き口を増やすことを狙った。

「あれっ?」。庄司が声を上げた。

「日本は借金まみれなんじゃ……。
1人あたり800万円って……」

田中が、我が意を得たり、とばかりにうなずいた。「国全体の借金は1千兆円超。経済規模に対する割合は先進国で最悪です。
それでも、安倍さんは『気』を変えるために必要だからと、さらに借金をしたわけです」

「くーっ」。庄司が、両ひざをつかんだ。
「なんだか、パチンコで負けこんだヤツが、負けた分を一気に取り戻すってがんばってるみたいな……」

この流れが強くなりすぎると、お金の量をコントロールするはずの日銀が、政府にどんどんお金を貸す格好になり、 デフレ脱却どころかひどいインフレになる恐れがある。

あまりにも国債が多く発行され、政府による返済が不安視されて買い渋られるようになると、
高い金利をつけるしかなくなる。
政府が利息を払うために借金を重ねれば、国家として破綻(はたん)する恐れも出てくる。
        
だからこそ第三の矢の構造改革,具体的には規制改革が重要なのだ、と田中は説いた。

「なのに、出てくる政策は、どれもインパクト不足。矢じゃなくて棒っ切れでしょ、と言う人もいます。
企業が新たな分野で活動しやすいよう規制を見直す、稼ぎが増えて賃金に回る、消費が増えるという、 いい循環をつくることが必要なんですけどね」・・・


http://www.asahi.com/special/shosetsu/round05-2.html?iref=com_fbox_d1_01

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法王、命がけの財務改革 マフィア反発、報復の恐れも(2014/03/23朝日新聞)

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は21日、マフィア犯罪の犠牲者遺族ら約700人と面会した。今月13日に就任1年を迎えた法王は、マネーロンダリング(資金洗浄)への関与も取り沙汰されてきた教会の財務改革を本格化。ただ、改革を阻もうとするマフィアに逆に命を狙われる恐れも指摘されている。集いでは、マフィアに殺害された842人の名が読み上げられた。法王は遺族に「私はあなた方と共にいます。つらい話を聞かせてくださって、ありがとう」と語りかけた。マフィアには「あなた方の金や力は血塗られている。地獄に落ちぬよう悔い改め、悪行をやめなさい」と非難した。・・・今後の焦点は、教会の資産を管理・運営してきた宗教事業協会(通称バチカン銀行)だ。資産は約60億ユーロ(約8400億円)とされる。教会の力の源泉とみられてきたが、一方でこの協会に設けられた聖職者の口座がイタリアの保守政治家やマフィアの借名口座として使われ、マネーロンダリングの温床だったとも指摘されてきた。・・・一方、法王の急進的な改革に対して、マフィアの報復を懸念する声もある。イタリア南部カラブリア州でマフィア対策に当たっているグラテッリ検事は昨年11月、カトリック教会の金融事業の抜け穴を悪用してきたマフィアが法王の改革に対して神経をとがらせている、と地元紙に語った。
http://digital.asahi.com/articles/ASG3Q43V3G3QUHBI00B.html?iref=comkiji_redirect

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(声)「奇跡のピアノ」に触れて思う(2014/03/23朝日新聞)無職 上原一美(神奈川県 66)

先日、「奇跡のピアノ」のコンサートを東京で聴いた。奇跡のピアノは、東日本大震災の津波に流され、傷だらけになったが修理されたものだ。ピアノの復活に込められた気持ち、演奏ともに素晴らしかった。演奏終了後、ピアノに触れ、鍵盤をたたかせて頂いた。今も残る当時の傷痕にも触った。その感触は、いつまでも私の指に残るだろう。遠く離れていて何もできないが、募金箱に幾ばくかの寄付をした。帰り道、東京の街を歩きながらやれ東京五輪だ、やれ原発再稼働だと騒いでいる場合ではないと感じた。将来をしっかり見据え、被災地に対して人的、物的、経済的、そして精神的に継続した支援をしていく必要があることを痛感した。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11044129.html?iref=comkiji_redirect

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(ニュースの本棚)まど・みちおさんの世界 歌ではなく、詩を書き続けた 木坂涼(2014/03/23朝日新聞)
 1992年に『まど・みちお全詩集』が出た時、私は初めてまどさんの若い頃の作品に出会えた。そしてまどさんから「童謡詩人」という言葉をすっぱりと切り離すことができた。まどさんは歌ではなく、詩を書いていたのだ。25歳の頃に書いていた〈道をゆく人の背に/小さな日溜(ひだまり)がある〉と書き出す「この土地の人たち」も、「ノートに挟まれて死んだ蚊」を〈この広々と白い頁(ページ)に/くっきりと咲いている蚊〉と捉えた作品も、まどさん自身の生活圏に詩の題材を得て、自身の物の見方で事物を通して描いている。その後、植物も動物も言葉遊びも、手に掴(つか)みきれない複雑な心象も、もちろん歌も、本当に多くの作品を書いた(『まど・みちお画集 とおいところ』〈新潮社・3360円〉という画集を出すほどの絵描きさんでもあった)、そんなまどさんの作品を読み返して思うのは、詩を書き始めた頃の資質を最後まで持ち続けたのだ、ということだ。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11044118.html?iref=comkiji_redirect

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