もしも遠く離れた知的生命体が現在の地球の生命体に対してコンタクトを取っているとしたら、その相手は人間ではなくイルカかも知れません。もちろん人間の中にはイルカとコミュニケーションが出来たり、自然の息吹を感じ取れる素晴らしい人達も多数存在します。でも一つの種族として総体的に考えると人間という種は圧倒的にエゴイストで閉鎖的な心の動物のように思われます。これは心優しき人々が、自分以外のことに無関心な人々や強欲な人々より少数で、なおかつ彼らとの争いを好まないからだと思います。現在の日本のように物の豊かさに反比例するかような心の荒廃ぶりを見ていると、この感はますます強くなってきます。
しかしここにきて、加速度的に進行する地球環境の破壊を目の当たりにして、生き方や考え方をあらためようとしている人達がどんどん増えつつあるような気がしています。僕自身もその一人で、世界中で起こっている森林破壊の現状や、有明海の問題のような身近な事件を目の当たりにすると、環境に対して自分が出来ることは少しでも実行しようと心がけずにはいられません。自分の仕事ややりたい事の他に、この問題だけは全ての人が共通して意識を向かわせていなくてはいけない事だと思います。なるべくゴミを出さないことや交通網の行き届いた都会では必要以外は車に乗らないことなど、すぐ実行出来ることは身近にたくさんあります。
一人一人の人間が少しでも環境に対して意識を持てば、今起こりつつある環境破壊の進行は必ず止めることが出来ると思います。そして環境に対する一人一人の意識と行為そのものが、人間性の回復そのものにも直接つながっていくのではないでしょうか。21世紀は世界中の全ての人にとって、環境保全と回復への努力は最優先課題です。このページは人間がこの青く美しい地球の住人としてふさわしい種族へと進化する期待を込めて、環境問題を中心にあれこれと綴って行こうと思います。
