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2024

皐月/5月/MAY

 

東京は安全でお金持ち、オリンピックのプレゼンに思う
2013/05/30  アスリートの人たちのさわやかで熱意あるスピーチに比べ猪瀬都知事のスピーチを観て気恥ずかしく思った人は多いのではないでしょうか。ぎこちない身振り手振りと不自然な笑顔、に加えスピーチの内容があまりにも経済ありきで、一昔前に世界から皮肉を浴びたエコノミックアニマルという言葉を思い出しました。

「昼も夜も東京は安心して歩ける」「東京はすでに4千億円もの五輪用の基金を銀行に預けてある」品性に欠けるプレゼンです。十分な補償もされず、故郷の土も踏めず苦しむ原発事故の被災者が聞いたらどう思うでしょうか。

ニューヨークタイムズ紙のインタビューで「イスラム諸国は喧嘩ばかりしている」と批判してひんしゅくをかった失言。橋下大阪市長の慰安婦問題でのおぞましい発言といい、日本を代表する都市の代表として、あまりにも世界的な視野に欠け歴史認識に対しておそまつです。なんでこんな人が選ばれるのかさっぱり分かりません。いくら政治家の人材不足とは言え、それはないだろうと僕には思えます。品性に欠ける人間、弱者に心配りができない人間、根底にヒューマニズムを持たない人間に行政を任せるなどあってはいけないことだと思うのです。

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慰安婦問題は戦争と非人間的社会への抑止力
2013/05/29  慰安婦問題については最大の悔恨と最大の反省ともう二度と繰り返さないと言う絶対の決意を持って語られなければならないと思います。一連の橋下市長の発言には事実認識や悲惨な戦争に対する反省がないばかりか、人間としての心、想像力があまりにも欠けています。

そんな心根の人間が行政の長として人間的な配慮、政策ができると思う人はいないでしょう。橋下氏に限らず安倍氏や石原氏にもその情けない傾向はあります。以下朝日新聞の声欄に寄せられた2つの投稿です。

「・・・最近の政治家の発言をみると、領土問題でナショナリズムをあおり、性本能を持ち出して慰安婦問題を是認するなど、この人たちは戦争体験からなにも学ばなかったのかと驚くばかりである。・・・」そしてもう一つ「・・・かつて、太平洋戦争に軍医として従軍していた先輩医師から従軍慰安婦について次のように聞かされた。「戦場の慰安婦のことは君のような戦後生まれには分からんだろう。

フィリピンに居た時、夜、小屋の前に数十人の男たちが列を作って待っているんだ。流れ作業のようだった」「女性たちは可哀想だった。局部はただれ、1カ月ほど休むよう診断したが、少し回復すると小屋に戻された」先輩医師は既に他界しており、詳細を知ることはできない。

だが、生きていたら、きっと次のように説明してくれたと思う。「明日の命も分からん男たちと同様、彼女たちも戦争の最前線にいたんだ。あの夜の空疎な光景は戦争の一断面に過ぎない。おまえに戦争で死んでいかなければならなかった若者たちの気持ちが分かってたまるか。だけどな、戦争の残酷さ、むなしさ、不条理から絶対に目をそらすな。それが戦争の抑止力になる」

お二人の短い投稿文の中に戦争の悲惨さ二度と繰り返されてはならない絶対の理由と思いが凝縮されていると思います。そして戦争を体験した人々の痛切な声に戦争を知らない世代は耳を傾け、想像力を働かせなければならないと思います。

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第四の革命、先見の明、総学への回帰
2013/05/28  学問とは世の中に散在する無数の問いかけを学ぶ事。おそらくは生きる答えを見つけるためのあらゆる問題を知ろうとする好奇心、そして各問題の答えの一つ一つが人生の指標となるものだろうと思うのです。あらゆる分野が細分化され偏狭と言う殻の中で専門家の肩書きにもたれかかり、発想とか創造とはほど遠い環境で無機質な心理状態にある人は増えつつあります。

社会の表層構造がそれを求めるからで資本主義の合理性ありきの体質がそこにはあります。いかなる分野でも細分特化した部分であればごくごく限られた知識だけをもとに対応する事ができます。機械化した社会を見れば分かるように人間はパーツの一つとして機能しているに過ぎません。パーツならば取り替えは物理的で、その人がいなければという個性的な評価、判断は不必要です。それは企業が巨大化すればするほど明確になります。

人を大切にするという感情が希薄になるのは当然です。学究の現場でも同じ事が言えます。科学であれ芸術であれその目指す所は人類の調和とゆたかさであるはずです。根底になければならないものはヒューマニズムです。ヒューマニズムとは束縛や抑圧による非人間的状態からの解放への心情です。専門化、細分化、機械化がそれと対立するものである事は言うまでもありませんが、ならばいかにして人道主義的価値観を取り戻すかを考えるのがこれからの教育の基軸になるべきだと思います。

近代化を誘導して来た科学とエネルギー。石炭、石油、原子力の次に来る自然エネルギーが第四の革命ならば、教育もまた教育の普及、教育の向上、教育の先鋭、の次に目指さなければならないのは総学への回帰、偏らない精神をつくるための自由で知的垣根のない教育こそが重要ではないかと思うのです。

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政治家、教師、親、大人であるならば持たなければならない指導者としての自覚と使命感。
2013/05/27  あたりまえのことですが、政治家は国民国家をよりよき方向へと導くためにあります。教師は学生を、親は子を大人は全ての子供たちを育て、指導する使命があります。現実を見ればそれがあたりまえではなく、絵空事かも知れませんが、それが本来だと思います。そのような人間が政治家の中にどれだけいて、教師の中にどれだけいるのか、おそらくはごく少数でしょうが存在しているからこそ、今があります。

政治家は社会的腐敗、不平等、歪みをいかにして是正するかが主役割りですし、教師は若者の可能性を伸ばしものの本質を考える力を育むのが仕事です。親は子に人はどうあるべきか、どう生きるのが人間らしいのかを教えるのが仕事です。そして全ての大人は全ての子供たちの親でもあります。

本来あるべき姿、姿勢を絵空事にしてしまっているのは、やはり1人1人のエゴイズムが生み出す社会的無関心であるような気がします。社会は他者の集合ですから、他者に対する無関心はそのままさまざまな社会問題への無関心へとつながります。少なくともせめて政治家と教育者は愛を失ってはいけないと思います。好奇心を無くしてはいけないと思います。

子供たちの未来、国民の幸せ、国家を正しく導くには「他者に対する強い関心と愛」がなければその動機も条件も生まれるはずがありません。人を助け指導する立場にあるものはみな聖職です。聖職者にふさわしい人格、最低限、他者を思いやる心、他者の心に寄り添える感性がなければ国会にも教壇にも立つ資格はないと思うのです。絵空事であっても、社会は、そして人間はこうあるべきだと目指し努力し続けるのが人間の本質にはあると思うのです。

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過去に学ば無ければ自由や平和は維持できない
2013/05/25  「国家の偉大さは、栄光も影も、全て歴史を受け入れるところにある」(フランスのシラク元大統領)国家であれ個人であれ過去の認識と反省がなければ同じ過ちが繰り返されてしまう可能性があります。1人の人間としては少しでもヒューマニズムを実践できる人間になるため、国家としては国民の未来を安全で有意義なものへと導くために過去から学び未来への答えを出さなければ現実は混迷しかありません。戦争は最悪の行為で、核は未来にとって致命的な脅威であることは誰が考えても分かる事です。

では何故その最悪の戦争が繰り返され今も生じているのか、核廃絶への道筋が見えないのか、は過去の悲惨を直視しない、反省しない姿勢にあるのだと思います。でもフランスやドイツのように過去を徹底的に見据える国家もあります。それは国民1人1人の反省と「自由」や「希望」がどれだけ大切なものかを痛感した人々の姿勢です。

戦争の加害責任、被害の悲惨を相互に認識し「二度と過ちを繰り返さない」という哲学を日々培っている国民と国家の姿勢です。その姿勢は当然のことですが現実の政治に現れます。戦争とは極限の弱いものいじめであり病的なエゴイズムが根となっているからです。振り返って日本を見れば、過去を認識反省するどころか過去から学ぶ姿勢もない政治家もいます。

そんな歪んだ政治家を選ぶのは国民です。安倍首相、石原氏、橋下氏の言動からは歴史に学んだ痕跡が感じ取れません。何を持って明日や未来を考えているのか不気味です。善悪の道義的判断力が無いのではないかと思われる言動さえあって、何故にこんな人たちが選挙で選ばれたのだろうと不思議でなりません。未来のために、愛する人のために、1人1人がもう一度、そして何回でも過去と向き合う事が大切だと思うのです。

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最悪をくりかえさないために平和を噛み締める
好きな事を考え、好きな事が出来る。現状の日本、至らない所は多々ありますが、少なくとも強制的に戦場へ送られたり、死の恐怖におびえて生きなければならない事はありません。言論の自由が奪われ、暴力によって個人の人生が支配されるなど誰が考えてもノーと言います。戦争とは最悪以外のなにものでもありません。

自分だけは安全な所にいる、戦場へは行かなくてすむとタカをくくっている悪魔的な人間以外誰が戦争など望むでしょう。平和憲法はそのようなどうしようもない施政者、権力者が現れたときの抑止力です。ヒューマニズムの最後の砦のようなものです。PTSDに苦しむイラク戦争の帰還兵が戦争の放棄を決意した憲法9条こそが、「世界の希望」だと言うほどかけがえのない約束事です。

世界に誇れる日本憲法。平和憲法と脱原発の姿勢を貫き、その意志を世界の国に浸透させるような国家となれば国民はどれだけ誇らしく、心ゆたかになるでしょう。</p>1人1人が平和を噛み締めなくてはいけないと思います。思い出す事さえおぞましい悲惨な戦争体験を勇気を振り絞って伝える方たちがいます。

2度と戦争をくりかえさないために、戦争を知らない世代にその恐ろしさを伝えようと懸命です。ほんとうにありがたいことです。戦争の実態、真実を知れば誰でもが反対するのは明らかです。いったん戦争が勃発すれば手遅れ、それは不可抗力となります。原発事故も同じだと思います。人間が人間らしく生きるための戦い。それは最悪の戦争を起こさないための戦い。全ての人が参戦しなければならない戦いだと思うのです。
朝日新聞の声欄の一部を掲載しました。語り継ぐ戦争

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マヤの遺跡と現代文明
2013/05/19  メキシコ国境に近い南米ベリーズ北部にあるノームル遺跡の高さ30メートルのピラミッドが建設業者によって取り壊されたとのAP通信。2300年前のピラミッドは当局が気づいた時にはがれきの山だったそうです。理由が道路工事用に採石したとの事ですが、無知と言うか野蛮と言うか、経済しか頭に無い人間は何でも見境なしにやるものです。

約500年前にテスココ湖の小島に栄えた美しい都市テノチティトランはスペイン人の略奪にあって破壊し尽くされました。現在の大都市メキシコシティーはその遺構の上に建設され、近年やっとその一部の遺跡が再調査されています。世界中に眠る古代の叡智。未発掘未発見の遺跡はまだまだ無尽蔵にあります。

科学がある程度進まないと過去は見えないので、考古学はまさにこれからの時代にこそ様々な発見があるのだと思います。以前ゼネコンに勤める知人が、建設現場での考古学的発見があっても、無視されるか隠蔽して工事を続行する場合が多いと言っていましたが、さもありなんです。

今住んでいる奈良の広大なエリアを持つ平城京の遺構はまだまだ未発掘ですが、周辺には巨大店舗が次々と建設され、事前の発掘調査など形式だけなのは見え見えです。何世代に渡って都市化されてしまった地域はともかく、文明国ならば過去に対する配慮と保護はなさなければなりません。

古い街並や遺跡を大切にする事がどれだけその国の精神性に関係するかはヨーロッパ諸国を見ればよく分かります。中米の密林の中には確認されているだけで未発掘のピラミッドが数多く残されていると言いますが、せっかく調査、保護している2300年前のピラミッドが道路工事の部材に使われるとはあんまりです。怪物のような重機が森をなぎ倒し遺跡を壊す。手塚治虫のアニメーション「森の伝説」にもありましたが、文明とは何なんだろうとマヤの遺跡にあらためて思います。

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日本国憲法。これだけは世界に誇れる日本の姿勢
2013/05/17  経済偏重の流れの中で、失ったものも多いし社会的な歪みは随所に蓄積されてしまったけれど、もっとも重要な非戦への意識だけは日本憲法が守ってくれています。そしてこれこそ世界が注視し、日本への尊敬と期待を持ち続けてくれている最大の理由だろうと思います。格差社会のバロメーターとも言える貧困率は先進国35カ国の中で27位。労働環境の悪さ、自殺や動物虐待など精神性がおろそかにされた結果引き起こされている問題は多々あります。それでも平和だけは維持できているのは憲法のおかげです。

俳優の加藤剛さんの言葉は現憲法の尊さをこれ以上無く言い表しています。「今の憲法は、いわば、戦争で命をたたれた人たちの夢の形見。亡くなった人の夢が結集し、化身したものだと思います。だから憲法を守り抜くことは、生きている人の使命だと思うのです。」(赤旗日曜版5月19日3面掲載)憲法は権力の暴走を規制し、時の施政者の誤った判断にブレーキをかける事が出来る最後の砦です。

国民全ての生活と命を守るセーフティーネットが取り外されたら、どうなるか一人一人が肝に銘じなければならないと思うのです。赤旗の同じ欄に故三国連太郎さんや吉永小百合さんら幾人もの俳優が同じ思いを訴えていましたが、文化人のみならず全ての人が同じ思いでなければいけないことだと思います。

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知性や品性が何に根ざしどうやって養われるのか
2013/05/15  それはおそらく他者への思いやりだろうと思います。弱者からの視点を持つ事にもあるだろうと思います。そして偏りのない知識と体験からつくり出される、自己や他者、命や存在に対する考え方であるとも思います。価値観、人生観は頭でつくり出すものではなく、心が練り出すもの、生き様がそのまま反映するものだと思うのです。命とはなんであるか。平和とは何であるか。

戦争とは何であるか。歴史を見つめ過去を考え反省する中で魂の中に練り込まれる人間性こそが、価値観と呼ぶにふさわしいものだと思うのです。そしてその価値観こそが知性であり品性をにじみ出す源泉なのだろうと思うのです。我欲や暴力性を感じる人間に知性や品性がないのは当たり前ですが、無関心や事なかれ主義の人間もまた知性や品性に欠けます。

知性とは好奇心、品性とはいかなる権力にも迎合しない自身の哲学だからです。心ない発言を繰り返し、収集がつかなくなると安易に前言を翻し、大衆受けのパフォーマンスでごまかす政治家たち。すごい面々だと思います。安倍首相、石原前都知事、橋下大阪市長、松井府知事・・・国や自治体を代表する人間としてもう少し知性や品性が感じられる人格を持てないものかと思う人は少なからずいるはずです。そんな彼らが選挙によって選択される国。大阪を日本を愛する1人として考え込んでしまいます。

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橋下市長、これが人間の発言か。ヒューマニズムを持たない人間の悲しさ、恐ろしさ。
2013/05/14  絶句するしかない慰安婦問題に対する心ない発言。何故こんな人間が政治家として、存在しているのか、大阪市民も国民も反省しなければならないと思います。発言が本気であろうが、何かの政治的駆け引きであろうが、許されない発言があります。下品ではすまない言葉があります。1人の人間としても政治家としてもあまりにも知性がない、人間としての自覚に欠けています。

日本が世界から非難されるとすれば、このような幼稚な思考を持つ人間が要職についていることです。こんな心根と頭を持つ人間が、沖縄の基地問題や原発問題に正しい判断など下せるはずもなく、それよりも何よりもまともな人間の原点である弱者への視点や配慮など持ち得るはずもありません。

残酷な戦争や恐ろしい核に対して、そんなものは無くそうと命がけで戦って来た先人、命がけで戦っている人が世界中にいます。人間社会は間違った過去をいかにして繰り返さないようにするか、そのために智慧を絞り、努力を重ねつづけるからこそ存在意義があります。

矮小なナショナリズムを煽って我論を通そうとしても日本人も世界の人もしっかり見ています。多くの悲惨。苦しんできた人の歴史が、厳然とした事実があるのですから。現実として日本の未来を託せる政治家を選ぶのは難しいけれど、未来を危うくする人を選ばない事だけは出来ます。言動、表情をずっと見ていれば判断するだけの情報は持てると思うのです。 胸が悪くなる発言ですが、(朝日新聞に掲載された13日の発言要旨)です。


偏らない人間であるために、愛を見失わない人間であるために、友人をつくろう、旅をしよう、本を読もう。
2013/05/12  簡単で当たり前な事だけど、今の日本の社会が当たり前の事をどこか忘却しているような気がします。友人を作る事はそう簡単ではありませんが、せめて一人旅をしたり、この世に山とある文学の一端を読む事ぐらい誰にでも出来ると思います。だってそれはほんとうに面白い事ですから。ジュールベルヌの海底二万マイルを読めば誰でも海や科学に対する興味は湧きます。ロマンロランのジャンクリストフを読めば誰でも、人間は感じいいなと思います。

古今東西素晴らしい本は山ほどあって、それは学校や教科書の小さな世界には現れないものです。旅をすれば、パックツアーではない旅ですが、出会いも、何も出会わない孤独も、見ず知らずの人のやさしさも、めったにないですが、他人の冷たさも体験します。愛とは何だろうと考えれば、やはり愛とは好奇心であり、他者に対しての関心だと思います。嘘みたいにきれいな川に出会えば、誰だってこんな美しい川は汚さないようにしようと思います。海も山も出会えば、その存在を守ろうと思います。

人も町も同じで、いいものは守ろう、心安らぐものは大切にしたいと誰でも思うはずです。そんなアホみたいな基本的な感性を養うためにも旅は大事です。友人の存在も大事です。本も音楽も素敵なものが表現しているのはたった一つの事です。それは「愛」です。

科学も芸術も哲学も宗教も、求める事、伝えたい事はたった一つ、「愛」だけです。それは難しすぎるから何千年に渡って、色々な形で伝えようとされて来た事だとも思います。だからこそ延々と音楽であれ小説であれ、絵画であれ科学であれ哲学であれ宗教であれ、伝え続けているのだと思います。

紀元前からの数千年にも及ぶ啓蒙。物質的に貧しい時代、知識がほとんど得られない時代。どう考えても現代は違います。知ろうと思えば誰でも真実が知れる時代。こんな時代は歴史上始めての事です。

無知故の戦争、殺戮、未開故の略奪、暴力。21世紀、知ろうと思えば誰にでも知れる真実。分かろうと思えば誰にでも分かる現実があります。そんな時代に目を曇らさないためにも、やっぱり友人が大切です。旅もまた大切です。一人一人の意識さえあれば、素敵な社会はつくれます。戦国時代でも独裁国家でもないのですから。

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愚かすぎる政策、判断。未来へと続く自由な世界のために。
2013/05/10  原発事故に対する反省のなさ、憲法に対する思慮のなさ、社会的弱者に対する配慮のなさ、沖縄県民に対する無情。原発再稼働、原発輸出、憲法96条の改憲、共通番号制度法案、核兵器の非人道性を訴える共同声明への不賛同、不誠実な歴史認識。無責任で愚かな政策がつぎつぎと打出され呆れるばかりですが、どれも未来へ暗雲を投げかける事項ばかりで、国民一人一人が正しい見識を持って阻止しなければ、手遅れになります。

核に反対しない人間はいないはずです。戦場に行きたい人間などいないはずです。嫌な事を強制されたり言論の自由を奪われてうれしい人間はいないはずです。もし有り余る富があるならば、賢く正しく使って、人々の暮らしが豊かになる方が誰でもいいに違いありません。原発は代表例ですが、巨額の税金が原発村や手先企業、暴力団などに流れている現実があります。医療だって、福祉だって、教育だって、改善しなければならない問題は山積しています。

人間にとって何が必要で、未来に向かって今何をしなければならないか?と言う基本的な姿勢が何もありません。強権や強制、格差でもたらされる未来など誰も欲してはいません。自民党や日本維新の会にたむろする人たちは一体何が目的なんだろうと思います。彼らの言動や表情を見れば「正しいものではない」事だけは明らかです。ヒューマニズムに根ざさない改革は全て不平等や争いにつながります。

監視、強制など強権社会の先にあるのは、誰もが望まない恐ろしい戦争です。過去の戦争も「そんな事は起こらないだろう」と一人一人が油断した結果の悲惨です。戦争に対してはどれだけ神経質になってもなりすぎる事はありません。そんな悪しきものにつながる気配を感じさせるもの、感じさせる人間には厳重な注意が必要です。

スポーツも楽しい。音楽も心地よい。文学も面白い。科学だって哲学だって興味は尽きません。でも、全ては自由と平和の上に乗っかっていると言う事だけは忘れないようにしたいものです。

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未だ軍国主義が続いているかのような言葉の数々
2013/05/06  いじめ、体罰、暴力、強制・・・まるで軍国主義のような言葉がとびかう昨今です。グローバリズムを唱えながらナショナリズムを煽る政治。心を外に開かない人間が偏狭に陥るように、国家もまた世界の風を取り入れ、客観的に身を正さなければ井の中の怪物に化してしまいます。

グローバリズムとは商業の専用用語ではありません。未来への正しき展望は目先の欲望とは相反するものです。切磋琢磨ではない競争。勝ち負け至上の競争は醜いだけではなく、弱いものだと言う事はボクシングや野球などスポーツの世界を見れば分かりますし、科学や芸術分野でも明らかです。

正々堂々と戦い、勇気とロマンをぶつけ合えば、感動は必然的に生まれます。そこには勝ち負けをはるかに超えた価値があります。勝った負けたが技術や経済を向上させる時代はもう終わっています。もし強権や強欲がまかり通る国であるなら、それを変えなければ国は退化と崩壊への道をまっしぐらです。

自由、想像力、調和、いたわり・・・などの言葉がとびかう国になるよう、一人一人が漫然とした価値観から脱して、未来に対峙するものとしての現実を見なければ、世界に対峙するものとしての国を考えなければ、グローバリズムの波に飲み込まれ国民国家としての体をなさなくなるのは必然だと思うのです。

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無関心と言う名の薄情、無知と言う名の強欲、無意識と言う名の暴力、好奇心と言う名の愛。
2013/05/08  関心は自分の事だけ、自分のまわりの事だけ。ちょっと薄情だと思う。興味のある事しか目が向かない、好きな事だけ頑張る。それも必要だけどそれはある意味強欲とも映る。知らないから、気がつかないから、分かりようがない。それは悩み苦しんでいる人にとっては暴力かも知れない。

少しでも知って欲しい、少しでも分かって欲しいと願う人たちは世界中にいるのは事実だから。親であり子であり男であり女であり家族であり会社人である前に人間であるなら、興味を持つ事は無数にあるはず。

好奇心がなければ他者も自然も歴史も未来もないのではないか?僕にはそう思えます。おそらく人が人として存在する意味は「愛」を知り、「愛」を慈しみ、「愛」を大切にし、「愛」を伝えつづける事だろうと考えます。何事に対しても好奇心を持つ。自己を閉鎖しない。

他者や自然との接点を持てる限り持つ。気持ちのいい笑顔や、ユーモアがあふれる世界。一人一人がのびやかで、馬鹿な競争や偏狭な価値観に惑わされない世界。好奇心と言う名の愛は、そんな世界を実現するための静かな要素だろうと思うのです。

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平和憲法を守り、世界に愛され世界をリードする国に
2013/05/03  横浜の女子中学生が「私が最も大切だと思ったのは、歴史を学ぶことで、私たちは過去に起こした過ちを繰り返すのを防ぐことができるということです。」と語っていました。米国のイラク戦争帰還兵が心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ、戦争の放棄を決意した憲法9条こそ、「世界の希望」だと証言したと言う記事もありました。

戦争と言う最悪の行為を根絶するための歩みを止めない事が世界中の人間の共通意識であるはずです。逆行が許されるはずはありません。罪深い戦争を経験し、世界で唯一原爆と言う恐ろしい科学兵器の実態を知る国。日本は世界のどの国より平和の意義、尊さを守り伝える国でなければなりません。そして「世界の希望」である素晴らしい憲法があります。

その憲法の生命線である96条を変える事は、9条を始め「尊い決めごと」を危うくする事です。安倍自民党は間違っています。日本維新の会は間違っています。日本維新の会の党綱領に「日本を孤立と軽蔑の対象に貶(おとし)め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法」などと言う文言がありますが、一体何を言ってるんだろうと思います。

孤立や軽蔑などと言う言葉が浮かぶ頭こそ浅はかで危険です。平和へと向かう思いは幻想でも非現実的でもなくそれは人間として、国家としての使命です。日本を貶めているのは命の大切さとヒューマニズムと言う人間存在の原点を忘れた安倍自民や石原、橋下維新ではないでしょうか。歴史を学ばない、未来を描けない反省と想像力のない施政者はもうたくさんです。

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朽ちたもの、古いものが目に入らない世界
2013/05/01  よくこれで走っているなと思うような自動車がありました。よくこれで動いているなと思うようなミシンがありました。実際は要所が手入れされてがんがん動くのだけれど、見かけが古すぎて笑ってしまいます。そんな古びた自動車が走り回り、老朽の洗濯機や冷蔵庫が変な音を出しながら活躍していた時代はそう昔でもありません。

「この家、江戸時代か」と口の悪い友人に冷やかされた実家。50年前にそう言われたいつ壊れてもおかしくない家は、未だなんとか形を保ち弟が暮らしています。車も機械も家もそう簡単には壊れない。壊れやすいのは人間だろうなと思います。頭も心も体も簡単に壊れるけどなかなか直らない。

部品の取り替えもモデルチェンジも出来ない人間。「馬鹿は死んでもなおらない」などと言う台詞がありますが、人間はやっかいな生き物ではあります。古いものが目に入らない世界。ちょっと古いものはポイポイ捨てられて、サビのきた車など探しても見つかりません。何でもピカピカ、何でも流行。

中身はそう変わらないのに、おかしな風潮です。何事ももう少し本質を観て考える人間が増えないと、社会はますますうすっぺらく味気なくなるのではないか、気味の悪い右傾化の兆候、法治国家ならあり得ない原発の再稼働などもそんな風潮と無関係ではないはずです。


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今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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