光りあるところ 無数の光と無数の人間。光あるところに人は集まり人の数に応じた光が山と海の間を被い尽くしています。以前闇深い山里で農家のぽつんとした光を見つけてほっとした事もあったけど灯は人の心をほっとさせます。灯あるところ暖もあれば人の心もあって水や食べ物もあります。今夜の素敵な夜景と豪華な食事にちょっと贅沢過ぎるなとは思うけど知人の心遣いに感謝、感激。風邪気味の体調もあってお酒は控えたけれど光と人の心に酔った夜でした。
時代と気概 一本の線、一つの文字に感性が読み取れます。やっぱり手描きの図面はいいなと思いました。展示されたポートレートの中に当時の学校の授業風景がありましたが教師からも生徒からもその時代の気概が伝わって来ます。自らヴァイオリンを演奏し、グラフィック、舞台、船体デザインから洋画、南画など多岐にわたった創作活動を見ていると人間の好奇心こそ創造の原点だと言うことがあらためて分かります。 あらゆるジャンルが特化され限定された世界の中でしかモノを考えられない人間が増えつつある昨今。それは結局創造のみならず自然や人間に対する関心を弱めるし偏狭で冷たい人間を作ってしまうのではないかと日頃感じている危惧がいっそう大きくなりました。
自然と老人 自己への反省か哲学か分からないけどおじいさんのつぶやきは真実です。「あの、自然は自分を知っとると言うのはどう言うことでしょうか?」思わず問いかけるとおじいさんはこっちを見ようともせず「光がないと死んでしまう。水がないと枯れてしまう」「当たり前のことを自然はちゃんとわかっとる」「兄ちゃんはわかっとるか」逆に問いかけられて「はい」と言ったものの考え込んでしまいました。その後の話でおじいさんは88才。奥さんに先立たれ1人で暮らしておられるそうです。一杯のビールと一本のどて焼きはおじいさんにとっての光と水のような気がしました。
学校と立地 学生が学ぶべきもの、特に高校や大学生にとっては学校の授業以外から学ぶことの意義は大きなものです。大学のキャンパスが次々と市街地から歴史や文化の香りのしない郊外へ移設されてきた現実には悲しむべきものがあります。 校舎がたつ立地、周辺環境が学生の精神に与える影響の大切さをまるで分かっていないかのような教育現状。キャンパスがいくら広くて整備されていてもそれはごく小さな環境です。周辺に暮らす人達との出会い、その土地の歴史や街並が語りかけてくるものから生まれる好奇心の発露があってこその学びです。公園があり美術館があり映画館や面白そうなお店が近くにあるような場所でなければキャンパスそのものが萎縮してしまうのではないかと思ってしまいます。
船と橋 船便が少ない離島や陸の孤島のような場所なら橋は必要ですが瀬戸内の風景を見ていると橋が多過ぎるような気もします。全てが車優先の社会にあっては可能な場所に橋を架けるのは分かるけど船会社を救う手だてを考えに入れなければそのうち船旅は出来なくなります。淡路島と明石を結ぶたこフェリーも乗客はまばら。船体に描かれたタコの絵がどこか寂しそうです。箱庭のような瀬戸内海には大型の貨物船やタンカーより客船や小さな漁船が良く似合います。
マイカーと短絡 自宅から目的地のとんぼ返り。ガソリンスタンドかドライブインに寄るだけではあまりにも短絡的でもの足りません。車社会がもたらした利便性は言うまでもないけれどそれがどこか短絡的な社会風潮の一因であるのも事実です。目的ではないけれど思わぬ発見や出会いは「道中」に多く潜んでいて遊びとはそこにこそあるのではないかと思うのです。マイカーで大人が楽をして小さな心になるのは自業自得だけれど好奇心おう盛な子供を道連れにするのは考えなくてはいけません。
過剰と均一 そんな店で懸命に働かされる従業員も災難なら入った客も災難。均一で安価な材料を大量に仕入れて調理経験のあまりない人間が均一に作れる料理が美味しいはずもありません。しかも質を考えれば決して安くもないのにそれなりに流行っているのには不思議な感さえします。
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今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。